ディズニー・アニメーション・スタジオ設立100周年記念作品!
記念すべき設立100周年を迎えるにあたり、あの『ベイマックス』で知られるドン・ホール監督が新たに贈るのは、まるでアトラクションに乗っているかのようなスケール感あふれる壮大な冒険と、かけがえのない家族の絆を描いた、アクション・アドベンチャー超大作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』。
物語の主人公は、行方不明となった偉大な冒険家の父へのコンプレックスから冒険嫌いとなった農夫サーチャー。自然豊かな国アヴァロニアで愛する妻と息子のイーサンと共に穏やかに暮らしていたある日、エネルギー源である植物「パンド」が絶滅の危機を迎える。この危機を救うため、地底に広がる“もうひとつの世界”へと足を踏み入れていく中、謎に満ちた冒険の先で世界を揺るがす秘密がサーチャーたちを待ち受けていた…。
主人公サーチャーが冒険に旅立ち、到達した「不思議な世界」で行方不明だった父親に出会うまでを描いた約9分の本編プレビューを解禁。植物エネルギーの「パンド」が絶滅の危機に瀕している故郷アヴァロニアを救うため、仲間たちと共に大嫌いな冒険に旅立つサーチャー。しかし旅の途中でこっそり忍び込んでいた息子イーサンやそれを追いかけてきた妻メリディアンが合流し、事態は急展開…不時着した地下の「不思議な世界」では未知の植物や生き物と遭遇し、様々な危険な目に遭う中で、幼い頃生き別れたはずの冒険家の父イェーガーに救われ、予期せぬ再会を果たすまでの様子が描かれている。離れ離れになった家族が再会し、物語が動き出す重要で貴重なシーンである。
親が意識的にも無意識にも子供たちに向けてしまう期待
物語のきっかけは監督の実体験から
本作の不思議な世界は、私たちが暮す地球そのもののアレゴリー(寓意)になっている、と監督のドン・ホールは語る。「この作品がそもそも誕生したきっかけは、自分の息子たちにはどんな地球が引き継がれるのだろうかと、僕が考えたことでした。その地球は、僕が自分の父親から引き継いだ地球とは、どういう点で異なっているのかと考え始めたのです」。ホールは、父と息子では世界を同じようには見ていないというアイデアを深く掘り下げた。「僕は自分の父親とはとても良い関係にあります。父は農家で、僕は彼を手伝いながら育ったものでした。しかし僕が14歳になると、すべてが変わりました。突如として僕は、種蒔きをはじめとした、自分がやりたくないような難しい作業もやらされるようになったのです。それらは、自分がこれからずっとやっていたいと思う仕事ではなかったのです。結果として最終的にはすべてが良い方向に落ち着きましたが、この時のことは僕の中でずっと記憶に残っていて、父と子という関係、および親が意識的にも無意識にも子供たちに向けてしまう期待という問題を探求するのは、きっと興味深いと思ったのです」。
デザインの出発点は1896-1950年代の雑誌!?
作品名が『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』となれば、本作のビジュアルは並外れたもの以外であることは許されず、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、驚嘆すべきものを創造することに全力を捧げた。彼らは、1896年以降1950年代後半までに出版されていた雑誌が印刷された安価な木製パルプ紙が元となった「パルプ・フィクション」たちをまず手掛かりとすることに。「私たちはみな、古い雑誌カバーからインスピレーションを貰いながら、不思議な世界の様々に異なる部分をデザインして行くことを楽しませてもらいました」とアソシエイト・プロダクション・デザイナーのジャスティン・クラムは語る。「宇宙船や異星人など、未来がどうなるかその時代で当時想像されていたものを、本作でのデザインの大事な出発点にさせてもらったのです」。
3つの世界を作り上げたイメージカラー
チームは、都市アヴァロニア、クレイド一家の農場、そして不思議な世界の3つそれぞれに独特で異なるカラー・パレットを用いている。アヴァロニアとクレイド一家の農場についてはアソシエイト・プロダクション・デザイナーのジャスティン・クラムが、不思議な世界についてはプロダクション・デザイナーのメアダッド・イスバンディが語っている。
アヴァロニアについては、アーティストたちはホワイト、オレンジ、レッドなどの暖かい色を強調して用いている。「そこが、誰もが楽しむ素晴らしい文化であることを強調するために、ユートピアのような、暖かくノスタルジックな感覚を創り出したかったのです」。
クレイド一家の農場では、主にラッシュグリーンやブルーのような寒色が風景を占めている。「1930年代や1940年代のコダクロームによる古い画像を見ながら創作での感情移入を得ようとしました。この場所では、サーチャー、イーサン、メリディアンの緊密な関係が描かれますからね。時代を超えた雰囲気、そして暖炉のある家庭という概念を彷彿させるものにしたかったのです」と語っている。
重要なミッションの途中でクレイド一家は、これまで誰も見たことがないような、隠された世界に偶然に行きつくことになりますが、その不思議な世界では、サーチャー家の農場で使われていた寒色はほとんど使われていません。「不思議な世界に至ると、パンドに用いられる以外には、グリーン色は使われなくなります。グリーン色はパンド用のみにとっておき、空もブルー色から離れるようにしました。わたしたちの脳内は空を青くするようにと普通は調整されていますが、その選択を取っ払って、何か別の色でイメージを美しくすることは、ワクワクするような挑戦となりました」。
この度発売するMovieNEXには、スタッフたちが生物の体内構造や細胞について学びながら、こだわりの映像を作り上げていった様子が体感できる「完成までのプロセス」や「科学から生まれる」をはじめ、キャストたちの楽しいアフレコシーンを収めた「NGシーン集」、隠れミッキーなど、本編に登場するディズニーの仲間たちを紹介し、数字の秘密などにも迫る「隠された秘密」、そして、惜しくも採用されなかった貴重な「未公開シーン」など、本編と一緒に楽しみたい充実のボーナス・コンテンツを収録!ディズニー史上最も不思議な世界を舞台にした、アトラクション・アドベンチャー超大作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』を、ぜひMovieNEXやデジタル配信で楽しんで欲しい。
『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』
デジタル配信中(購入/レンタル)
3月8日(水)MovieNEX発売
© 2023 Disney
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン