1本目は、ベストセラー作家チョン・ミョングァンの監督デビュー作で、極道たちの壮絶な末路を描く韓国サスペンス最新作『野獣の血』(1月20日公開)。キム・オンスの傑作ノワール小説を原作に、裏社会で生きるヒス(チョン・ウ)が、血で血を洗う激しい抗争の中に身を投じ、野獣となっていくさまを、韓国ノワールの真骨頂とも言える容赦ない描写で描き出す。1990年の盧泰愚(ノ・テウ)大統領による犯罪組織一掃政策「犯罪との戦争」を背景に、裏社会のさらにの深い闇の世界に生きるヤクザたちを描き、韓国での劇場公開時に初登場 1 位を記録した。
2本目は、『ターザン:REBORN』などのアレキサンダー・スカルスガルドを主演に迎えたアクション『ノースマン 導かれし復讐者』(1月20日公開)。北欧を舞台に、叔父に国王である父を殺され、さらに母までをもさらわれた王子の復讐を描く。母親役にニコール・キッドマン、父親役にイーサン・ホーク、さらに今をときめくアニャ・テイラー=ジョイのほか、ビョーク、ウィレム・デフォーら豪華役者が顔を揃える。
3本目は、年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生するメキシコを舞台に、その知られざる誘拐ビジネスの闇に迫り、我が子の奪還を誓った母の想像を絶する愛と執念の物語を描く『母の聖戦』(1月20日公開)。決して裕福ではない庶民が犯罪組織に搾取され、警察にも取り合ってもえらえない非常な現実の中で、我が子を想う母の壮絶な戦いを描き出すセンセーショナルな社会派ドラマ。
奇しくもこの『野獣の血』『ノースマン 導かれし復讐者』『母の聖戦』の3作品は1月20日(金)に同日公開。観た者に強烈なインパクトを残すであろう3作の「戦い」を、劇場で同時期に体感してみてはいかがだろうか。