第96回アカデミー賞のノミネーションが1月23日に発表されました。主演男女優・助演男女優の演技部門でノミネートされた俳優たちをクローズアップ。何度も候補になっている人、初めて候補になった人、この中から栄冠を勝ち取るのは誰?
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第96回(2024)アカデミー賞スケジュール※現地時間

1月23日(火) ノミネート発表
3月10日(日) 授賞式
※授賞式は日本時間3月11日(月)

男優部門候補入りはこの人たち!

主演男優賞

ブラッドリー・クーパー

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ブラッドリー・クーパー

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マエストロ:その音楽と愛と』で天才作曲家レナード・バーンスタインを熱演し、主演男優賞候補間違いなしと噂されるのは、本作で監督・製作も兼ねているブラッドリー・クーパー。

彼はすでに演技部門、監督賞などで9回もオスカー候補になっている。今回は主演男優賞にノミネートされ、間違いなく注目すべき人。

ポール・ジアマッティ

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ポール・ジアマッティ

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アメリカ映画界が誇る実力派ながらオスカー候補はこれまで『シンデレラマン』(2005)の助演賞一回きりだったポール・ジアマッティ。

今回評判の高い『The Holdovers』では寄宿学校の不機嫌な当直教師を演じ全米の映画批評家賞で、ナショナル・ボード・オブ・レビューはじめ、ボストン、ラスベガスなどの主演男優賞を次々受賞しており、いよいよ初オスカーなるか?

キリアン・マーフィー

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キリアン・マーフィー

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ジアマッティと並んで批評家賞で受けがいいのは『オッペンハイマー』のキリアン・マーフィーも同じ。ワシントンDC、フェニックス、フィラデルフィアなどの批評家賞主演男優賞を次々受賞し、本命候補の一人に急上昇中。

彼はこれまでオスカー候補経験ゼロだが、クリストファー・ノーラン監督作の常連で、ようやくその演技力に脚光が当たった模様。

ジェフリー・ライト

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ジェフリー・ライト

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「007」シリーズのフェリックス・ライター役などで知られるジェフリー・ライトが、ここに挙がった他の3人と共にクリティック・チョイス・アワードの主演男優賞候補に選ばれている。

今回彼はトロント国際映画祭で観客賞を受賞の『American Fiction』でわざと通俗的な黒人小説を書きベストセラー作家となる男を好演。サンディエゴ批評家賞主演男優賞受賞。

コールマン・ドミンゴ

1963年のニューヨーク大行進で公民権運動に貢献した黒人活動家ベイヤード・ラスティンを演じた『ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男』のコールマン・ドミンゴ。彼は『カラーパープル』でミスター役も演じている。

助演男優賞

ロバート・ダウニー・Jr.

画像: ロバート・ダウニー・Jr. Photo by GettyImages

ロバート・ダウニー・Jr.

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『オッペンハイマー』で原子力委員会の委員長ルイス・ストロースを風貌も変えて熱演するダウニー・Jr.がいよいよオスカー受賞かと目されている。ハリウッド業界では評判もいい彼の受賞を願っている人も多いはずだが…。ネバダなどの映画批評家賞助演賞を受賞。

ライアン・ゴズリング

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ライアン・ゴズリング

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ダウニー・Jr.と本命を競っているのが『バービー』のライアン・ゴズリング。コミカルな演技でバービーに翻弄されるケン役を好演。ラスベガス、セントルイスなど各州の映画批評家賞助演男優賞の受賞数では他を一歩リード。3度目のオスカー候補で栄冠を勝ち取るか?

マーク・ラファロ

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マーク・ラファロ

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これまで3回、オスカー助演男優賞候補になっているマーク・ラファロが4度目の同賞ノミネートに。『哀れなるものたち』でエマ・ストーン演じるベラに振り回されるダンカン役は色男だがどこか滑稽で、ナショナル・ボード・オブ・レビュー助演賞を受賞。

ロバート・デ・ニーロ

これまで2度オスカーを手にし、これまでに5度候補に入っていた大御所ロバート・デ・ニーロが『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で6度目の候補入りを果たした。『ゴッドファーザー PART II』での助演男優賞受賞、『レイジング・ブル』での主演男優賞以来、3度目の受賞になるか?

スターリング・K・ブラウン

『American Fiction』で主人公の弟を演じたスターリング・K・ブラウンもノミネートされ、今回が初の候補入りとなった。

女優部門候補入りはこの人たち!

主演女優賞

エマ・ストーン

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エマ・ストーン

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ラ・ラ・ランド』(2016)で主演女優賞を受賞済みのエマ・ストーンが、『哀れなるものたち』で2度目の主演賞受賞を狙っている。

成人女性の遺体に新生児の脳を移植するという設定の何とも難しいタイプのヒロインが人間として成長していく様をを見事に演じきって、フィラデルフィアやラスベガスなどの批評家賞を受賞し、オスカーも本命の一人となっている。

リリー・グラッドストーン

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リリー・グラッドストーン

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エマ・ストーンと批評家賞レースを競っている(ナショナル・ボード・オブ・レビューなどで受賞)のが『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でレオやデ・ニーロと渡り合う演技を見せたリリー・グラッドストーン。

昨年ミシェル・ヨーが初のアジア系オスカー主演女優賞受賞者になった偉業に続き、初の先住民系女優受賞者になる確率も高そうだ。

キャリー・マリガン

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キャリー・マリガン

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『マエストロ:その音楽と愛と』でレナード・バーンスタインの愛妻フェリシアの葛藤を演じ、キャリア最高の演技とも称賛されているキャリー・マリガン。

これまで『17歳の肖像』(2009)『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2021)で2度主演賞候補になっているが今度こそ受賞なるか。パーム・スプリングス国際映画祭ではインターナショナル・スター賞を受賞している。

ザンドラ・ヒュラー

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ザンドラ・ヒュラー

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カンヌ国際映画祭でパルム・ドール受賞の『落下の解剖学』で夫殺害の容疑をかけられる作家の役を名演した旧東ドイツ出身の女優ザンドラ・ヒュラーが、ゴールデングローブ賞主演女優賞候補になり、オスカーでも候補に。

彼女はもう一つの話題作『関心領域』で助演賞候補の可能性もありという時の人だ。

アネット・ベニング

『ナイアド~その決意は海を越える~』のアネット・ベニングも主演女優賞候補入り。第81回ゴールデングローブ賞でも同作で最優秀主演女優賞にノミネートされた。アカデミー賞ではオスカーを手にすることができるか?

助演女優賞

ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

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ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ

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今回の助演女優賞の大本命と言われるのが『The Holdovers』のダヴァイン・ジョイ・ランドルフ。ここではクリスマス休暇に寄宿学校に残されるカフェテリア管理人を演じて、全米各州の批評家賞を軒並み受賞して絶好調。この勢いのままオスカーも受賞なるか。

ダニエル・ブルックス

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ダニエル・ブルックス

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『カラーパープル』で不屈の魂を持つ黒人女性ソフィアを熱演したダニエル・ブルックスが助演賞候補入り。TVドラマ「オレンジ・イズ・ニューブラック」などで知られる彼女は、今回黒人映画批評家賞で助演女優賞を受賞している注目株だ。

エミリー・ブラント

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エミリー・ブラント

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『オッペンハイマー』で主人公の妻にして生物学者のキャサリンを演じたエミリー・ブラントが本作で助演賞ノミネーション。実力派として知られる彼女だが、意外にも今までアカデミー賞と縁がなかったので待望の候補入りになった。

ジョディ・フォスター

『ナイアド~その決意は海を越える~』のジョディ・フォスター助演賞の候補に。主演女優賞候補入りのアネット・ベニングとコンビでのノミネートとなった。

アメリカ・フェレーラ

サプライズの候補入り。『バービー』で待望の初ノミネート。助演男優賞候補のライアン・ゴズリングとともにオスカーを手にできるか?

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