『市子』<2023年12月8日(金)より公開中>で単独初主演を務めた杉咲花が毎日映画コンクールで女優主演賞に輝き、本人から喜びのコメントが届いた。

「たくさんのお客様が観てくださったということに希望のようなものを感じます」

本作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市⼦のために」が原作。観客から熱い支持を受け2度再演された⼈気の舞台が映画化された。杉咲は、痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じており、評論家と観客双方から絶賛の声が挙がっていた。

画像: 杉咲花

杉咲花

1946年の創立から今年で78回を迎える日本の代表的な映画賞でもある「毎日映画コンクール」で今回受賞した杉咲。今回の受賞、また、映画ファンたちの熱い声によりさらに拡がりを見せる本作について「嬉しい気持ちでいっぱいです。特にまわりの方々が喜んでくれているのが何より嬉しいです」と喜びを噛み締め、「手放しに“感動できる”とか“癒される”とかいった作品ではないのですが、人間の複雑さを描いた『市子』という物語をこんなにもたくさんのお客様が観てくださったということに希望のようなものを感じます。この映画へのまなざしは、自分たちの実生活にも返ってくるものだと思っています。それがほんのちょっとでも、人々の暮らしや社会に影響を与えられるものであったら嬉しいです」とコメントした。なお、毎日映画コンクールの授賞式は、来月2月14日(水)にめぐろパーシモンホールにて行われる。

『市子』は公開直後から多くの映画ファンが劇場に駆けつけ満席回が続出。SNSでは、「今年観た映画の中で断トツ」「放心状態。映画館を出てからもこの世界に市子がいるとしか思えない」「年末に強烈な一撃をくらう」といった高評価の声が並び、誰が始めたのか、映画ファンの年末の風物詩となったその年のベスト10映画を挙げる投稿には、12月公開にして多数ランクインを果たしていた。こうした映画ファンたちの口コミが拡がりをみせ、年末年始も順調に数字を伸ばし、当初30館程だった上映劇場も現在80館程まで拡大が決定している。

『市子』大ヒット公開中
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023 映画「市子」製作委員会

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