東京・京橋の国立映画アーカイブでは2023年10月24日(火)より、東京国際映画祭と共催して企画上映「TIFF/NFAJ クラシックス 小津安二郎監督週間」を開催する。

生誕120年を記念した小津安二郎企画

映画監督・小津安二郎(1903-1963)の生誕120年と没後60年を記念して、国立映画アーカイブでは東京国際映画祭と連携し、小津安二郎のサイレントからトーキー初期にかけての作品群(16作品、14プログラム)をすべて英語字幕付き35mmプリントで上映する。

見どころ
1929年に公開された『突貫小僧』(監督:小津安二郎)は、近年新たに最長のマーヴェルグラフ版が発見された。本特集では、発見された16mm フィルムをブローアップして35mm フィルムに複製した最長版(21 分)の世界初の上映を行う。少年と親分の珍妙なやり取りや移動撮影など、新発見のカットを鑑賞できる。

上映後トークイベントのゲストには、小津安二郎国際シンポジウム「SHOULDERS OF GIANTS 」 にも登壇するジャ・ジャンクー氏(映画監督)、『突貫小僧』のフィルム発見者である築山秀夫氏(長野県立大学教授、全国小津安二郎ネットワーク副会長)、小津サイレント作品をリメイクするWOWOW ドラマ・シリーズに参加の城定秀夫氏(映画監督)などを予定。

サイレント映画伴奏の経験が豊富なピアニストたちによる、独創的な作曲や即興性豊かな演奏による伴奏付上映を行う。出演者は神﨑えり氏(『学生ロマンス 若き日』、『朗かに歩め』)、天池穂高氏(『その夜の妻』)、小林弘人氏(『浮草物語』)、柳下美恵氏(『東京の合唱』)。

上映作品
『学生ロマンス 若き日』(1929 年)/『大学は出たけれど』(1929 年)/『突貫小僧』[パテベビー短縮版](1929年)/『突貫小僧』[マーヴェルグラフ版](1929 年)/『朗かに歩め』(1930 年)/『その夜の妻』(1930 年)/『淑女と髯』(1931 年)/『東京の合唱』(1931 年)/『青春の夢いまいづこ』(1932 年)/『東京の女』(1933 年)/『出來ごころ』(1933 年)/『母を恋はずや』(1934 年)/『浮草物語』(1934 年)/『東京の宿』(1935 年)/『一人息子』(1936年)/『淑女は何を忘れたか』(1937 年)/『戸田家の兄妹』(1941 年)

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