「役を演じる役者」を演じる苦労を語るスカーレット・ヨハンソン
『アステロイド・シティ』は、『グランド・ブダペスト・ホテル』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』などを手掛けた映画監督ウェス・アンダーソンの最新作。日本公開初週の週末成績で1劇場当たり526,666円の興行収入を記録しアンダーソン監督作品史上最高記録を打ち立てた。
原案はアンダーソン監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はアンダーソンが単独で務め、キャストには、アンダーソン監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルらが集った。
多重構造になっている本作『アステロイド・シティ』。今回公開された映像は、舞台“アステロイド・シティ”のキャラクター、ミッジ・キャンベルとギブソン陸軍元帥を演じるスカーレット・ヨハンソン、ジェフリー・ライトが「役を演じる役者」を演じた本作での裏話を語るインタビュー映像だ。
ヨハンソンが演じるミッジ・キャンベルは「アステロイド・シティ」の中でも女優であるため、ヨハンソンは、女優メルセデス・フォード(舞台にあがる女優)、ミッジ・キャンベル(舞台“アステロイド・シティ”での女優としての役名)、ミッジが演じる女優、と3人を演じ分ける必要があった。映像内でヨハンソンは「監督とはミッジが演じる役の人物像も話し合う必要があった。たくさん聞くことがあって、話し合ったわ」と役作りの苦労を語っている。一方ライトは、“アステロイド・デイ”の開幕式でのスピーチの撮影で、演技っぽいスピーチを要求されたことを明かす。ワンテイクで撮影されたという圧巻の同シーンにも要注目だ。
さらに、“モノクロ”世界に登場するブライアン・クランストンとエイドリアン・ブロディのインタビュー映像も初解禁。“モノクロ”のTV番組に登場する2人。エイドリアンは「アステロイド・シティ」の演出家(シューベルト・グリーン)という役どころだが、50年代に活躍した演出家のエリア・カザンがモチーフになっていると語る。過去『ブロンド』でアーサー・ミラーをモチーフにした劇作家を演じたことがあるブロディは、「面白いことに、彼らは同じ時代に活躍した友人だったそう」だと不思議な縁を明かしてくれた。クランストンは「アステロイド・シティ」の制作過程を放送するTV番組の司会役。固有名詞が多くて覚えるのが大変だったそうだが、昔の経験を活かして名キャスターであるテッド・コッペルをオマージュして演じたと語っている。
『アステロイド・シティ』
TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほかにて大ヒット上映中!
配給:パルコ ユニバーサル映画
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