ゴジラのフィギアを手に登壇した山崎監督は、前日の日本アカデミー賞の話題に触れながら、「昨日、日本アカデミー賞がありまして、ゴジラ、良い感じだったんですが、(受賞者発表の過程で)ゴジラが牙をどんどん抜かれまして、最優秀監督賞もヴェンダース監督が受賞され、このまま牙を抜かれぱなしだと困ったなと思ったんですが、今回のゴジラは再生能力がとても高いので、最後の最後に牙が生えてきたので、ほっとしています。昨日の日本アカデミー賞の授賞式の後、そのまま飛行機に乗ってロサンゼルスに来ました。アカデミー賞では、(『ゴジラ-1.0』、『PERFECT DAYS』 『君たちはどう生きるか』は)、それぞれの別の部門でのノミネーションなので、身内に牙を抜かれることもないし、できれば3作ともオスカーを持って帰れればと思っています」と挨拶した。
次に登壇したドイツ出身のヴェンダース監督は、まず日本語で「こんにちは」と挨拶し、会場を和やかにした後、日本アカデミー賞での栄冠と名誉に触れ、「皆さん、ご存知だと思いますが、日本アカデミー賞で最優秀監督賞をいただきましたので、私はこれで公式に日本の映画監督になりました。私がこうして日本人の皆さんの仲間と一緒に現地入りすることができ、本当に嬉しく思います」と親日家として日本の監督賞を贈られたことに喜びを語った。
そして、山崎監督のコメントに応えるように「『PERFECT DAYS』は、他のグローバルな作品と一緒のカテゴリーにいます。そのカテゴリーにはゴジラのように怪獣のライバルはいません。でも、私達には(ゴジラのように)モンスターな俳優、役所広司という秘密兵器がいます。役所さんは、人々の心と魂をギュッと掴んでいらっしゃいます。結果はどうであれ、明日はみんなでぜひパーティーをしましょう。楽しみにしていますよ!」と締めくくった。
この後、候補作品の関係者や招待客らは日本の食に舌鼓を打ってレセプションを楽しんだ。
(文・写真/はせがわいずみ、編集/K&K)