アーティスティックでクリエイティブ!
2022年サンダンス映画祭でのワールドプレミア上映を経て、第75回カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニング作品に選出された本作は、『ソーシャル・ネットワーク』(10)でアカデミー賞Ⓡ主演男優賞にノミネートされた経歴を持つ俳優、ジェシー・アイゼンバーグの初長編監督作品。
製作は、『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞Ⓡ主演女優賞を獲得したエマ・ストーンが、夫であるデイブ・マッカリーと共に設立した映画/TV制作会社「フルート・ツリー」。本作が初製作映画となる。
さらに、『ムーンライト』(16)『ミッドサマー』(19)などを世に送りだし、映画ファンから絶大な人気を誇り、オスカー常連となっている映画会社「A24」も製作・北米配給を手掛ける本作は、珠玉のヒューマンドラマである!
映画好きはもちろん、幅広いアート、カルチャーを好む人々に人気のある製作会社「A24」。これまで手掛けてきた作品はアカデミー賞Ⓡをはじめとする数々の賞で話題となり、日本でもA24の新作公開が決定すればSNSで拡散され、大きな話題となるなど、今最も注目を浴びる製作会社のひとつと言える。
A24の魅力のひとつが、ビジュアルの強さ。チラシ、ポスター、パンフレットなどのアートワークはどれもおしゃれかつクリエイティブで、カルチャー好きの心をくすぐっていく。作品自体はもちろん、アートワークにも期待がかかるA24最新作となる本作より、ジギー(フィン・ウォルフハード)のフィルムポートレートが到着した!
本作の監督であるジェシー・アイゼンバーグが強いこだわりをもって全編フィルムで撮影した本作。製作のエマ・ストーンの後押しもあって、フィルムでの撮影を実行できた。
撮影監督は『アフター・ヤン』(22)や『シック・オブ・マイセルフ』(23)などのA24作品を手掛けてきたベンジャミン・ローブ。心情の変化に重きを置いた物語にダイナミックで視覚的な色調を求めたジェシー監督は、ベンジャミンと一緒に取り組みようになってから撮影がうまくいったと語る。
「これまでいくつかの映画で、16mmフィルムを使うことで手づくり感や生活感をつくり出し、登場人物の人生をつつましやかに描く助けとしたことがあった。だからフィルムを使うことはこの物語にふさわしいと思ったし、その決断に対して製作陣やA24から多くのサポートを得られたのはとても幸運だった」
フィルムでの撮影にこだわって作られた本作のフィルムポートレートには、やわらかな色調でとらえられたジギー(フィン・ウォルフハード)の姿が映されている。
自室のベッドに座るジギーがどこか幼さの残る表情でこちらを見つめる1枚は、壁に取り付けられたネオン管のイニシャルロゴの光がやわらかくとらえられ、あどけなさを助長させる仕上がりに。
マイクの前でギターを弾き歌っている1枚は、フィルムならではの質感や色調に人間味が増し、青年の青さを感じるような1枚に。
ギターケースを背負うジギーの後姿をとらえたものは、どこか繊細さや切なさがある、お洒落な1枚となっている。
A24最新作、ジェシー・アイゼンバーグ初の長編監督作品。映像・ビジュアル、随所にこだわりが詰め込まれた珠玉の一作をぜひ劇場でご覧いただきたい。
ジェシー・アイゼンバーグが紡ぎだす、誰にとっても身近な“親子”の物語。共感あふれる不器用なコミュニケーションに身悶えしながら、悩める彼らの行方を見届けてほしい。
『僕らの世界が交わるまで』
2024年1月19日(金)TOHO シネマズ シャンテ他全国公開!
監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
製作:エマ・ストーン、デイヴ・マッカリー、アリ・ハーティング 北米配給&製作:A24
出演:ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード、アリーシャ・ボー、ジェイ・O ・サンダース、ビリー・ブリック、エレオノール・ヘンドリックス 他
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
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