各国でロングランヒットを記録し、第96回米アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作品でショートリストにも選出された、北欧発の人間ドラマ『ゴッドランド/GODLAND』<3月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開>より予告映像が公開された。

現地民と交流がうまくいかず、河は増水・・・不穏な雰囲気漂う予告映像

本作の物語の舞台は、デンマークの統治下に置かれていた19世紀後半のアイスランド。若きデンマーク人の牧師ルーカスが、植民地アイスランドへ布教の旅に出る。任務は、辺境の村に教会を建てること。しかしアイスランドの浜辺から馬に乗り、陸路ではるか遠い目的地をめざす旅は、想像を絶する厳しさだった。デンマーク嫌いでアイスランド人の年老いたガイド、ラグナルとは対立し、さらに予期せぬアクシデントに見舞われたルーカスは、やがて狂気の淵に落ちていく。瀕死の状態で村にたどり着くが・・・

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監督・脚本は、アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督。日本ではトーキョーノーザンライツフェスティバルで紹介された『ウィンター・ブラザーズ』(2017)、『ホワイト、ホワイト・デイ』(2019)で、国際的に高く評価されてきた、今や北欧で最も注目を集めるフィルムメーカーのひとり。

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アイスランドで生まれ育った後、デンマークに長く住み“2つの全く異なる国によって分断されてきた”という監督が、両国を対峙させ、文明と自然の対立、コミュニケーションの断絶による異文化との衝突、支配や信仰など、現代にも通じる普遍的な主題をあぶり出した。撮影には2年が費やされた。広大な荒野、轟音と共に流れ落ちる滝、氷河に閉ざされた湖など、映し出される神話の世界のような風景や、自然の驚異が映し出される。

第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されたのち、29の映画祭で38部門ノミネート/18部門受賞を達成(2024年1月18日(木)時点)。「予測不能な展開に釘付け」「壮大なスケールに思わず息をのむ」「まるで奇跡。何度も日常的な出来事を、呼吸を忘れるほど美しく見せる。構図、色彩の扱い方、巧みな編集にみるみる引き込まれる」と絶賛され、各国でロングランヒットを記録。第96回米アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作品となり、ショートリストにも選出された。

さらに第39回インディペンデント・スピリット賞の外国映画賞にノミネートされたほか、アメリカの有力映画メディア「インディ・ワイヤー」の選ぶ2023年のベストムービー、トップ25にもランクインを果たし、英国紙「ガーディアン」が選ぶ2023年の映画第6位にも輝いた。

画像: 『ゴッドランド/GODLAND』予告編 youtu.be

『ゴッドランド/GODLAND』予告編

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予告編は、デンマーク国教会から若き牧師のルーカスが、アイスランドの辺境の地に、教会を建てる使命を与えられるところから始まる。「現地の人々と環境に適応することに努めなさい」という助言を受け、ルーカスは旅に出る。しかし、いざ現地に着くとアイスランド人の年配ガイドのラグナルからは、デンマーク人ということで敵視されてしまう。気候は自国と全く異なる上に、言葉がわからず現地の人と意思疎通が出来ない。さらに、渡りたい河が増水していたりと数々のトラブルに見舞われ、ついには故郷に帰りたいと祈るほど疲労が極限に達し、ルーカスは追いつめられてしまう。旅路や、ルーカスと現地の人々との交流に不穏な雰囲気が漂い、それを教会の鐘や十字架を金槌で打ち付ける音、活火山の噴火などの音が、スリリングで不気味に際立たせる。

『ゴッドランド/GODLAND』
監督・脚本:フリーヌル・パルマソン『ホワイト、ホワイト・デイ』
出演:エリオット・クロセット・ホーヴ、イングヴァール・シーグルソン、ヴィクトリア・カルメン・ゾンネほか
原題:Vanskabte Land / Volaða Land/英題:GODLAND/2022年/デンマーク、アイスランド、フランス、スウェーデン/デンマーク語、アイスランド語/1.33:1/5.1ch/143分/日本語字幕:古田由紀子/配給・宣伝:セテラ・インターナショナル/宣伝協力:竹田美智留/後援:駐日アイスランド大使館
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