『母の聖戦』が1月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて全国ロードショーされる。それに合わせ、“麻薬戦争”の現実がわかる映画3選をご紹介!

キシコ国内で年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生している

この度、“麻薬戦争”の今がわかる映画3本をご紹介。2006年にメキシコ大統領となったカルデロン政権が開始した麻薬カルテルに対する掃討作戦によって武力衝突が激化し、結果的に多くの民間人をも巻き込む多大な被害を出し続けている「メキシコ麻薬戦争」。特にアメリカとの国境沿いの街ではあまりに抗争が激化しているため、警察が機能していない地域も多い。また、警察と麻薬カルテルが賄賂や汚職で繋がっているといった指摘もされている。

麻薬カルテルが活動資金を稼ぐためには手段は厭わず、カルテルに関係しない一般市民を誘拐し、身代金を不当に要求する事件も問題となっており、メキシコ国内で年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生している。しかし被害者家族は警察にも取り合ってもらえず、その多くが泣き寝入りするしかない状況に追いやられている。そんな、庶民が犯罪組織に搾取される非常で、信じられないほど残虐な“麻薬戦争”の現実がわかる映画3本をご紹介いたします。“麻薬戦争”というと日本では馴染みのない遠い国の話のように思えるが、これらの映画を観ることで、正義と悪の概念が曖昧化していく人間の弱さを体感できるはずだ。

“麻薬戦争”の現実がわかる映画3選!

『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』 (15)
世界で危険な街の一つとされるメキシコの都市シウダー・フアレスでは、年間3,000 件を超える殺人事件が起きているが、その99 パーセントの犯罪は罪に問われず放置される。国内で強大な力を持つ麻薬密輸カルテルが事件の背後にいるためだ。地元警察官のリチ・ソトは、街を平和にしたいという信念から故郷に留まり、危険な任務にあたっていた。一方で、麻薬カルテルのボスたちを英雄と称える“ナルコ・コリード”というジャンルの音楽で人気を集める歌手らの目を通して麻薬戦争というのものを見つめていく。正反対の二人の視点で描かれる矛盾に満ちた世界を映しだす。

『カルテル・ランド』 (16)
メキシコのミチョアカン州。 小さな町の外科医、ドクター・ホセ・ミレレスは、地域を苦しめ続けている凶暴な麻薬カルテル “テンプル騎士団”に反抗するために、市民たちと自警団を結成し蜂起する。 一方、コカイン通りとして知られるアメリカ・アリゾナ州のオルター・バレーでは、 アメリカの退役軍人ティム・フォーリーが、メキシコ国境沿いで麻薬の流入や不法入国を阻止するため “アリゾナ国境自警団”と呼ばれる小さな準軍事的グループを結成していた。 二つの組織は徐々に勢力を強めるが、組織の拡大とともに麻薬組織との癒着や賄賂が横行してしまう。 正義のために発足したはずの自警団が辿る衝撃的な結末に、善悪の境界線が消滅していくさまを捉えたドキュメンタリー。

『母の聖戦』 1/20(金)より公開
メキシコ北部の町で暮らすシングルマザー、シエロのひとり娘である十代の少女ラウラが犯罪組織に誘拐された。冷酷な脅迫者の要求に従い、20 万ペソの身代金を支払っても、ラウラは帰ってこない。警察に相談しても相手にしてもらえないシエロは、自力で娘を取り戻すことを胸に誓い、犯罪組織の調査に乗り出す。そのさなか、軍のパトロール部隊を率いるラマルケ中尉と協力関係を結び、組織に関する情報を提供したシエロは、誘拐ビジネスの闇の血生臭い実態を目の当たりにしていく。人生観が一変するほどのおぞましい経験に打ち震えながらも、行方知れずの最愛の娘を捜し続けるシエロは、いかなる真実をたぐり寄せるのか……。母の深い愛情と強い怒りを描いた衝撃作であり、並外れた緊迫感がみなぎるクライム・スリラー。

『母の聖戦』
1月20 日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて全国ロードショー。
【監督】テオドラ・アナ・ミハイ
【出演】アルセリア・ラミレス、アルバロ・ゲレロ、アジェレン・ムソ、ホルヘ・A・ヒメネス
【配給】ハーク
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