カバー画像:Photo by Bruce Glikas/WireImage
マルチバースのウルヴァリン役でダニエル・ラドクリフ出演の噂が!
*本記事は3月21日発売のSCREEN5月号掲載の記事を再編集したものになります。
この1ヶ月、マーベル・シネマティック・ユニバース/MCU絡みの大きな発表がありました。
まずは全米2月10日(日本時間11日)にデッドプール映画最新作『デッドプール&ウルヴァリン』の最初の予告編がリリースされました。それまで“デッドプール3”と仮のタイトルで呼ばれていましたが、正式に題名が『デッドプール&ウルヴァリン』と発表され、7月26日に日米同時公開されることが決定しました。
この2分強の予告編はオンラインで流されさらにそれを30秒に収めたTV-CMがアメリカン・フットボール/NFL最大の祭典第58回スーパーボウルでオンエアされたので24時間で3億6500万視聴されたようです。すごい反響ですよね。
この予告編にすでにいろいろなネタがちりばめられてあって、ファンの間で様々な考察が出回っています。その中で僕が気になったことを1つあげておきましょう。この予告編のだいたい何秒目か書いておきますのでそれを参考にチェックしてください。
1分20秒目あたり。カジノのテーブルかなんかで白いスーツ着た男の後ろ姿が一瞬写る。髪型からしてウルヴァリンっぽいんですが、これはマドリプールという街を舞台にした「ウルヴァリン:パッチ」というコミック・シリーズのウルヴァリンと思われます。
そしてこのウルヴァリンを演じているのがダニエル・ラドクリフではないかと! もちろん今回の映画でウルヴァリンを演じるのはヒュー・ジャックマンですが、本作にはマルチバース設定で様々なバージョンのウルヴァリンが出てくる可能性があり、そのうちの一人をラドクリフが担当するというわけです。
かねてよりラドクリフがウルヴァリン役をやりたがっている的な噂が流れており、それを受けてのキャスティングでは?というわけです。なおマドリプールはMCUドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」にすでに登場しているんです。
MCU版「ファンタスティック・フォー」には人気ドラマのスターが集結!
この予告編の興奮が冷めやらぬ中、なんとマーベル・スタジオはバレンタイン・デイの日にとんでもないプレゼントしてくれました。MCU版の「ファンタスティック・フォー」のキャストを発表したのです。
ファンタスティック・フォーはその名の通り4人組のヒーロー。
- 伸縮自在の体を持つ天才科学者ミスター・ファンタスティックことリード・リチャーズ役
「マンダロリアン」「THE LAST OF US」のペドロ・パスカル - 不可視光線や透明バリアを操るインビジブル・ウーマンことスー・ストーム役
「ザ・クラウン」「ミッション:インポッシブル」シリーズのホワイト・ウィドウ役で知られるヴァネッサ・カービー - 全身を炎につつんで空を飛ぶヒューマン・トーチことジョニー・ストーム役
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」でエディを演じたジョセフ・クイン - 岩石のような体を持つザ・シングことベン・グリム役
「一流シェフのファミリーレストラン」「パニッシャー(ドラマ版)」のエボン・モス=バクラック
監督は、MCUドラマ「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン。全米公開日は2025年7月25日です。
2005年版「ファンタスティック・フォー」副題「超能力ユニット」の裏話
ファンタスティック・フォーは1961年にコミック・デビュー。マーベルがブレイクするきっかけを作ったヒーローです。
4人の男女が宇宙線を浴びスーパーパワーを得ます。彼らはその力を人々のために役立てようとヒーロー・チームを結成、ファンタスティック・フォーと名乗ります。MCUが本格的に稼働する前に20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)で何度か映画化されました。
ここで裏話を。2005年に公開された20世紀フォックス版の第一弾の、日本版タイトルは『ファンタスティック・フォー<超能力ユニット>』。この<超能力ユニット>という副題は当時の宣伝部さんと僕で付けました。
事前に市場調査したら「“ファンタスティック・フォー”という言葉にヒーローっぽさを感じない(X-MENと比べていかにもヒーローという名前ではない)」という声があがってきたので4人で一つの超人チームということを強調するため、こういう補完をしたんです。