宝くじ当選で幸せの絶頂!しかし映像が一転すると・・・
主演 アンドレア・ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(190,000ドル・日本円で約2,500万円)したもののアルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図る。スクリーンとの境界線を越えて滲む、痛々しいほどのリアリティ溢れる演技に胸を打たれ、ラストには涙なしでは見られない心温まる瞬間が待ち受ける——。
映像は、軽快な音楽と共に、幼少期から結婚式、最愛の息子ジェームズが誕生した写真など、レスリーの幸せだった半生を映像は提示し、そして、宝くじで高額当選し叫び声をあげ歓喜するシーンへと移っていく。
インタビュアーが「レスリー、大金を当てた気分はどう?」と声をかけると「昨日より遥かにいい気分よ」と満面の笑みで答えるレスリー。さらに、当選番号を選んだ理由を聞かれると「毎回、同じ番号よ。」と、息子ジャームズの誕生日だと明かすと、まだ小さいジェームズを紹介する。19万ドルもの大金を手にしたレスリーは使い道を「たぶん家を買う。この子にステキな物も。もっといい人生を送る!」と言い切ると、人生最高の笑顔を見せる。
しかし、映像は一転、モーテルで膝を抱えるレスリーの姿を映し出す。「レスリー いるのはわかっている」とドアを叩かれ怯えるレスリー。これから彼女を待ち受けているものは何なのか・・・。
圧巻の演技が大絶賛されているアンドレア・ライズボローは、本作について「この映画は常識はずれな物語です。なぜなら誰もが自分の中にレスリーがいたり、レスリーになったことがあったり、両方の視点を持っているからです。だからこの映画に関わったみんなにとってとてもカタルシスがあったし、終わりを告げるのは辛いことでした。」と話しているほか、「映画の中でレスリーが、息子が小さかったころの素敵だったクリスマスに言及する場面があります。さっき言ったような虚無を埋めてくれるものがあるとすれば、それは息子への愛と思い出なんです。」と語っている。
『To Leslie トゥ・レスリー』
上映中 配給:KADOKAWA
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