カバー画像:© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC
『アクアマン/失われた王国』はDC好きじゃなくても楽しい“海”作!
2024年のアメコミ映画初めは『アクアマン/失われた王国』。一足先に試写で観たのですが想像以上の面白さ。実はこの作品、ちょっと心配してたんですね。
2013年の『マン・オブ・スティール』から始まって2017年の『ジャスティス・リーグ』を経てきたDC映画の流れは本作を持って一旦終了して、2025年7月公開予定のジェームズ・ガン監督による『スーパーマン:レガシー』を皮切りに新しいDC映画世界=DCU(DCユニバ―ス)が始まります。なので『失われた王国』は、どこか消化試合っぽいを扱いをされてしまったんです。
しかも今年の初夏に公開されたDC映画超大作『ザ・フラッシュ』が今一つの結果に終わったのでなんとなくDC映画は低調気味の中での公開だったからです。しかし! 『失われた王国』は堂々たる娯楽超大作に仕上がっていました。
もともとアクアマンは前作もそうでしたが、スーパーヒーロー物というより、海の『スター・ウォーズ』や明るく楽しい『アバター』みたいなところがあって、アメコミに詳しくなくても楽しめる、SF海洋冒険でした。今回もその傾向が強い。
「魚と話せるアトランティス王が頭のいい蛸を連れて巨大なタツノオトシゴにまたがり、気候温暖化で地球を破滅させようとする悪党のメカやゾンビのような半魚人軍団と戦う」という、このあらすじだけでもう楽しそうでしょう?(笑)
監督は『ソウ』や「死霊館」シリーズ、『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)を手掛けたホラーとアクションの名手ジェームズ・ワンなので、ツボを押さえた見せ場の連続。『ザ・フラッシュ』はDCファン(FAN)を喜ばせる快作でしたが、『失われた王国』はDCファン以外の観客にもファン(FUN)=楽しみを提供する“海”作です。
堂々たる超娯楽作に!
『アクアマン/失われた王国』 全国公開中
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC
ブラムハウス新作も大ヒット! 原作として今“ゲーム”がアツい
ホラー映画初めは『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』でしょうか? 閉鎖された商業施設の夜間警備を担当した主人公が、そこに放置されていた機械仕掛けのマスコット人形に襲われるというもの。
もともとマスコットですから熊とかキツネとかかわいい動物キャラなわけですがこいつらが襲ってきます。本作は同名のゲームが元になっており、それをホラー映画界の大御所ブラムハウスが映画化しました。
とはいえそんなに残酷なシーンはなく、またキャラクターが“怖いけどかわいい”のでホラー初心者にも楽しめる作品です。ゲーム×大手の映画製作会社というと、ミニオンズのイルミネーションが手掛けた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)の成功が記憶に新しいですが、本作もブラムハウス史上最大のヒットになりました。
改めてゲームというのもコミックや小説同様、映画の原作になりうるコンテンツになってきたかと思います。
MCUのラスボス俳優解雇の裏であの“至宝”が出演交渉中!
そう言えば小島秀夫さんのゲーム「デス・ストランディング」もA24での実写映画化が発表されましたね。このニュースにも驚きましたが、ちょっと、いやかなり残念なニュースもとびこんできました。俳優のジョナサン・メジャースが恋人への暴行容疑で有罪となり、これに伴いマーベルから出演作の契約を打ち切られました。
そう、ジョナサン・メジャースはマーベル・シネマティック・ユニバース/MCUのヴィラン。カーンを演じています。このキャラは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)でフィーチャーされ、またその変異体である“あり続ける者”“ヴィクター・タイムリー”もドラマの「ロキ」に登場。
すべてメジャースが演じています。カーンは今後のMCUにおいてサノス級の重要ヴィランになるハズだっただけに、今回の解雇はMCUにとって痛手。今後のプランの見直しを迫られます。
解決策としては2つあって、「カーン役を他の俳優に演じさせる」「カーンに代わる重要ヴィランをMCUに登場させる」です。
というところでMCUがマッツ・ミケルセンに対し新たなMCUのヴィラン役で交渉中という噂も飛び込んできました! もしかしてマッツがカーンないしそれに代わるスーパーヴィラン役? この噂、気になりますね!