『同感〜時が交差する初恋〜』公開記念！　アマチュア無線が繋ぐ歴代ドラマチック映画特集

アマチュア無線とは、個人が趣味として楽しむ無線通信の一つ。私たちが普段か使用している携帯電話、Wi-Fiなどの通信手段も無線通信に該当する。現在は1人1台携帯電話を持つのが当たり前になりつつあり、SNSの普及により世界中の誰とでも簡単に繋がれる便利な世の中になり、アマチュア無線を楽しむ人口も減少しているのが実状。しかし、電波の不安定さや不確実さや、世界の誰とつながるかわからない感じが人気の理由でもある。だからこそドラマティックな展開が生まれやすいアマチュア無線はこれまでも数々の名作映画を生み出してきた。今回は、1台の無線機が、1999年と2022年という二つの世界を繋ぐピュア・ラブ・ストーリー『同感〜時が交差する初恋〜』の公開を記念して、アマチュア無線がテーマのドラマチックな映画ベスト５を特集！

1：『私をスキーに連れてって』（1987年）

ホイチョイ・ムービー３部作の第1作。原田知世、三上博史、布施博、竹中直人、田中邦衛ら豪華俳優陣が夢の共演を果たした。“スキー”をモチーフに現代の若者像を瑞々しく切り取り、1980年代当時のスキーブームの火付け役になった不朽の名作だ。その一方、実は当時の若者の間で流行していたツールとしてアマチュア無線機が登場している。主人公らはハンディ機を持ち歩き、車やゲレンデの連絡用としてスマートに登場する。その便利さと機動力の高さで、本作をきっかけにアマチュア無線家が急増したと言われている。

２：『コンタクト』（1997年）

カール・セガンによるSF小説の映画化。ジョディ・フォスター、マシュー・マコノヒー出演、ロバート・ゼメキス監督。電波天文学者のエリーは、幼い頃から「なぜ我々はここにいるのか、我々は何者なのか」について考え続けていた。ある日、エリーの元に宇宙からメッセージが届く。エリーはそのメッセージに答える決心をする。冒頭幼少期のエリーが父からアマチュア無線の手解きを受け、「CQCQ this is W9GFO　誰か聞いていませんか？」と交信する可愛らしいシーンから始まる。アマチュア無線の原点、発信した電波を未知の誰かが受け取ってくれるのではないか、という気持ちを味わわせてくれる。

３：『崖の上のポニョ』（2008年）

スタジオジブリ、宮崎駿監督の長編アニメーション映画。海の底で暮らしていたさかなの女の子「ポニョ・と出会った少年・宗介と、その一家のふれあいを描く。劇中宗介と母親のリサが内航船の船長のパパへ無線機で呼びかけるシーンがある。リサによるアンテナ設置と交信の描写がリアルで無線家たちの間で話題となった。また、ハム（Ham）といえば、アマチュア無線家のことを指す愛称だが、ポニョの好物が「ハム」であるという高度な「ハム」ジョークも話題を呼ぶなどオタク心をくすぐる作りになっている。

４：『オーロラの彼方へ』（2000年）

デニス・クエイド主演のアメリカ映画。オーロラの輝く夜、30年前に殉職した父親と無線で交信することに成功した息子が、未来を変えようとして奮闘するサスペンス・ファンタジー作品。無線で現在と過去を繋ぐという時空を超えた父と子の絆に涙するSF感動作。父親・フランクの死から30年後、あと二日で命日を迎えるという日に、息子のジョンはクローゼットの中でフランク愛用の無線機を見つけ、昔を懐かしみながら無線機を設置する。やがて、ジョンの耳に電波で呼びかける男の声が。交信に答え、野球の話に花を咲かせた。話題はもっぱら1969年のワールド・シリーズ。翌日も男は交信を求めてきた。男が不意に子供に「チビ隊長」と呼びかけるのを聞き、ジョンは愕然とする。男の正体は30年前の今日、同じ場所で同じ無線機に向かっているフランクだった。フランクはジョンの言葉を信じようとせず、翌日自分が死ぬ運命にあるという話にも耳を貸さなかった・・・。

５：『同感〜時が交差する初恋〜』（2024年2月9日公開）

ドラマ「ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜」や「怪物」のヨ・ジング、「賢い医師生活」や「今、私たちの学校は・・・」のチョ・イヒョンをW主演に迎え、キム・へユン、ナ・イヌ、ペ・イニョクら韓国ライジングスター大集結の話題作。原作は、韓国ラブ・ストーリー映画の金字塔『リメンバー・ミー』。1999年に生きる男子大学生ヨンと2022年に同じ大学に通う女子大生ムニ。1台の無線機を通して偶然交信したことから2人の奇妙な交流が始まった・・・！異なる時代を生きる2人は次第に心を通わせていくが！？時を超えた出会いは果たしてどのような結末を迎えるのか？初恋のピュアなときめきと甘酸っぱさが感じられる、奇跡のような胸締め付けられるラブ・ストーリー。

『同感〜時が交差する初恋〜』
2024年2月9日（金）シネマート新宿ほか順次公開
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配給：KADOKAWA、KADOKAWA　Kプラス