ナスターシャ・キンスキー演じるテスの時折見せる鋭い眼差しと凛とした美しさは必見!! ポスタービジュアル2種が解禁!!
原作は英国の文豪トマス・ハーディが1891年に発表した小説『ダーバヴィル家のテス』。英国ドーセット州の片田舎を舞台に、貧しい家で生まれ育った美しく気高い女性テスが辿る過酷な運命を、詩的で美しい映像と豪華な時代衣装、音楽で描いた文芸ロマン大作。本作はロマン・ポランスキー監督元夫人の故シャロン・テートが生前『テス』の原作を気に入り、ポランスキーに映画化を薦めていたことがきっかけで製作された。
撮影途中での名カメラマン、ジェフリー・アンスワースの死去という最大の不幸を乗り越え、アカデミー賞®撮影賞をはじめ数多くの賞に輝いた。またポランスキーにとって、シャロンの分身的存在であり、当時の交際相手でもあったのが、本作のヒロインに抜擢されたドイツ出身の新進女優ナスターシャ・キンスキー。まだ18歳という若さで演技経験も浅かったナスターシャは、本作で気丈な女性テスを見事に演じ切り、国際女優への切符を手に入れた。 172分という超大作にもかかわらず、テスと完全に同化したナスターシャの毅然とした美しさから目が離せない。名匠&名女優による、時代を超えた真の愛の名作ドラマがいま、4Kリマスター版でスクリーンに甦る!
このたび解禁された2種の日本版ポスタービジュアルは、それぞれ雰囲気の異なる表情をしたナスターシャ・キンスキー演じるテスが写し出されている。
ひとつはキャッチコピーの「彼女の愛に敵う者は、いない。」が物語るように、テスの妖艶な一面の中に、女性としての力強い眼差しを見せた表情がとても印象的だ。もう1種は、「決して後悔は、しない。」というキャッチコピーからも、赤ん坊を胸に抱き、母親として、またひとりの人間として確固たる意志を貫こうとする姿が伺える。それぞれに共通するのは彼女の強い決意。そして、彼女が見つめる先には何があるのか――?貧しい家に生まれ育ち、時代に翻弄され、美しさゆえの不幸。テスが辿る波乱の人生、そして「愛」とは。この切ない物語は果たしてどのような結末が待っているのか、展開が気になる内容だ。
STORY: 19世紀末の英国ドーセット地方マーロット村。貧しいダービフィールド家に美しい娘テスがいた。一家の生活を助けるため、テスは遠戚のダーバヴィル家に奉公に出た。この家の放蕩息子アレックに早速目をかけられたテスは、ある日森の中でアレックに強引に犯されてしまう。傷心したテスは実家へ戻ったが、アレックの子を身籠っていた。出産したものの赤子はすぐに病死してしまい、村の人々の冷たい視線に耐えられなくなったテスは再び家を出て、遠く離れた酪農場で働き始めた。そこでテスは進歩的で心優しい青年エンジェルと出会い、互いに激しい恋に落ちる。ついにエンジェルのプロポーズを受け入れたテス。初めてつかんだ幸せの中で、テスはエンジェルの許しを乞うために自分の過去の過ちを包み隠さず打ち明けた。だが、その内容にショックを受けたエンジェルは茫然自失となり、彼女を置いて去ってしまう。最愛のひとに拒絶され、ひとり残されたテスの流転の人生がここから始まるのだった…。
監督・脚本:ロマン・ポランスキー/製作:クロード・ベリ/原作:トマス・ハーディ「ダーバヴィル家のテス」
出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、ジョン・コリン、ローズマリー・マーティン
1979年/フランス・イギリス/原題:TESS/172分/カラー/英語5.1ch/スコープ/DCP/協力:SCREEN/配給:キングレコード
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