1971年のイギリスの青春映画『小さな恋のメロディ』で日本でも大人気を誇った来日中の主演カップル、トレイシー・ハイドとマーク・レスターが、10月25日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた同作のイベント上映終了後、舞台挨拶を行った。

日本でのファンたちの歓迎ぶりに感激の二人

劇場は予約の段階で満席で、入れなかった熱心なファンはロビーで待ち受けるほどに今も人気の高い二人。当初はトレイシーだけの挨拶予定だったが、他の予定があったマークも都合をつけて急きょ駆け付けるサプライズにファンからどよめきが起きた。二人そろっての来日はもう50年ぶりということだが、ファンたちにとってまさに奇跡のようなツーショットが目の前で実現したのだ。

「私のこの笑顔を見ていただければお分かりのように、日本のファンのみなさんにお会いできて大変うれしいです。こうした皆さんのお顔も見渡せる劇場で交流できる機会をいただけて感謝します」とトレイシー。「温かい歓迎をありがとう。感激です」とマークも続けた。

『小さな恋のメロディ』といえば、映画を彩ったビー・ジーズの美しい楽曲を思い出す方も多いかもしれないが、今回のイベントは11月25日から公開されるドキュメンタリー映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』を記念した特別企画で、まずは二人に映画の中のお気に入りのビー・ジーズの曲は何?という質問が。

トレイシーは「私は“若葉のころ”です。実は父がこの曲が大好きで、我が家のための曲というほど大切にしているんです」と回答。マークは「僕は“メロディ・フェア”。この曲を聴くとメロディが金魚を持っているあのシーンをイメージするんだ。詞も美しいよね」と教えてくれた。

画像1: 日本でのファンたちの歓迎ぶりに感激の二人

実は撮影中にビー・ジーズが会いに来てくれたことがあったという記憶をトレイシーが思いだし、「でもその時は11歳だったので、彼らがどんな偉大な人たちかよくわかっていなかったんです。後で興奮するような感じでした」と告白。マークは「僕は最初に買ったレコードが彼らの“マサチューセッツ”という曲だったくらいファンだったんだよ。とっても幸せだった記憶があるね」と明かしてくれた。「まだサントラの曲が決まっていなかった時、スタッフにいくつかの曲を聞かされて、どう思う?と感想を求められた記憶もあります。でもまだ小さかったから、私の意見が通ったかどうかわかりませんけど(笑)」とトレイシーもどんどん記憶がよみがえってくるようだ。

もちろんビー・ジーズが『サタデー・ナイト・フィーバー』のアルバムで世界的大ヒットを記録した時は、ティーン時代の二人ともディスコで踊りまくったそう。ステージ上でも、ちょっとだけダンスするしぐさを披露して、ファンを沸かせた。

画像2: 日本でのファンたちの歓迎ぶりに感激の二人

ちなみに二人は『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』も鑑賞したそうで、感想を聞かれると、「最後はちょっと悲しくなってしまいました。弟たちが先に亡くなって一人になったバリー・ギブがステージで歌う時、もう大好きな兄弟がいなくなったんだという寂しさがしみじみと込み上げてきて。でも知らない情報もいろいろ紹介され、興味深い映画でした」とトレイシーがまず答え、「彼女の言う通り。これまで知らなかったことがいろいろ紹介されて驚くと同時に、兄弟の絆がちょっと悲しいところもある作品だった」とマークもトレイシーに同調した。

最後にファンのためにも撮影タイムが設けられて、フラッシュの嵐に全員に向って手を振り続ける姿もうれしそうなステキな二人だった。

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