ランティモス監督、「この映画は彼女の映画です」とエマ・ストーンを絶賛
全世界待望のヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン主演の最新作として、ヴェネチア国際映画祭で現地時間9月1日、ワールドプレミア上映された本作。上映が終了するやいなや場内から10分以上の鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションで会場を熱狂の渦に包み込んだ。
現地時間9月9日の受賞式では、前作『女王陛下のお気に入り』での審査員大賞受賞に続き、念願の最高賞、金獅子賞を受賞。受賞を受けてランティモス監督はスピーチにて「私のチームは、ここまでくるのに、全てにおいて助けてくれました。(ストの影響で)素晴らしいキャストのみなさんと一緒にここで祝うことができませんが、彼らがすぐに参加できるようになることを祈っています。何よりも、主人公であり信じられない人物であるベラ・バクスターは、エマ・ストーン無しには存在しませんでした。エマはもう一人の信じられない人物です。この映画は彼女の映画です。カメラの前にも、カメラの裏にも彼女はいてくれました。本当にありがとうございます。みなさん、ありがとう。」と主演のエマ・ストーン含めキャストとスタッフへ向けて感謝の気持ちを表した。
原作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイ著の傑作ゴシック小説「哀れなるものたち」(早川書房刊)。物語は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手によって奇跡的に蘇生することから始まる。蘇ったベラは“世界を自分の目で見たい”という強い欲望に導かれ、放蕩者の弁護士ダンカンの誘いに乗り、壮大な大陸横断の冒険の旅へ出る。貪欲に世界を吸収していくベラは平等と自由を知り、時代の偏見から解き放たれていくのだった―。
主人公ベラを演じるのは『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ランティモス監督作品『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞ノミネートのエマ・ストーン。今回はプロデューサーとしても名を連ねている。そのほか、天才外科医のゴッドウィン・バクスターを名優ウィレム・デフォー、ベラを誘惑し大陸横断の旅に連れ出すダンカンを「アベンジャーズ」シリーズのハルク役で知られるマーク・ラファロが演じている。
ヴェネチア国際映画祭の翌9月2日(土)にはテルライド映画祭で北米プレミアも行われ、映画批評サイトRotten Tomatoesでは98%Fresh(レビュー数46 9/9現在)と、驚異的な評価を更新中している。
『哀れなるものたち』
2024年1月26日(金) 全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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