韓国・ソウル出⾝で、多くのヒット曲を持ち、⾹港、台湾、マカオ、アメリカでも活躍中の、中国本⼟の国⺠的⼤スター、チャン・ユーハン⽒の初来⽇公演が10⽉8⽇に決定。約40年間、⼈気が劣ることなく活動し、中国だけでなく台湾、アメリカなど各地から注⽬を集め、異例の⼤ヒットを記録し続けているチャン・ユーハンの初⽇本公演を記念し、記者会⾒を実施した。

初来⽇公演は「⼈⽣的路(⼈⽣の道)」と題したツアーの⼀環。ツアータイトルに込めた思いについて「今回の公演はストーリー仕⽴てになっています」と回答。1984年に歌⼿デビューし、以後、数々の受賞歴を持つチャンは「80年代から(歌⼿活動を)やってきました。この40年の⼈⽣に詰まっているものを、2時間の公演でお⾒せしたい、そんな思いを込めたタイトルです」と笑顔で解説した。2時間の公演では笑い、悲しみ、感動、家族、友達、恋⼈などたくさんの愛情が感じられるとし、パフォーマンス内容にはかなりの⾃信を持っておすすめできるとアピールした。

⽇本を公演場所に選んだ理由は、夢を叶える場所だからという。「東京は夢を叶える場所。僕にとっても特別な場所です。最初に⽇本に来たのは1982年の6⽉。アルバイトをした後、台湾に戻り、⾳楽活動をスタートさせました。東京には、その3ヶ⽉のアルバイトをした僕の⻘春の思い出が詰まっています」と初の来⽇公演開催場所となった東京に思い⼊れがあると笑顔で明かし、⽇本で公演できることは、⾃⾝の夢を叶えることにもなると強調。さらに、⽇本は⽬標を持ってたくさんの⼈が訪れる場所であるとし「僕もそうだし、(⽇本に来る)みなさんもそういう気持ちなんじゃないかな」と、⽇本への想いにも触れていた。

画像1: アジアの国民的大スター、チャン・ユーハン初来日公演を記念した記者会見をレポート

10⽉の東京公演は「⽬前に来ているという感じで、楽しみです」とニッコリ。どんな曲を歌うのかは「まだ内緒です」とニヤリ。パフォーマンスの際には、バック(のスクリーン)に⾃⾝が最初に⽇本を訪れた40年前の池袋、⼤久保などの⾵景を流す予定とのこと。⽇本の曲も何曲か披露するそうで、「中国の歌を⽇本語に訳したものも歌います。何曲歌うかはまだ秘密だけど、『乾杯』は歌う予定です」とワンフレーズ歌い出し、取材陣をうっとりさせた。続けて「『乾杯』は半分中国語、半分⽇本語で歌います。他の曲については教えません(笑)」と茶⽬っ気たっぷりに笑い⾶ばしていた。

40年前と今とでは⽇本の印象はあまり変わらないそうで、「携帯がない、ネットが繋がらないくらいじゃないかな。当時は上野でアルバイトしていました。実は⽇本には100回以上来ています。⽇本のことがとても⼤好きです」とかなりの⽇本好きであることを告⽩。そんな100回以上、⽇本に来ているというチャンのお気に⼊りの場所は千葉と北海道。「ゴルフをするのが好きなので、千葉と北海道が⼤好きです」と話し、「必ず⾷べるのはうどん、ラーメン、蕎⻨。あとはしゃぶしゃぶにすき焼きに、焼き⿃に焼⾁︕好きなものは⽇本語でも話せます」**と⼤好物のメニューを次々と挙げていた。

昨今では、中国の⼤ヒットドラマ『繁花』(ウォン・カーウァイ監督)で楽曲が使⽤されたことで若い世代にもファンが急増中。「ドラマと曲がすごくマッチして、年代問わず聴いてもらっています。どの年代の⽅が聴いても浸れる曲です。昔はCD(アルバム)がメインでしたが、CDを作るよりもこれからは1曲1曲⼤事にしながら、何を表現したいのかを⼤切にしながら届けていけたらと思っています。つまり、『与你同⾏』あなたと⼀緒に歩んでいきたい、そんな想いです」と抱負を述べた。ドラマの楽曲について、監督とお話する機会はあったのかという質問には「実は会ったことはありません」と答えたチャン。監督が楽曲を採⽤したのは「上海出⾝で世代が⼀緒という共通点があるからかもしれません。僕の想像ですけれど」と話していた。

チャン・ユーハン(姜育恒)

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1958年11月15日生まれ、韓国京城(ソウル)出身。
1984年に歌手デビュー、以後数々の受賞歴を持つ中国国民的アーティスト。中国本土のみならず、香港、マカオ、台湾でも活躍。多くのヒット曲を持ち、ソロアルバムは200万枚以上の売上を記録。独特な歌声はファンの心を魅了して止まない。
「乾杯」のカヴァー曲『跟往事干杯』を1988年に発表。「乾杯」の楽曲に歌詞をつけ「過去の辛さ、悲しさは酒を飲んで忘れて明日を迎えよう」と歌い、人気を博す。人生の悲しみ苦しみなどを歌い上げる「憂鬱王子」の異名を持つ。
2023年中国の国民的娯楽番組「春節聯歓晩会」(中国版「紅白歌合戦」。春節を祝って⽣放送される)に出演、再ブレークを果たす。
同年中国で放送スタートの大ヒットドラマ『繁花』 に楽曲が使用され話題沸騰、若年層のファンも急増中。
また歌手活動にとどまらず、2008年には上海で「愛の痕跡」特別慈善基金を創設。小中学生の教育を支援するなど、社会貢献活動に熱心なことでも知られる。

「⼈⽣の道」(人生的路)

10⽉8⽇(⽕)

東京ガーデンシアター

「人生的路(人生の道)」ツアーは2013年からスタートし、中国本土、台湾、マカオ公演を経て初の来日公演。日本を皮切りにマレーシア、シンガポール、オーストラリア、アメリカでの公演が予定されている。

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