A24が北米配給権を獲得!
映像・音楽・心理描写…新鋭の才気あふれるデビュー作!
新人監督の持つ新鮮な感覚に思わずハッとさせられ、その新鮮さに心ひかれることがある。『メドゥーサ デラックス』もそんな新人のエッジのあるデビュー作。英国のアートスクール出身のトーマス・ハーディマン監督は、短編をリン・ラムジー監督(『ビューティフル・デイ』)に認められた後、BFI(英国映画協会)にも評価されて、この長編に挑んだ。
舞台は年に一度のヘアドレッサーのコンテスト会場。そこに集まったヘアドレッサーたちの葛藤が描かれた群像劇になっている。コンペティション物ではなく、コンテスト直前に起きた衝撃的な事件をめぐる殺人ミステリーとして組み立てられる。
優勝候補だったカリスマ美容師の変死体が発見され、事件の謎が明かされる。犯人捜しが軸ではなく、ヘアドレッサーやモデル、その主催者などのエゴや嫉妬、欲望や孤独などが見える。コンテスト会場のビルだけが舞台だが、映画的な仕掛けもたっぷり。
『女王陛下のお気に入り』(2018)、『哀れなるものたち』(2023)の撮影の名手、ロビー・ライアンの映像がすばらしく、まるで蛇(メドゥーサは蛇のモンスターの意味)のように廊下を動くカメラに視覚的なスリルがあり、コアレスの音楽も効果的。意外なダンスシーンも楽しい。
昨年、ハーディマン監督に取材した時、「ヘアドレッサーは彫刻家などと比べると、どうしても芸術家として低く評価されがちなので、彼らのすごさを伝える作品を撮りたかった」と言っていた。劇中に登場する創造的で美しい髪型の数々にも圧倒される。ポップな映像と音楽が残酷なユーモアを含んだ心理描写と合体することで新人の才気を感じさせるインパクト強めのデビュー作になっている。
独創的な髪形も注目の群像ミステリー
映画の主人公はヘアコンテストに参加予定のヘアドレッサーやモデルたち。優勝候補の美容師がコンテスト当日に変死体で発見され、場内は騒然。犯人をめぐってゴシップが交錯する。そんな設定もユニークだが、劇中に登場するカラフルで独創的な髪型にも魅了される。
レディ・ガガなどのヘアーも担当し、この世界の第一人者といわれる英国出身のユージン・スレイマンがヘアスタイリングを担当。アート性あふれる仕事ぶりが光る。
天才撮影監督による圧巻の色彩×ワンショット
映画の大きな見どころのひとつとなっているのがワンショットによる撮影。『女王陛下のお気に入り』(2018)でアカデミー撮影賞候補となったロビー・ライアンの幻想的で、カラフルな色彩感覚にインパクトあり。
ハーディマン監督によれば、あらかじめ、iPhoneなどで撮影の位置を確認してからワンショットに見える構図を考え、撮影に挑んだという。そこにコアレスのリズミカルな音楽を重ねることでスリルと臨場感が盛り上がる。
あのA24が北米配給! ニューヨーク・タイムズも絶賛!
アメリカで一番勢いのあるインディペンデントの映画会社といえばA24。『ムーンライト』(2016)や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)がアカデミー作品賞も獲得。若い映画ファンに支持される会社として知られている。英国映画は日本でも注目された『aftersun/アフターサン』(2022)の配給を手がけたが、この映画もA24が北米での配給権を獲得。公開時には<ニューヨーク・タイムズ>等にも絶賛された。
DVD 2024年4月26日(金)発売
今回発売されるDVDには劇場公開時にはなかった日本語吹替音声も収録。「ラブライブ!」の新田恵海、「ウマ娘 プリティーダービー」の田所あずさ、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の岩崎諒太など実力派キャストが大集結し、個性的な登場人物たちが織り成す会話劇の応酬を盛り上げる! 字幕版とも是非観比べてみほしい。
- 映像特典
- 海外オリジナル予告(約1分41秒)
- 日本版予告(約2分)
- 日本語吹替版キャスト
- アニタ=ジョイ・ウワジェ(声:新田恵海)
- クレア・パーキンス(声:笹島かほる)
- ダレル・ドゥシルバ(声:西垣俊作)
- デブリス・スティーブンソン(声:平山笑美)
- ハリエット・ウェッブ(声:浅井晴美)
- ハイダー・アリ(声:佐々木祐介)
- カエ・アレキサンダー(声:田所あずさ)
- カイラ・メイクル(声:井上カオリ)
- リリト・レス(声:田辺留依)
- ルーク・パスカリーノ(声:岩崎諒太)
- ニコラス・カリミ(声:菊池康弘)
発売元:セテラ・インターナショナル
販売元:ハピネット・メディマーケティング
©UME15 Limited, The British Film Institute and British Broadcasting Corporation 2021
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