『スクリーンアーカイブズ』シリーズはSCREEN誌創刊75周年の貴重なコンテンツから、読者の要望の多いものを一冊にまとめ復刻するものです。
“殺人の美学”を追求するイタリアン・ホラーの三大巨匠、
アルジェント、フルチ、バーヴァに迫る!
“ホラーの帝王”ことダリオ・アルジェントといえば、バレエ学校の女生徒たちが次々に惨殺されていく名作ホラー『サスペリア』(1977年制作)を生み出した名匠です。美女の苦痛に満ちた表情を美しい色彩で描き出し、独特な音楽表現が恐怖を掻き立てる、現在でもホラーファンに熱狂的に愛されている代表作の一つといえます。
本書にて収録されているアルジェント作品は『サスペリア』『サスペリアPART2』『フェノミナ』など人気作はもちろん『歓びの毒牙』『私は目撃者』『4匹の蝿』など1970年代の初期作品を始め『スリープレス』『サスペリア・テルザ 最後の魔女』『ジャーロ』など2000年代の作品まで盛りだくさん!
そんなアルジェント監督の10年振りの新作『ダークグラス』。齢80を超えても衰えない創作意欲には脱帽です。また今作は原点回帰のジャッロ映画としてホラーファンの期待も厚い!
新作『ダークグラス』鑑賞と併せて本書にてアルジェントの魅力にどっぷり浸かっていただきたい!
“スプラッター映画のマエストロ”とも呼ばれるルチオ・フルチ監督。
1979年に南国の島を舞台にしたゾンビ映画『サンゲリア』が大ヒット! 徹底的な人体破壊描写と特殊メイクで醜く腐乱させたゾンビ、全編を通して流れる耳障りなノイズ音楽でホラーファンのみならず数多くのクリエイターを魅了し多大な影響を与えています。『サンゲリア』以降に発表したゾンビ映画『地獄の門』『ビヨンド』はファンの間では“絶頂期の三大傑作”として今でも根強い人気を誇っています。
本書ではフルチ監督の人気作『サンゲリア』『地獄の門』『ビヨンド』をはじめ『墓地裏の家』『ザ・リッパー』などホラー、スプラッター映画の作品紹介が目白押し。また1966年に制作されたマカロニ・ウエスタン『真昼の用心棒』も収録! フルチ監督が出がけた貴重な西部劇です。
“ホラー映画の父”としてイタリアン・ホラー映画の黄金時代を築いたマリオ・バーヴァ監督。
1930年台にカメラマンとして映画界に入り、1960年『血ぬられた墓標』で監督デビュー。白黒フィルムによる光と影の美しくムーディーな表現で高い評価を受けました。
日本では劇場公開されなかった作品も数多くありますが、マーティン・スコセッシ、ティム・バートン、リドリー・スコット、クエンティン・タランティーノなど、世界の名だたる監督に影響を与えリスペクトされる名監督です。
そんなバーヴァ監督の作品『血ぬられた墓標』『ブラック・サバス 恐怖!3つの顔』『モデル連続殺人!』『バンパイアの惑星』『血みどろの入江』『呪いの館』、そして遺作である『ザ・ショック』を収録。今日まで数多く作られ続けているホラー映画の原点的作品をその目で確かめてください!
巻末にはイタリアン・ホラーの軌跡を辿る記事を収録。アルジェント、フルチ、バーヴァ以外の監督作品リストも見ることができます。
本書にてイタリアン・ホラーの魅力をたっぷりと堪能してはいかがでしょうか。
スクリーンアーカイブズ イタリアン・ホラー 特集号
• A4サイズ
• 66ページ
• 販売価格 2,420円(本体 2,200円)
• 2023年4月17日(月)発売
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