12歳の、ほんの出来心が招いた一家の騒乱
そのまなざしの先にある、素晴らしき愛と不条理の世界
1980 年代、ニューヨーク。ユダヤ系アメリカ⼈の中流家庭の末っ⼦ポール(バンクス・レペタ)は、公⽴学校に通う12 歳。PTA会⻑を務める教育熱⼼な⺟エスター(アン・ハサウェイ)、働き者でユーモラスな⽗アーヴィング(ジェレミー・ストロング)、私⽴学校に通う優秀な兄テッド(ライアン・セル)と何不⾃由のない⽣活を送っていた。しかしポールは、クラス⼀の問題児である⿊⼈⽣
徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)と親しくなったことで、複雑な社会情勢が突きつける本当の逆境を知ることになる。
あるとき、ポールとジョニーが学校でやらかした些細な悪さが、彼らの平穏な⻘春の⽇々に⼤きな波乱をもたらす。その解決しがたい問題に直⾯したとき、ポールは家族、特に強い絆で結ばれている祖⽗アーロン(アンソニー・ホプキンス)に頼ることができたが、家庭環境に恵
まれないジョニーには⽀えてくれる⼤⼈が誰⼀⼈としていなかった。そして、このことが2⼈の⾏く末を⼤きく分けることになる――。
アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスらアカデミー賞をはじめとする賞レース常連の名優たちに加え、『ジェントルメン』(19)、『シカゴ7裁判』(20)で強い印象を残し、⼤⼈気TV シリーズ『メディア王 〜華麗なる⼀族〜』にも出演するジェレミー・ストロングら⼀流キャストの競演にも注⽬︕第75 回カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨に正式出品︕『エヴァの告⽩』(13)、『アド・アストラ』(19)など社会派からSF まで精⼒的に新作を世に送り出し続けるジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた最新作『アルマゲドン・タイム ある⽇々の肖像』が公開される。
「でも過去の世代を批判せず、理解することが⼤切だと思う。80 年代には選択肢が少なかった、だから愛の形が複雑になる」ーーーーアン・ハサウェイ
この度、主⼈公の少年の両親を演じる、ジェイミー・ストロングとアン・ハサェイの2ショットインタビューを解禁。念願のジェームズ・グレイ監督作品への出演への想いや、⼀⾒毒親に⾒える両親の愛情の形について語った。
解禁される映像は、⼦・ポールを思い、愛情に溢れるが故に少々暴⾛しがちな両親を演じたジェレミー・ストロングとアン・ハサウェイの2ショットインタビューを捉えたもの。本作の出演に⾄った経緯についてジェレミー・ストロングは「ジェームズ(・グレイ監督)のファンだったんだ」「現代における名匠の⼀⼈さ」と明かし、アン・ハサウェイも「コロナが流⾏し始めたころエージェントから電話があった、“特別な物語を読んだ”とね」「ある役の候補に私の名前が上がったらしくて、監督と話すかと聞かれたから、<もちろん>と⾔ったわ」と⾔い、2 ⼈とも念願のジェームズ・グレイ作品への出演だったことを告⽩。
アン・ハサウェイは、ジェレミー・ストロングが演じた⽗親と同様に、⾃⾝が演じた⺟親も⼀⾒、⼦供の⼈⽣をコントロールする毒親に⾒えることについて「2つの⽭盾する側⾯を持ってる⼈よ」「⼀歩下がって眺めてみると分かる」と⾔う。そして、エスターの⼼の奥には家族への深い愛があると、彼⼥なりに家族を愛してると分かった」「だからあの役に惹かれたの」と⾒解を述べる。そして「彼⼥は怒りや暴⼒という形で愛を表現する」「でも過去の世代を批判せず、理解することが⼤切だと思う。80 年代には選択肢が少なかった、だから愛の形が複雑になる」と、この⺟親を演じることへの⼀筋縄ではいかない難しさ、この役に惹かれた理由を明かした。
本作は、グレイ監督の実体験を元にした⾃伝的物語。故郷ニューヨークを舞台にした5 つの映えいが(『リトル・オデッサ』『裏切り者』『アンダーカヴァー』『トゥー・ラバーズ』『エヴァの告⽩』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『ロスト・シティZ 失われた⻩⾦都市』やSF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督が次に選んだのは、ニューヨークの中でも、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる⻑屋。グレイ監督は「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、⾃分の中にあると気づくんです。そして、⾃分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが⼀番いい。そのために、もう⼀度⾃分⾃⾝の過去に⽴ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り⾃分らしいものを作ろうと」とその想いを寄せる。
『アルマゲドン・タイム ある⽇々の肖像』
【製作・監督・脚本】ジェームズ・グレイ
【出演】アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス
【配給】パルコ ユニバーサル映画
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