あの迫りくる巨大ワニが鮮明な映像でよみがえる…!
『ジョーズ』(1975)に始まった動物パニックホラーブームの波に乗り、1980年に製作された伝説的快作『アリゲーター』と、1990年の続編『アリゲーター2』が、まさかのリバイバル上映決定!
下水道に廃棄された化学薬品により巨大化したワニが、大都会を混乱の渦に巻き込んでいく。なにしろ、このワニは体長10メートルでジョーズよりチョイ、デカい!
そんな怪物が下水道のみならず、湖、さらにはパーティ会場でも獲物を求めて闊歩するのだから、パニックが大きくなるのは必然的。
『ピラニア』(1978)や『ハウリング』(1981)を手掛けた鬼才ジョン・セイルズが脚本を執筆した1作目は、この一大事を解決に導こうとする刑事や女性学者のドラマがしっかり描かれ、アニマル・パニックもののファンを唸らせた。ユーモアとB級感覚が高まった続編も、また然り。
4K&2Kのクリアになった映像により、地下世界のダークな描写もクリアになり、恐怖指数も急上昇。CGがまだ一般的ではなかった時代の、リアルなモンスターに戦慄せよ!
映画『アリゲーター』 &『アリゲーター2』
2023年8月18日(金)よりシネマート新宿・ 心斎橋ほかにて
4K&2K レストア版 リバイバル・ロードショー
配給:TCエンタテイン メント、是空
アリゲーターは……
- 体長10メートル
- 体重900キロ
- 陸:時速50キロ
- 水中:時速30キロ
- 骨をかみ砕くアゴの力2トン
『アリゲーター』(1980)
老若男女問わず容赦なく襲いまくりの衝撃作
下水道に潜む巨大ワニが人間を襲うアニマル・パニック映画。
アメリカ中西部の小さな町で、何かに食いちぎられたようなバラバラ死体が地下で発見された。刑事デヴィッドは下水溝に何者かの気配を察知し、爬虫類学者のマリサに協力を求める。
町中を恐怖に陥れている怪物の正体は、かつてマリサが飼っていたワニが巨大化した姿だった。
『アリゲーター』
監督:ルイス・ティーグ
脚本:ジョン・セイルズ
出演:ロバート・フォスター、ロビン・ライカー、マイケル・ガッツォ
ALLIGATOR © 1980 Alligator Associates, A Limited Partnership. All Rights Reserved
『アリゲーター2』(1990)
巨大ワニが再び人々を襲う“最凶”の続編
町の住民が何者かに襲われ、食いちぎられた足だけが発見される。
事件を重く見た刑事デヴィッドは、爬虫類学者の妻の協力を得て、事件の真相が下水道に潜む巨大ワニの仕業だと判断。周囲に報告するが相手にされず、逆に拘束されてしまう。
そんな中、巨大ワニが町中に出現し、住民をパニックに陥れる。
『アリゲーター2』
監督:ジョン・ヘス
脚本:カート・アレン
出演:ジョセフ・ボローニャ、ディー・ウォーレス=ストーン、リチャード・リンチ
ALLIGATOR II: THE MUTATION © 1990 Golden Hawk Entertainment, Ltd. All Rights Reserved
クリアな映像で恐怖倍増!
こんなのアリゲーター!? な名珍シーン6選
『アリゲーター』編
仰天! 歩道を突き破るアリゲーター
石板が敷き詰められた歩道が隆起するや、ドドーンと姿を現わす巨大アリゲーター。どれだけ皮膚が硬いのかは分からないが、とくにダメージを受けた様子もなく夜道を闊歩するのだから、相当の硬度なのだろう。
夜遅くまで外で遊んでいた子どももビックリして、さすがに家へと逃げ帰る。青少年の正しい育成にも貢献した!?
冷酷! プールの子どもにも容赦なし!
パニックホラーでは幼い子どもが犠牲になるケースは少ないし、危機が迫っている描写も大体の場合はフェイクで終わる。しかし、『アリゲーター』はそんなに甘くはない。
プールで遊んでいた子どもに対して、アリゲーターは容赦なし。さすがにガブリの瞬間は描かれないが、プールが血に染まるだけでもゾッとさせられる。
驚愕! 大の大人をまさかの丸飲み
体長10メートルものアリゲーターだから、当然口もデカい。立ちはだかるハンターに襲いかかったと思ったら、ガブリどころか、そのまま丸飲み!
消化によくない気もするが、相当お腹が空いていたのだろう。見ている立場としては、この大佐、傲慢でイヤな感じのキャラクターなので自業自得という気がしないでもない…!?
強烈! ヒップ…ならぬ尻尾アタック
実験動物の不法投棄によりパニックの原因を作り出してしまった製薬会社。その関係者の結婚パーティ会場にアリゲーターが出現。
尻尾を振るってガンガン、出席者たちを叩き飛ばす大暴れを見せるのだが、そのぶっ飛び方が、とにかく豪快。尻尾で野球のボールを打たせたら大谷級のホームラン王になれるかもしれない!?
『アリゲーター2』編
一蹴! ダイナマイトをぶっとばせ!
刑事やハンターらがマンホールから下水道にダイナマイトを垂らし、アリゲーターを倒そうとするが、アリゲーターは意外に頭が良い。ダイナマイトを前足で振り払って、何事もなかったように前進していくのだ!
ロープを引き揚げて“あれ?爆弾どこに行った!?”と困っている人間たちの方が、なんだか頭が悪そうに見える。
優秀!? 悪いヤツはキッチリ食べる!
クライマックスはカーニバルが行なわれている湖のほとり。祭を楽しんでいた人々が悲鳴を上げて逃げ惑う中、アリゲーターは悪徳地上げ屋の方に向かっていき、ガブリとやってくれる。
1作目もそうだが、悪いことをしている政治家や企業家は、アリゲーターから逃れられない。ある意味、正義の味方なのかもしれない!?