「1000台に及ぶ膨大な数の画面でセットを作った」
物語の始まりは1960年代の中国。愛する父を殺され人類に絶望したエリート科学者・葉文潔(読み:イエ・ウェンジエ)が、宇宙に向けて秘密裏に電波を発信。この行いが数十年後、地球規模の大災厄を招く・・・。そして時は現代。各国の優秀な科学者が次々と自殺するという異変が発生。さらに、ある科学者の視界だけに“数列が出現”する怪現象や、星空が瞬く“宇宙のウインク”といった驚天動地の事態も。異星文明の存在が発見され襲来も迫る中、打破の鍵は謎のVRゲームにあると判明する。
解禁された映像では、VRに登場するありとあらゆる世界観を構築するまでの努力が語られるとともに、このVRゲームが劇中のキャラクターたちに混乱をもたらすシーンも映し出されていく。そのVRのヘッドセットは、ある日世界中の有能な科学者たちの元へどこからともなく届けられた。装着した途端、“現実”としか思えないリアルな五感とともに不可思議な世界に誘われ、そこであるミッションを課せられる。
VRの多彩さについて、“侵略対策”の指揮を執るリーダー・ウェイド役のリーアム・カニンガムは、「殷王朝、チューダー朝、16世紀のイタリア、クビライ・カンの歓楽街、ザナドゥ…役者冥利に尽きる」と自信を携え解説。
そして、「ゲーム・オブ・スローンズ」でもショーランナーを務めたD・B・ワイスは、この世界を構築する上で「作品には歴史的要素がある。歴史を見ているような臨場感が必要」と振り返った。制作陣はそれを実現すべく、衣装にも徹底的にこだわり、セットも破格の規模に。
監督のデレク・ツァンは「巨大なLED舞台を作り上げた」、ショーランナーのアレクサンダー・ウーも「1000 台に及ぶ膨大な数の画面でセットを作った」と打ち明けた。
そうした圧倒的な規模で生み出されたシーンのひとつが“重力に逆らうシーン”。D・B・ワイスは「3000万人のモンゴル兵士が空に舞い上がる。過去にない」と強く断言。一瞬差し込まれる映像だけでも圧巻のシーンであることがわかるが、果たしてこの事態は何故引き起こされてしまうのか。
VRについて、カニンガムは、「ゲームには謎がある。ゲームかは断言できない」と意味深に語っており、映像では“ゲーム画面をウォッチしている人間”らしき存在も映し出され、謎は深まるばかり。“地球の技術では実現できないVR”であるはずなのだが…。
果たして人類はどの道を選択し、どのような結末を辿るのか?アレクサンダー・ウーは「秀でた才能のチームがかつてないものを作り上げてる」と語っている。あらゆる分野のプロフェッショナルが集結し作り上げたドラマシリーズ「三体」はNetflixで独占配信中。
「三体」
Netflixシリーズ「三体」独占配信中