A24史上最高評価!賞レースの裏で快進撃を続ける衝撃作『アイアンクロー』
本作は気鋭のスタジオA24が『マーサ、あるいはマーシー・メイ』の鬼才ショーン・ダーキン監督と組み、プロレス界の伝説にして“呪われた一家”と呼ばれたフォン・エリック・ファミリーの実話を映画化した人間ドラマ。主演は「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのザック・エフロン。共演に『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン、人気ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」でのジェレミー・アレン・ホワイト、『イエスタデイ』のリリー・ジェームズらが名を連ねる。
監督のショーン・ダーキンは、カルト教団による洗脳とトラウマを描いたデビュー作『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(11)で絶賛を浴びた42歳。子供の頃からプロレスに夢中で、フォン・エリック・ファミリーの悲劇に衝撃を受けた一人だったという。ダーキンは長年取り憑かれていた驚きの実話を、家族の愛情と葛藤のドラマとして再構築。プロレスにまつわる栄光と挫折を掘り下げ、植え付けられた価値観からの解放という今日的なテーマに踏み込んだ。
本作は2023年末にアメリカで公開され、現在行われているアカデミー賞レースを傍目に、密かに快進撃を続けている。公開以降、口コミを中心に広がりを見せ、現在まで好成績をキープ。とりわけ、観客からの評判が高く、批評サイト「ロッテントマト」ではフレッシュ認定され、観客スコアは94%の支持(1月19日時点)、さらに出口調査「シネマスコア」は「A-」を記録。これはA24タイトルのなかで歴代最高評価となっている。
手にしたものは栄光か呪いか――〈最強〉を追い求めた家族の真実の物語
このたび解禁された日本版予告篇は、ザック・エフロン演じる主人公ケビンの「子供の頃からずっと、“呪われた家族”と言われていた」というモノローグから始まる。
元ヘビー級王者の父フリッツから指導を受け、“史上最強の一家”になるため、トレーニングを行う兄弟たち。ケビンは「家族と一緒にいたい。一緒なら何でも出来る」と家族との絆を口にするが、弟たちは「父さんの厳しさは異常だ」「もう耐えられない」と静かに呟く。それに対して、父は「フォン・エリック家は勝ち続けるのが宿命だ」とプレッシャーをかけ続け、兄弟たちは重圧に押しつぶされていく。そして、悲惨な事故が起きてしまう――。
衝撃的な物語以外にも、プロレスラー役を演じるために驚異的な肉体改造を行ったザック・エフロンの姿や、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアが指導を行った迫真のプロレスシーンなど見所が満載。また、予告篇では1970年代を代表するヘヴィメタルバンド、ブルー・オイスター・カルトの「(Don'tFear) The Reaper」とカナダのプログレッシブ・ロックバンド、ラッシュの「Tom Sawyer」が一部使用されている。さらに劇中の映画音楽は、これまで『不都合な理想の夫婦』(20)やバンド名義で『her/世界でひとつの彼女』(13)の音楽を手掛けてきた、アーケイドファイアのリチャード・リード・パリーが担当した。
ポスタービジュアルは、栄光のチャンピオンベルトを掲げるケビンを中心に、アイアンクローのポーズを決めるデビッド(ハリス・ディキンソン)と物憂げな表情を浮かべるケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)が横に並び、「人生をかけて闘え」というコピーが添えられている。
場面写真8点も追加で解禁された。TVインタビューに応える兄弟や教会で祈りを捧げるフォン・エリック・ファミリーの姿をはじめ、ケビンとデートするパム(リリー・ジェームズ)、バイクにまたがるケリー、アイアンクローを披露するデビッド、音楽好きの末弟マイク(スタンリー・シモンズ)など、1970~80年代のアメリカで彼らが過ごした青春とプロレスの日々を切り取った写真となっている。
『アイアンクロー』
2024年4月5日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
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