スター編
ジェームズ・スチュアート James Stewart (左)
生涯一度も悪役を演じたことがなく、アメリカの良心と言われた。フランク・キャプラの『我が家の楽園』(38)と『スミス都へ行く』(39)のほか、西部劇『ララミーから来た男』(55)、ラブコメディー『媚薬』(58)、弁護士役の『或る殺人』(59 )などにも出演。
ジーン・アーサー Jean Arthur(右)
その美貌と魅惑のハスキーボイスを武器に、ゲイリー・クーパー共演の『オペラハット』(36)、ジェームズ・スチュワート共演の『我が家の楽園』(38 )、『スミス都へ行く』(39)というフランク・キャプラ監督作でキャリアウーマンを演じて輝きを見せた。
リタ・ヘイワース Rita Hayworth
『カバーガール』(44)、『ギルダ』(46 )、『上海から来た女』(47)、『カルメン』(48)…。危険な香りを漂わせ、男を狂わせ骨抜きにし、バンプ(毒婦)、セイレーン(妖婦)と呼ばれた女優。『ショーシャンクの空に』(94)では『ギルダ』のポスターが登場した。
ウィリアム・ホールデン William Holden
実質的なデビュー作『ゴールデン・ボーイ』(39)で人気が爆発した二枚目俳優。ジュディ・ホリデイと共演したコメディー『ボーン・イエスタデイ』(50)、キム・ノヴァクと共演した『ピクニック』(55)など、相手役の女優をうまく引き立てることでも知られた。
キム・ノヴァク Kim Novak
歯列矯正、ダイエット、専属のスタイリストやヘアメーク…。コロンビアが総力を結集して磨き上げたミューズ。ミステリアスな魅力を武器に、『ピクニック』(55 )、『愛情物語』(56 )、『夜の豹』(57)、『媚薬』(58)、『真夜中』(59)などに出演した。
ダスティン・ホフマン Dustin Hoffman
小柄な体格と魅力的な笑顔を武器に、ニューシネマで演技派として活躍したが、アカデミー賞主演男優賞を受賞した『クレイマー、クレイマー』(79)でのシングルファーザー役と、売れない俳優役で女装を披露した『トッツィー』(82)で見事な変身ぶりを見せた。
COLUMN 他にもこんなスターたちが
『ファニー・ガール』(68)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したバーブラ・ストライサンドは、『追憶』(73)、『ファニー・レディ』(75)にも主演。ジェーン・フォンダは『キャット・バルー』(65)、『チャイナ・シンドローム』(79)などで多彩な役柄を演じた。最近では、「スパイダーマン」シリーズのキルスティン・ダンストもいる。
リヴァー・フェニックス River Phoenix
12歳の少年クリスを演じた『スタンド・バイ・ミー』(86)での繊細な演技が評判に。シドニ
ー・ポワチエと共演した『リトル★ニキータ』(88)もあり、人気若手スターとして将来が嘱
望されたが、薬物の大量摂取によって23歳で突然の死を迎えた。
ジュリア・ロバーツ Julia Roberts
ロマコメの女王らしく出演した『ベスト・フレンズ・ウェディング』(97)から一転、ユニバー
サルとの共同製作の『エリン・ブロコビッチ』(00)では、シングルマザーを演じてアカデミー賞主演女優賞に輝く。『食べて、祈って、恋をして』(10)ではジャーナリスト役。
エマ・ストーン Emma Stone
長編デビュー作はコロンビアの『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(07)。マーク・ウェブ監督の「アメイジング・スパイダーマン」2作でアンドリュー・ガーフィールドの相手役として17歳の少女グウェン・ステイシーを演じ、「ゾンビランド」シリーズにも出演。
トム・ホランド Tom Holland
「MCU」のピーター・パーカー=スパイダーマン役に抜てきされ、『スパイダーマン:ホームカミング』(17)から『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)まで主演。アクションゲームを映画化した『アンチャーテッド』(22)では製作総指揮も兼任した。
COLUMN 他にもこんなスターたちが
『新婚道中記』(37)、『素晴らしき休日』(38)などに主演したケイリー・グラントは、30年代のトップスター。グレン・フォードは、『ギルダ』(46)などでリタ・ヘイワースの相手役を務め、『決断の3時10分』(57)などの西部劇でも活躍した。最近では、「メン・イン・ブラック」シリーズと「バッドボーイズ」シリーズのウィル・スミスがいる。
監督編
フランク・キャプラ Frank Capra
『或る夜の出来事』(34)、『オペラハット』(36 )、『失はれた地平線』(37 )、『我が家の楽園』(38)、『スミス都へ行く』(39)などでコロンビアをメジャーに押し上げた大監督。30年代はフランク・キャプラの時代と言っても過言ではない。
フレッド・ジンネマン Fred Zinnemann
『地上より永遠に』(53)と『わが命つきるとも』(66)で、アカデミー賞の作品賞、監督賞などを受賞。ほかに『日曜日には鼠を殺せ』(64)もある。「オスカーにノミネートされたければジンネマンの映画に出るのが近道」と言われ、俳優たちは彼を「夢の監督」と呼んだ。
デヴィッド・リーン David Lean
イギリス出身。第2次世界大戦中の捕虜収容所を舞台にした『戦場にかける橋』(57)、稀代の天才戦略家の生涯を描いた『アラビアのロレンス』(62)と、スペクタクル大作を得意とした。巨匠という言葉が似合う人。
ハワード・ホークス Howard Hawks
さまざまな映画会社で、バラエティーに富んだ作品を発表した職人監督。コロンビアでは、ジョン・バリモア、キャロル・ロンバード共演の『特急二十世紀』(34)、ケイリー・グラント主演の『コンドル』(39)と『ヒズ・ガール・フライデー』(40)を残した。
サム・ライミ Sam Raimi
スプラッターホラー映画の雄として活躍し、カルト的な人気を得たが、西部劇『クイック&デッド』(95)で新境地を開拓。さらに『スパイダーマン™』(02 )、『スパイダーマン™2』
(04)、『スパイダーマン™3』(07)の三部作を監督し、幅広い層のファンを獲得した。
COLUMN 近年も話題の監督たちが!
MCU版「スパイダーマン」3部作のジョン・ワッツ、『ゾンビランド』(09)『ヴェノム』(18)のルーベン・フライシャー、『イコライザー』(14)『マグニフィセント・セブン』(16)のアントワーン・フークア、『くもりときどきミートボール』(09)「スパイダーバース」シリーズ(製作)のフィル・ロード&クリストファー・ミラーも。
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