2021年に続き2回目の開催となる「ペルー映画祭vol. 2」が新宿K's cinema にて2023年10月21日より開催されることが決定。大阪や京都などでも順次開催される。

ドキュメンタリー、 フィクションなど様々なジャンルやテーマの作品を一挙上映

初めて開催された 2021 年は、全国5都市で開催され好評を博し、 2021 年はペルー独立200周年ということもあり、2700人以上の動員があった。
2回目の今回も、 ドキュメンタリー、 フィクションなど様々なジャンルやテーマの作品を10作品以上一挙上映。今年没後60年となるペルーの伝説的詩人ハビエル・エローを描いた作品やアカデミー賞ペルー代表作品 、 ベルリン映画祭 で ジェネレーション14プラス部門国際審査員特別賞 と テディ新人賞 ダブル受賞作等を上映予定 。 ドキュメンタリーでは、ペルーの LGBTQ 事情に迫る作品や、 昨年 劇場公開され話題となった『アンデス、ふたりぼっち』のオスカル・カタコラ監督が撮影を務めた作品等を上映する。

これに加え、2023 年が日本ペルー外交関係樹立 150 周年となることを記念し、日本人監督がペルーとの関わりの中で制作した作品も上映。 開催に先駆けてペルー映画祭 vol.2 を応援するクラウドファンディングも行われている。

「ペルー映画祭vol. 2」

●東京● 新宿K's cinema 10月21日(土)~11月3日 (金)
●京都● 京都シネマ;12月
●横浜● 横浜シネマリン:11月
●大阪● <日本ペルー外交関係樹立 150 周年特別開催>
 シアタス心斎橋:11月17日(金)〜19日(日)(主催:在日ペルー大使館)
●群馬● 前橋シネマハウス(予定)

<ペルー映画祭vol.2上映予定作品>

1.『レタブロ』  Retablo 日本初公開

☆ベルリン国際映画祭ジェネレーション14プラス部門国際審査員特別賞&テディ新人賞
☆アカデミー賞2018国際映画賞ペルー代表
☆Inside Out Toronto LGBT Film Festival | Best First Feature award

監督:アルバロ・デルガド・アパリシオ
出演:ジュニオール・ベハー・ロカ、アミエル・カジョ(『SAMYCHAY』)、マガリ・ソリエル(『悲しみのミルク』、『わたしはここにいる』)
2017年|ペルー|102分|ケチュア語、スペイン語 |スペイン語字幕付

ペルーの伝統的な民芸品であるレタブロ作りに励む青年は、父親が抱える悲痛な秘密を偶然知り、深い信仰心と伝統を守ろうとする生々しい現実と、想像以上に深い父親とのつながりに直面することになる。LGBT+作品としても注目された。

2.『クイーンに沸いた夜』 Invasión Drag 日本初公開

☆Inside Out Toronto LGBTQ Film Festival正式出品

監督:アルベルト・カストロ・アンテサナ
出演 タニー・デ・ラ・リーヴァ、ジョージ・ハート
2020年|ペルー|78分|スペイン語、英語|ドキュメンタリー

アメリカの人気リアリティ番組『ル・ポールのドラッグ・レース』でお馴染みのドラッグ・クイーンたちが、2017年リマで公演を行った。そのパフォーマンスやメッセージは、保守的なペルーにどのように受け入れられるのか?ペルーの閉ざされたLGBTQ+コミュニティを大きく開花させ、新たな輝きへ第一歩を踏み出す様子が描かれる。

3.『旅するエリスバン』  Manco Cápac

☆アカデミー賞2021国際映画賞ペルー代表

監督:ヘンリー・バジェホ・トルレス
出演: ヘスス・ルケ、ギャビー・ワイワ
2021年|ペルー|92分|スペイン語、ケチュア語

田舎の少年エリスバンは仕事を求めてプノにある友人宅を訪ねるが、図らずも路上生活を始めることになる。自身の孤独を浮き彫りにするようなその街で、住む場所も金銭もなく、雑多な仕事をして糊口を凌ぐ日々。だが、その経験の積み重ねが、やがて彼の未来に希望をもたらす。

4.『Coraje』(原題) 日本初公開

監督:アルベルト・ドゥラント
1998年|ペルー|107分|スペイン語

1987年にアストゥリアス皇太子賞平和部門を受賞したリマ市ビジャ・エルサルバドル地区の黒人女性リーダーマリア・エレナ・モヤの殺害された最後の年を描く。

5.『ファルファン 路地裏からの栄光』  La Foquita: El 10 de la calle 日本初公開

監督:マルティン・カサピア・カサノバ
出演: ジャン・フランコ・サンチェス、フアン・カルロス・レイ・デ・カストロ、エミラム・コシオ(『ロムロとフリタ 秘密の恋のカーレース』)
2020年|ペルー|100分|スペイン語

ペルーを36年ぶりのワールドカップ出場に導き、歴史に名を刻んだペルー代表ストライカー、ジェフェルソン・ファルファンの半生を描いた伝記映画。最貧困地区で生まれた彼は、サッカーと出会い逆境を乗り越えながら、“ストリート育ちの10番 "となっていく。また、撮影は故郷のビジャ・エル・サルバドル地区にて行われた。

6.『アルパカと生きる喜び』  Pakucha

リマ映画祭ペルー文化省審査員特別賞

監督:ティト・カタコラ
撮影:オスカル・カタコラ(『アンデス、ふたりぼっち』)
2021年|ペルー|80分|アイマラ語|ドキュメンタリー|スペイン語字幕付

ペルー南部、アンデスのアイマラ族コミュニティでは、アルパカ農家に古くから伝わる祭りがある。アルパカの繁殖と多様性の維持を“Pakucha(アルパカの精霊)”に祈願す儀式が行われている。儀式を通じ、アンデス文化の深みへ没頭し、新しい生命の起源となる神秘に満ちた世界へと導かれる。

7.『アフロ・ぺルビアン・ビート・ドキュメンタリー』  Afro-Peruvian Beats Documentary 日本初公開

監督:エルネスト・カベージョス(『クッキング・アップ・ドリームス』)
2017年|ペルー|19分|スペイン語|ドキュメンタリー
※『アヤクーチョの唄と秩父の山』と併映

ペルーを36年ぶりのワールドカップ出場に導き、歴史に名を刻んだペルー代表ストライカー、ジェフェルソン・ファルファンの半生を描いた伝記映画。最貧困地区で生まれた彼は、サッカーと出会い逆境を乗り越えながら、“ストリート育ちの10番 "となっていく。また、撮影は故郷のビジャ・エル・サルバドル地区にて行われた。

8.『Samichay』(原題) 日本初公開

監督:マウリオ・フランコ・トッソ
出演:アミエル・カジョ(『レタブロ』)
2020年|ペルー|86分|ケチュア語・スペイン語|モノクロ|スペイン語字幕付

海抜5000メートルを超えるペルー・アンデスの高地。農夫のセレスティノが牛のサミチャイとともに、アンデスの孤独と高度から癒しの旅を始める。モノクロの映像が静寂さを際立たせている。

9.『Volver a Ver』(原題) 日本初公開

監督:ジュディス・ベレス・アガイン
2018年|ペルー|83分|ドキュメンタリー

30年前に撮られた写真を手に、当時センデロルミノソの被害にあった地域に訪ねる。

ハビエル・エロー没後60年特別上映
10.『La Pasión De Javier』 (原題)日本初公開

☆17 Festival Images Hispano – Américaines観客賞(フランス)
☆Festival Cinema Hispanique観客賞(フランス)

監督:エドゥアルド・ギロッド
出演:ステファノ・トッソ、バニア・アシネ
2019年|ペルー|100分|スペイン語
今年、没後60年となるペルーの伝説的詩人ハビエル・エローの半生を描く。

11.『ある詩人への旅路』  El Viaje De Javier Heraud

☆バリャドリッド国際映画祭正式出品
☆リマ映画祭オープニング作品

監督:ハビエル・コルクエラ(『わたしはここにいる』)
音楽:パウチ・ササキ(『名もなき歌』 )
2019年|ペルー・スペイン|96分|スペイン語|ドキュメンタリー

ペルーの最も重要な詩人でありゲリラ戦士のハビエル・エローは、1963年に21歳の若さで殺害された。詩人ハビエル・エローの大姪であるアリアルカは、ある日彼のトランクを発見する。そこには、彼女が知らなかった歴史が閉まってあった。ハビエルを知る人々と手紙や詩を通じて、ハビエル・エローの人生追うドキュメンタリー。

日本ペルー外交関係樹立150周年企画

12.『Vamos Ayacucho(バモス・アヤクーチョ)』

監督:山本学
出演:三浦一壮
2022年|84分|ペルー・日本|日本語、英語、スペイン語|ドキュメンタリー

2021年、舞踏家・三浦一壮はペルーの演劇祭に招聘された。アヤクチョから首都リマ郊外のカラポンゴを巡り、ペルーの演劇人たちとワークショップなどを行いながら親交を深めていく演劇ロードムービー。演劇祭出演のアーティストのパフォーマンスも見応えがある。

13.『アヤクーチョの唄と秩父の山』

監督:ホンマタカシ
出演:イルマ・オスノ、笹久保伸
2019年|60分|日本|日本語、スペイン語、ケチュア語|ドキュメンタリー
※『アフロ・ぺルビアン・ビート・ドキュメンタリー』と併映

アンデス地方アヤクチョ出身の音楽家イルマ・オスノは、秩父に暮らしている。ペルーと秩父というまったく無縁であるはずの二つの土地を結ぶ一人の女性の屈託の無い生き様を鮮やかに映し出し、音楽とともに強く生きるアヤクチョの人々の姿をありありと描く

14.『KAMIKAZE TAXI』

☆1995年キネマ旬報ベスト・テン8位
☆第15回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞 片岡礼子

監督:原田眞人
出演:役所広司、高橋和也、片岡礼子
1995|日本

組に反旗を翻した若いチンピラと、彼と逃亡を共にするペルー育ちの日系人との交流を描くロードムーヴィー。

特別上映
15.『La Revolución y la tierra』(原題) 日本初公開
監督:ゴンサロ・ベナンテ・セコ
2019年|110分|ペルー|ドキュメンタリー
ペルー現代史のマスターピース。ペルーの農民たちの50年にわたる闘いを描いたドキュメンタリー。

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