SF映画「猿の惑星」シリーズの完全新作『猿の惑星/キングダム』が5月10日(金)に公開される。それを目前にしてジャパンプレミアイベントが開催され、本作の監督ウェス・ボールとプロデューサーのジョー・ハートウィック、日本語吹替版に参加した松岡禎丞、小松未可子、竹内力らが登場し本作について語った。

ウェス・ボール監督「主人公のノアは我々にとっての新たなシーザー」

ビデオゲーム「ゼルダの伝説」実写映画の監督にも抜擢され世界から注目が集まっているウェス・ボールと、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』など超大作を数多く手掛けたVFXスタジオのWETAがタッグを組んだ本作『猿の惑星/キングダム』。現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配を目論む衝撃的な世界を大胆に描いている。

プロモーションでは初来日となったウェス・ボール監督。イベントに集まったファンに向けてまずは「こんにちは」と日本語で挨拶。監督を迎えた竹内力は「自分が子供の頃に観て衝撃を受けたあの第一作目から、50年以上続いているこの世界的な作品に携わることができて大変嬉しく思います」と感謝の気持ちを伝え、小松未可子も「自分の成長と共に新しく出てくる『猿の惑星』を見てきた人生だったので、今回参加できて非常に光栄に思っております」と喜びの言葉を贈った。

画像: 竹内力

竹内力

画像: 小松未可子

小松未可子

猿と人間の立場が逆転した驚愕の世界を描く本作では、かつて人間によって生み出された猿ウィルスが猛威をふるい大都会だった世界は荒廃。人間は知能や言語だけでなく、文化、技術、社会性までも失い、まるで野生動物のような存在となっていた。そんな野生化した人間のうちの一人ノヴァの日本版声優を務める小松は「彼女の賢さ、運動神経の良さ、随所の眼差しから感じられる意志の強さなどが非常に魅力的なんですけれども、彼女の持っている秘密が賢さに繋がっていたり、本当に魅力の詰まった人物なので目を凝らしてよく見ていただけたら嬉しいです」と物語のカギを握るノヴァの魅力を熱弁。

高い知能と言語を得た猿たちのさらなる進化と絶対的な支配のため人類の残した“ある秘密”を探しながら、巨大な帝国<キングダム>を築こうと目論むプロキシマス。その日本版声優を務める竹内は**「威風堂々とした立ち振る舞いにまさにラスボス感を感じました。そのキャラクター性を損なわないように全身全霊で吹替を担当させていただきました」とカリスマ性の溢れる悪役プロキシマスへの思いを明かした。

個性豊かな登場キャラクターたちが見所の一つでもある本作だが、「猿の惑星」の新たな時代を描く上で制作陣はキャラクター作りのあることを意識したそうで、プロデューサーのジョー・ハートウィックは「主人公のノアは我々にとっての新たなシーザーです。アンディ・サーキスがこれまでリブートシリーズで与えてくれたものを新たな主人公に反映しています」とキャラクターたちの制作秘話を告白。

完全新作として本作から「猿の惑星」を観る人も十分楽しめる作品にすることにこだわったとのことで、「この完全新作を手掛けることが決まった時、過去の作品にリスペクトをもちつつも新たに物語を前進させる必要があると考えました。新しいキャラクター、新しい始まり、新しい衣装、新しい物語、新しいアドベンチャー…新たな要素を詰め込み、過去の作品から時代的にも距離をとることですべてが新鮮になり、今までのファンはもちろん『猿の惑星』に初めて触れる方も主人公ノアの瞳を通して『猿の惑星』の世界を再発見できるような映画になっています」とも明かした。

イベントには、主人公の若き猿ノア役の日本版声優を務める松岡禎丞が急遽駆け付けサプライズ登場。「直前まで仕事だったから間に合うかな~と思ってたんですけど、間に合って良かったです」と挨拶すると舞台上で監督とプロデューサー、そして日本版声優に自己紹介をし会場を笑いに包んだ。

画像: 松岡禎丞

松岡禎丞

松岡が日本版声優を務める若き猿ノアは、ある日突然プロキシマスに大切な家族と村を奪われた青年。本作の中では、青年ならではの葛藤を抱えながら家族奪還のため少しずつ殻を破ろうとするノアの姿が描かれるが、松岡は「とあるシーンで涙が止まらなくなったことがありまして、そのシーンを通して人間と猿の“思い”の表現が全く違うんだなということが分かり、心が張り裂けそうなくらいに痛くなりました」と吹替をする中でノアに強く共感していたこと、猿であるノアの姿を通して観る者の心を引き付ける魅力が本作にはあることを語った。

本作でウェス・ボール監督が組んだのは、『アバター:ウェイ・オブ・ザ・ウォーター』をはじめ超大作のVFXを手掛けるWETAスタジオ。世界最高峰の技術を持つWETAと作り上げた本作の映像について監督は「WETAは真のアーティストで、この作品では彼らの全ての力を踏襲して作ってくれました。なんと編集に1年半をかけています。彼らはキャストの演技を活かす方法を知っているので、見ている対象は猿なのに自分を重ねていたり、人間性を感じて心揺さぶられたりするのです。それがWETAのマジックだと思います。同時にものすごく没入できるスペクタクル映画にもなっていますし、作品に入り込めるアドベンチャーになっているので、一番巨大なスクリーンで最高の劇場体験を楽しんでほしいです」と力説。大スクリーンで鑑賞してほしいという熱い思いを明かした。

制作の際にはどんな細かいことでも自分で確認することを徹底していた“完璧主義”の監督。そんな監督に印象的なセリフを本番さながらに披露することとなった声優陣だったが、彼らの生の演技を見た監督は「最高だよ!本当にワクワクするね。吹替版で見てみたい!パーフェクトキャスティングだよ!」とテンションMAXで絶賛し、お墨付きを送った。

そんな監督とプロデューサーに日本らしいおもてなしをとプレゼントを用意した声優陣。3人を代表して竹内は「日本らしいものがいいかなと思って用意しました!」とゲストのお二人への“おもいやり”の思いを伝え、猿たちのデザインが施された福岡県指定伝統工芸品の今宿人形を「どんな作品にも勝る(マサル)!」という願いと共に贈った。

画像: ウェス・ボール監督(左)と竹内力

ウェス・ボール監督(左)と竹内力

画像: (左から)ジョー・ハートウィック、松岡禎丞、ウェス・ボール

(左から)ジョー・ハートウィック、松岡禎丞、ウェス・ボール

ノア・プロキシマスをはじめとした猿のお面を受け取った監督とジョーはプレゼントに興味津々の様子。監督はお面を顔に被せながら「すごく嬉しいです!僕は日本が大好きなのでこの素敵なプレゼントに感動しています!オフィスの壁に飾ります!」と感激の思いを語り、大きな喜びを見せた。

最後に本作を楽しみに待つファンに向けて竹内から「世界最高峰のVFX映像のリアルな世界を存分にたのしんでください!」と、監督から「今回の作品は、スペクタルな冒険と衝撃の真実が共存した作品になっていると自負しています。感動し心動かされるテーマが含まれているので、観た後に話したくなる魅力もありつつ、最高峰のVFXを用いた素晴らしい映像で衝撃的な劇場体験を味わえる作品にもなっているので楽しんでいただきたいです。また、物語は普遍的なものになっているので国境を越えて愛される作品になると嬉しいです。一つだけお願いです。どうかこれから作品を見る人のために“NOネタバレ”でお願いします」と熱いメッセージが贈られ、イベントは幕を閉じた。

『猿の惑星/キングダム』
5月10日(金)全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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