「勇気を得られるような映画にしたかった」
製作には⿊⼈俳優として世界的な⼈気を誇るウーピー・ゴールドバーグ、「007」シリーズのスタッフら超⼀流プロデューサー陣が名を連ねる本作。公開されるやいなや、各国の映画祭で賞賛の嵐が巻き起こり、主要60映画祭21部⾨受賞86部⾨ノミネートで賞レースを席巻。なかでも、主⼈公メイミー・ティルを演じたダニエル・デッドワイラーは、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、サテライト賞など数々の映画賞で⼥優賞を総なめにした。この賞賛の嵐は映画祭のみならず、映画批評サイトRotten Tomatoes で批評家96%・観客97%の⾼スコアをたたき出した。
1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯⼀の⿊⼈⼥性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、⼀⼈息⼦で14歳のエメット︓愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な⽇々を送っていた。しかし、エメットが初めて⽣まれ故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。エメットが飲⾷雑貨店で⽩⼈⼥性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「⼝笛を吹いた」ことが⽩⼈の怒りを買い、1955年8⽉28⽇、彼は⽩⼈集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息⼦の変わり果てた姿と対⾯したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある⼤胆な⾏動を起こす。そんな彼⼥の姿は多くの⿊⼈たちに勇気を与え、⼀⼤センセーションとなって社会を動かす原動⼒となっていく。
今回解禁されたフューチャレット映像は、⺟メイミーを演じた主演のダニエル・デッドワイラー、ウーピー・ゴールドバーグほかシノニエ・チュクウ監督や製作プロデューサーらスタッフ陣が<事実を知ることによって⽣み出される新しい未来>について語る様⼦を捉えたもの。「勇気を得られるような映画にしたかった」「⿊⼈への⾝体的暴⼒は直接的には描かれません。そこを再現して消費するのではなく、喜びの瞬間を描きたかった」など、メイミーの勇気ある⾏動によって⽣まれた正の連鎖を⼒強く語っている。
特別映像には、仲睦まじくダンスを踊るメイミーとエメットの様⼦や、息⼦の遺体を世界に向けて公開した葬儀のシーンも映し出される。メイミーが「息⼦の死で学びました。私たちの誰かに、どこかで起きたことは全員の問題なのです」と訴えるように、穏やかだった⽇常が理不尽な仕打ちによって唐突に打ち砕かれる恐怖と哀しみを映し出した場面になっている。
『ティル』
12月15日(⾦)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給︓パルコ
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