カバー画像:『英国王のスピーチ』(2010)© 2010 See-Saw Films, All Rights Reserved.
第11位 『博士と彼女のセオリー』
第10位 『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ
第9位 『ファンタスティック・ビースト』シリーズ
第8位 『ラブ・アクチュアリー』(2003)
第7位 『パディントン』シリーズ
第6位 『トレインスポッティング』(1996)
第5位 『英国王のスピーチ』(2010)
第4位 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)
第3位 『キングスマン』シリーズ
第2位 『007』シリーズ
第1位 『ハリー・ポッター』シリーズ
読者が選んだマイ・ベストワン英国映画の1位はやはりというべきか『ハリー・ポッター』シリーズ。英国が生んだ世界的ベストセラーの映画化で、シリーズ全8作が製作され、映画版が終了してから10年以上経つ今もなお人気が衰えないのは、スピンオフ・シリーズ(9位の『ファンタスティック・ビースト』シリーズ)や続編を舞台化(日本でも公演中の「ハリー・ポッターと呪いの子」)、テーマパークなどで新しいファンも生み出しているからだろう。そして映画版のキャラクターたちや、それを演じた俳優たちが今でも愛されていることも大きな要因。今後もずっと残されていく英国の大きな遺産となっている。
2位はこれも英国が誇る人気アクションシリーズ『007』。特にダニエル・クレイグが主演を務めてからの『カジノ・ロワイヤル』(2006)~『ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)で最盛期のブームを呼び戻したことで、若いファン層を増やし、決して古びたイメージを抱かせないのが強味。このシリーズも次世代へと語り継がれる英国のレガシーだ。
3位は新たな『007』ともいうべき『キングスマン』シリーズ。コリン・ファースとタロン・エガートンの年の差スパイ・コンビが繰り広げるスタイリッシュなアクションは、アメリカなどのスパイものとは異なる味わいで、多くのファンを魅了している。
ここからは英国の人気俳優たちが魅力的なキャラを演じた話題作が並んだ。4位のベネディクト・カンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)、5位のコリン・ファース主演『英国王のスピーチ』(2010)や、11位のエディ・レッドメイン主演『博士と彼女のセオリー』(2014)などは、単なる偉人伝に収まらない意外なエピソードを感動的なストーリーとして語っている。英国ならではのロマコメも8位の『ラブ・アクチュアリー』(2003)、10位の『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズなど女性を中心に人気が高い。
英国ならでは、という意味ではユアン・マクレガーらが演じる6位『トレインスポッティング』(1996)のスコットランドの青春群像や、可愛い系キャラの冒険を描く7位『パディントン』シリーズも他の国にはない独自のコンテンツといえそう。
他にも『ダウントン・アビー』シリーズ、『エリザベス』(1998)『ノッティングヒルの恋人』(1999)『モーリス』(1987)『小さな恋のメロディ』(1971)『アラビアのロレンス』(1962)『第三の男』(1949)など、おなじみ新旧の名作のタイトルが挙がっていたことも記しておきたい。