読者の圧倒的な支持を得て2022年の年間ベスト1作品に輝いた『トップガン マーヴェリック』。アンケートでは本作への“胸熱”な感想を綴っていただいた方も多数。忘れがたい4つの名シーンを読者コメントとともに振り返ります。
カバー画像:©2022 Paramount Pictures.

ベストシーン1
前作へのリスペクトの象徴
オープニング・シーン

画像1: ©2022 Paramount Pictures.
©2022 Paramount Pictures.

本作完成を待ち続けていたファンの心をわしづかみにしたのが、前作をそのまま再現したようなオープニング・シーン。荘厳な『トップガン』アンセムの鐘の音、空母で発着を待つ戦闘機と甲板作業員たち、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」…。前作へのリスペクトに満ちた本作の象徴ともいえる冒頭シーンに、いきなり涙を誘われたファンも多いはず。

この序幕は「前作と同じように映画を始めなければならない」というトムの強い希望により実現したシーン。見比べるとクレジットのフォント(書体)まで前作を再現していることがわかる。「36年間を振り返り、色んな感情がこみ上げて冒頭から涙涙」という読者のコメントからも、『トップガン』を愛し続ける映画ファンへのトムからのプレゼントのようなシーンだったことが窺える。

東京・女性50代

前作を観たのは大学生のとき。あれからの36年間を振り返り、色んな感情がこみ上げて冒頭から涙涙でした。

茨城・男性60代

オープニング場面で映画の迫力を感じ、爆音で流れるテーマ曲にすごく感動・感激でゾクゾクしました。一作目も当時映画館で観ました。

ベストシーン2
マーヴェリックの人間性が凝縮された名台詞
「だとしても今日じゃない」

画像2: ©2022 Paramount Pictures.
©2022 Paramount Pictures.

名台詞・名言が目白押しの本作で、最も心に残るセリフとして多くの読者が挙げたのがマーヴェリックの「だとしても今日じゃない(But not today)」。このセリフが登場するのは、マーヴェリックが超音速機「ダークスター」で前人未到の速度マッハ10を目指すシーンの直後。無人機開発を進めるケイン少将(エド・ハリス)は、無謀な行動を続けるマーヴェリックに「未来に君の居場所はない。パイロットは絶滅する」と告げるが、マーヴェリックはこのセリフを返す。

これは昇進も拒み引退もせず、現役であることにこだわり続けるマーヴェリックの人間性が凝縮された言葉。と同時に、還暦の今もトップ俳優として映画文化をけん引し続けるトム・クルーズ自身の矜持が込められたセリフにも聞こえる。“最後の映画スター”ともいわれるトムをマーヴェリックに重ねて称賛する声も多く寄せられた。このダークスターのシーンは『ライトスタッフ』のオマージュにもなっており、あわせて見ると感動も倍増!

京都・男性20代

トム・クルーズはキャリアで最も素晴らしい演技だったと思う。年齢に関係なく現役であり続ける彼の姿には感服である。

千葉・女性20代

マーヴェリックの“だとしても今日じゃない”は今まで似たセリフが他でもありましたが、これを見るとマーヴェリックの興奮がよみがえります。

ベストシーン3
かつてのライバルが今では最大の理解者に
アイスマンの登場

画像3: ©2022 Paramount Pictures.
©2022 Paramount Pictures.

ヴァル・キルマー演じるアイスマンの再登場も前作ファンの胸を震わせた名シーン。マーヴェリックをトップガンの教官として推薦したのが、元同僚であり、今や海軍大将となったアイスマンだった。

かつてライバルだった二人が、前作ラストでの「いつでも俺の僚機にしてやる」のやりとりを経て今では最大の理解者になり、普段は大胆不敵なマーヴェリックが彼の前でだけ本音を吐き目を潤ませる光景はこちらも涙なくして見られない。咽頭がんの闘病生活で表舞台から遠ざかっていたヴァル・キルマーが、トムと本人のたっての希望でカムバックしたという舞台裏も二人の映画さながらの絆を感じさせる。

監督によるとアイスマンの病気の設定はヴァル本人の提案によるもので、タイピングでPC画面を通して会話するというアイディアもそこから生まれた。「過去は水に流せ(It's time to let go)」は、すべてを知る彼だからこそ説得力を持つ名台詞に。

千葉・女性20代

ヴァル・キルマーが出ている1986年の『トップガン』を小さい頃にテレビで見てから、アイスマンがやっていたペン回しを必死に練習していました。ヴァルが『トップガン マーヴェリック』でまたアイスマンを演じてくれて本当に良かったです。

ベストシーン4
「こちらあなたの救世主」
“トップガン”の最終ミッション

画像4: ©2022 Paramount Pictures.
©2022 Paramount Pictures.

本作最大の見どころはトム・クルーズをはじめとするキャストが実際に戦闘機に乗り込み、IMAXカメラを機内に搭載して撮影した究極の“リアル・アクション”。映画館でこそ最大の魅力を味わえるということで、IMAX、4D、ScreenXなど様々なフォーマットで複数回“追いトップガン”したという読者の報告も多く寄せられた。

そんな本作のハイライトとなるのが、チーム“トップガン”が某国地下のウラン濃縮プラントを破壊するという決死のミッションに挑むクライマックス・シーン。ルースターの覚醒、“死の淵”でのミサイル回避、F-14でのドッグファイトとまさに見せ場の連続で、「全員を生還させる」という一点に全力を尽くすマーヴェリックの姿に胸打たれずにいられない。

最大のピンチに現れるハングマンの「こちらあなたの救世主」も何度も聞きたい名台詞。この最後のミッションの内容は、米海軍パイロットと監督たちの「パイロットとして想像しうる中で最も困難で、最も過酷で、最も恐ろしい任務は何か」という会話から生まれたものだという。

青森・女性20代

トム・クルーズが『トップガン マーヴェリック』の宣伝で「絶対に映画館で観てください。皆さんのために作った『映画』なので」って言ったのが痺れました。最高です。

神奈川・女性30代

『トップガン マーヴェリック』は、愛、夢、希望、友情、家族、アクション、ロマンとユーモア、ハリウッドのすべてが詰まっていた!!

東京・女性30代

MX4Dで観ました。ビールもポップコーンもこぼれたけれど、ただひたすら楽しめました!

コラム
36年前の読者人気投票でも『トップガン』&トム・クルーズが1位を獲得!

前作から36年ぶりの続編となった『トップガン マーヴェリック』。じつはその前作『トップガン』も本誌の36年前の読者人気投票で1位を獲得していた。さらにそのときの男優部門の人気1位もトム・クルーズ。今回の順位は36年前の再現ともいえる。

これほどの長い期間があきながら、現役俳優が第一線で人気を保ち続け、人気ベスト1の作品の続編が再び1位に輝くという出来事は史上初。おそらく今後塗り替えられることもないであろう快挙だ。また、このときの女優部門の1位は『トップガン マーヴェリック』の共演者であるジェニファー・コネリーというのも運命的なものを感じさせる。

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