映画を楽しむうえで、欠かせない要素の一つが、音楽だ。どんな音楽がかかっているのかによって、作品のテイストや雰囲気も変わり、観客の印象もずいぶん変わってくる。近年でも、映画の主題歌・テーマソングが話題に上ることもしばしばだ。特に、80~90年代の大作映画では、誰しも一度は聞いたことがあるような印象深い音楽が多い。直近で話題となった名作映画の音楽3つを振り返ってみよう。

「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」(セリーヌ・ディオン)
『タイタニック』(1997)/
『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』(2月10日(金)より公開)

1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故をベースに、新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズの愛の物語を描いたのが、不朽のラブストーリー『タイタニック』。身分の差など、当時の社会のしがらみなどものともしない、ジャックとローズの究極の愛の物語を彩るのが、セリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」。

同年のアカデミー賞®️で主題歌賞を受賞し、日本でも誰しもが知るような大ヒットソングとなった。本作で最も印象的な船首での手を広げるポーズを取る際に流れるこの曲は、2人での新たな未来を夢見るジャックとローズの愛の深さの象徴。

そして、タイタニック号の沈没という悲劇によって、ジャックとの永遠の別れを迎えてしまうローズの彼への想いや、彼を失ってもなお想い続けて生きていくというローズの心情に寄り添う、悲しくも情熱的なラブソングだ。

2月10日(金)からは『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が2週間限定で上映中。一新された映像と共に、この「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を堪能してみてはどうだろうか。

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』
2月10日(金)より2週間限定 劇場公開※一部劇場を除く

画像1: いま再び脚光を浴びる名作映画の音楽たち!『タイタニック』『トップガン』『インディ・ジョーンズ』

【ストーリー】1912年、処女航海に出た豪華客船タイタニック号。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズは船上で運命的な出会いを果たす。身分違いの恋を乗り越え強い絆で結ばれていく2人。しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる‥‥。

■監督・製作・脚本・編集:ジェームズ・キャメロン
■出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/ビリー・ゼーン/キャシー・ベイツ/ビル・パクストン
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

「デンジャー・ゾーン」(ケニー・ロギンス)
『トップガン』(1986)&『トップガン マーヴェリック』(2022)

1986年に公開された『トップガン』のテーマ「デンジャー・ゾーン」は、映画の冒頭、海軍の空母から飛び立つ戦闘機の唸るようなエンジン音と共に、観客を一気にスリリングで情熱的なパイロットたちの物語へと猛スピードで誘っていく――。空母のクルーやパイロットたちのいで立ちとこのテーマ曲に多くの観客が釘付けとなった、最も有名な映画オープニングシーンのひとつと言えるだろう。

力強く、疾走感のあるこの楽曲は日本でもTV等多くの場面で今も使用される、メガヒットナンバーだ。2022年に公開された続編『トップガン マーヴェリック』でもこの楽曲と前作を思わせるオープニングシーンが組み込まれ、多くの映画ファンを魅了。前作を劇場で観てない若い世代にも圧倒的なインパクトを植え付けることとなった。この曲を聴けば、あの興奮や、熱い想いが自然にフラッシュバックしてしまう、印象的な映画音楽のひとつだ。

「レイダース・マーチ」(ジョン・ウィリアムズ)
「インディ・ジョーンズ」シリーズ/
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』6月30日(金)公開

映画音楽をテーマにするうえで、映画音楽界の生ける伝説ジョン・ウィリアムズの楽曲に触れずにはいられない。『ジョーズ』(1975)、『スター・ウォーズ』(1977)、『E.T.』(1982)など、5度のアカデミー賞®受賞(*編曲賞1回、作曲賞4回)を誇るジョン・ウィリアムズは、誰しもが心を躍らせ、ワクワク・ドキドキとさせられるような印象的なハーモニーとフレーズが印象的。

その代表格的な一曲が『インディ・ジョーンズ/レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の「レイダース・マーチ」。ジョン・ウィリアムズと言えば、この楽曲を思い浮かべるという映画ファンも少なくないだろう。

映画史に残るアドベンチャーシリーズ「インディ・ジョーンズ」は、「レイダース・マーチ」なしにしては語れないほど。謎の遺跡やジャングルをまるでインディ・ジョーンズと共に冒険をしているようなスリリングさを演出する「レイダース・マーチ」は、無条件に観客の胸を躍らせ、手に汗握るような映画体験をさせてくれる。

この夏には、「インディ・ジョーンズ」シリーズ最新作にして、インディ・ジョーンズ役ハリソン・フォードも最後だと名言をしている注目作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開が決まっており、劇場で「レイダース・マーチ」と共にハリソンのインディと冒険ができる最後の機会として、目が離せない作品となりそうだ。

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
6月30日(金) 劇場公開

画像2: いま再び脚光を浴びる名作映画の音楽たち!『タイタニック』『トップガン』『インディ・ジョーンズ』

■原題:Indiana Jones and the DIAL OF DESTINY
■監督: ジェームズ・マンゴールド(「フォードvsフェラーリ」、「LOGAN/ローガン」)
■製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル 
■製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス 
■音楽:ジョン・ウィリアムズ
■出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン
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