愛した⼈の本当の姿を、あなたは知っていますか?
世界には紛争のため故郷を追われた惑星難⺠Xが溢れ、各国がその対処に苦慮していた。いち早く受け⼊れを発表したアメリカに追随するように、⽇本も受け⼊れを決定。⼈間の姿をそっくりコピーして⽇常に紛れ込んだX がどこで暮らしているのか、誰も知らない。
X は誰なのか、彼らの⽬的は何なのか。社会には⾔葉にならない不安や動揺が広がり、誰もが隣にいるかもしれないX を⾒つけ出そうと躍起になっている。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はX 疑惑のかかった柏⽊良⼦の追跡を始める。
スクープの為に⾃⾝の正体を隠しながら徐々に良⼦へ近づいていく笹。ふたりは少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋⼼が芽⽣えるが、良⼦がX かもしれないという疑いを拭いきれずにいた。果たして良⼦は本当にXなのか︖良⼦への想いと本⾳を打ち明けられない罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれる笹が最後に⾒つけた真実とは。嘘と謎だらけのふたりの関係は予想外の展開
へ・・・︕
このたび、惑星難⺠X のスクープを上げるためにX の疑いがある柏⽊良⼦(上野樹⾥)に近づこうと、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)ががむしゃらに良⼦との接触を図る出会いのシーンが解禁されました。
解禁された本編映像では、良⼦が勤める宝くじ売り場で、「もう⼀回⾒てくれよ︕︕」とハズレクジを持ち込んできた客に⾔いがかりをつけられているシーンから始まる。そこに良⼦に近づくタイミングを⾒計らっていた笹が怯えていた良⼦を⾒かねて助けに⼊る。良⼦は「ありがとうございました、助かりました」と笹にお礼を⾔うのみで会話が続かない。
焦った笹は「何か⾷べたいものはないですか︖ご馳⾛します。⼀緒に⾷事がしたくて」と⾷事に誘うも、良⼦は名前も何者かも分からない男性からの急な誘いに⼾惑い断る。だが引き下がれない笹は「スクラッチ買うので、当たったら⾷事してください」という⼝説き⽅で交渉に出る。スクラッチの結果はいかに・・・・・︖︕笹の少々強引な誘いに良⼦はどう答えるのか、ぜひ劇場で確かめて欲しい。
11 ⽉8 ⽇に⾏われた本作の完成披露舞台挨拶では、上野樹⾥と林遣都、キャスト2 ⼈と⼗数年ぶりのタッグを組んだ熊澤尚⼈監督も登壇し、映画が初お披露⽬となった。
いち早く本作を鑑賞した⽅からは、「普段と違う時間の電⾞に乗ったらXがいそうでドキドキする」「X という謎な設定を通して、⼈との関わりや⾃分⾃⾝のことについて⾊々考えさせられました」などの感想が⾶び交い早くも“X”が盛り上がりを⾒せている。
さらに、直⽊賞作家や、国際⾊豊かなオピニオンリーダーの⾯々から次々と絶賛のコメントが到着し⼀挙公開された。
<コメント全⽂>※敬称略、順不同
■朝井まかて(⼩説家)
X は、問いかけてくる。誰が誰を傷つけているのか、何を信じて⽣きるのか、
そして、〈存在〉への愛というものを。
余韻の深い映画です。
■中島京⼦(⼩説家)
奇妙な設定だけど、扱われるのはとても普遍的なテーマ。「知らない」怖さを乗り越えた先にある、
お互いを「知る」「わかる」ことの⼤切さとあたたかさを受け取りました。
■ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)
私たちはみな、⾒知らぬ他者にとってはよそから来た⼈に⾒える。だけど⼼の⽬で⾒るとき、よそ者は隣⼈に変わる。
■キニマンス塚本ニキ(翻訳者・ラジオパーソナリティ)
この映画は混沌とした社会を⽣きる私たちのリトマス紙だ。誰を疑うか、誰を信じるか。
あるいは、その選択肢⾃体が罠かもしれない。
■川和⽥恵真監督(映画監督)
偏⾒と差別の海のなか、外国⼈留学⽣と⽇本の若者がそれぞれの⾳楽を聴かせ合う時間が光だった。
よそ者が怖いと⾔う⾃分も、誰かにとっては危険なよそ者かも知れないことに思い巡らせてほしい。
■⾟酸なめ⼦(漫画家・コラムニスト)
X は私たちが隠している本性やドロドロしたものを浮き上がらせ、解放するためにやって来たのかもしれません……。炎上や策略、捏造、裏切りなどの毒出しのあと、最後に残るのはたぶん隣⼈愛です。
■今 祥枝(ライター・編集者)
⾃分たちと同じ姿をした惑星難⺠X の存在に怯える⼈々。
救いを求める他者を“異物”とみなす排他的な空気は、現代の⽇本社会にも蔓延している。
だが、良⼦と笹の物語はマジョリティとして⾃らが“他者”となり得る可能性を想像することの難しさを突きつける。私は彼らを、笹を⾮難できるのだろうか。『隣⼈X』には、今の時代に必要なメッセージが詰まっている。
■⻘⼭美智⼦(⼩説家)
この作品がSF ではなく実話だとしても、私は驚かない。描かれている憤りも希望も、⽬の前の社会であり⽇常そのものだと思った。そして⾃分はいったい誰なのかと考えた。⼈を愛する時、それが何ひとつ意味をなさないことも。
■泊貴洋(ライター)
『隣⼈X』は、未知のウィルスによってパニックに陥った、現実世界の映し鏡のよう。そこにリアリティーを与えているのが、『恋する寄⽣⾍』や「VIVANT」などのフィクションに真実味を持たせてきた林遣都の迫真の演技。そして、上野樹⾥の“どちらにも⾒える”⾃然体の演技に⽬が離せなくなる。『ユリゴコロ』で才気を⾒せた熊澤尚⼈監督の演出も冴え、想像を遥かに超える⾒応え。
『隣⼈X -疑惑の彼⼥-』
12⽉1⽇(⾦)新宿ピカデリー他 全国ロードショー
出演︓上野樹⾥ 林 遣都
⿈ 姵 嘉 野村周平 川瀬陽太 / 嶋⽥久作 / 原⽇出⼦ バカリズム 酒向 芳
監督・脚本・編集︓熊澤尚⼈
原作︓パリュスあや⼦「隣⼈X」(講談社⽂庫) ⾳楽︓成⽥ 旬
主題歌︓chilldspot「キラーワード」(PONY CANYON / RECA Records)
配給︓ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション︓AMG エンタテインメント 制作協⼒︓アミューズメントメディア総合学院
©2023 映画「隣⼈X 疑惑の彼⼥」製作委員会 ©パリュスあや⼦/講談社