そんな前代未聞の企画実現までの険しい道のりを製作陣が明かす!
“R指定の犬映画”というアイデア
脚本を務めたダン・ペローはパロディやコメディ作品のファンで、「アメリカを荒らす者たち」や「Players」といったエッジの利いたコメディ番組や挑発的な物語を手掛けてきたが、愛犬家かつ犬映画のファンでもある彼は『僕のワンダフル・ライフ』と続編の『僕のワンダフル・ジャーニー』、『ベラのワンダフル・ホーム』など、真面目な“犬映画”の人気復活や『わんわん物語』や『クルエラ』といった実写版リメイク作品の出現により、このジャンルに破壊的なひねりを加えるには理想的なタイミングだと感じていた。そんなある時、ピクチャースタート社のエリック・フェイグから斬新なアイデアを求められ、“R指定(アメリカでのレイティング)の犬映画”というアイデアを提案すると、フェイグもすぐに賛同したという。
その時のエピソードについて、フェイグは「初めは『テッド』や『ソーセージ・パーティー』みたいな作品になるのだろうと思った。だが、ダンは物語の全容を話す準備が出来ていた。私は笑い、私達の会話を聞いていたアシスタントも笑い出したんだ。是非この映画を作らなくてはならないと思ったよ。ダンにオリジナル脚本の執筆を依頼し、その脚本を一緒に展開していった」と語っている。そんな実現のハードルが高い企画だったが、決して内容を和らげて骨抜きにされた作品は作りたくなかったという二人は、連れ立って『スパイダーマン:スパイダーバース』や『LEGO® ムービー』シリーズで特大ヒットを飛ばしてきた米アカデミー賞®受賞プロデューサーのフィル・ロードとクリス
トファー・ミラーが構えるロード&ミラー・プロダクションズへこの企画を持ち込み、賛同を得たことで無事に本作のスタートが切られることになったのである。
だが、映画製作するためのスタジオを見付けることは、簡単ではなかった。苦戦を強いられるだろうと分かっていたジョシュ・グリーンバウム監督は、ユニバーサル向けに15分間の宣伝映像を編集し、自分のビジョンを説明し、成功を収める商業映画になりうる理由を懸命に伝えたという。
「これは犬達が登場しているが、素晴らしいR指定コメディだよ。従来から子供向け映画の領域には、『グッド・ボーイズ』『テッド』『ソーセージ・パーティー』など、数多くのインパクトの強いR指定コメディ作品があることを指摘した。だが、観客達は賢い。彼らは斬新な作品を求めているし、外見だけは新しいが中身が同じような作品、即ち、私達の業界では時々起こりうるような作品を観せられたくないと思っている。私はそうではない新しい作品を作ろうとしていることを確実に伝えにいった」と当時の戦略を明かす。最終的にユニバーサル・スタジオは監督を始め素晴らしい脚本やプロデューサーチームを評価し、キャストが決定していない状態でも制作のゴーサインを出す決断を下し、このユニークな企画の待望の映画化が実現!
『スラムドッグス』
11 月 17 日(金)
ある日、犬のレジーは、飼い主ダグに家から遠い場所に捨てられてしまう。しかしピュアなレジーは、投げられたボールを取りに行く、いつもの “取ってこいクソッタレ”ゲームだと信じていた。家を目指してさまよっていると、ノラ犬界のカリスマ・バグと出会う。レジーの話を聞いたバグは「捨てられたんだよ。お前は今日から“ノラ犬”だ!」と断言する。飼い主ダグが最低なヤツだと気付いたレジーは、まさかの方法で復讐することを決意。「あいつの大切なチ〇コを噛みちぎってやる!」大胆なレジーの計画に賛同したバグの友達であるマギーとハンターも仲間に加わる。果たして、この復讐チン道中の行方はいかに!?
監督:ジョシュ・グリーンバウム
出演(声の出演含む):ウィル・フェレル、ジェイミー・フォックス、アイラ・フィッシャー、ランドール・パーク、ブレッド・ゲルマン、ウィル・フォーテ
脚本:ダン・ペロー
吹替版:ロバート・秋山竜次、マギー、森久保祥太郎、津田健次郎、森川智之ほか
配給:東宝東和
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