フランスの新進気鋭監督ラジ・リが“排除”と“怒り”の衝突を描いた緊迫の最新作『バティモン5 望まれざる者』が5月24(金)に公開される。この度、衝撃的な冒頭映像および、本作に登場する主要人物たちのキャラクター紹介特別映像が解禁された。

パリに実在するスラムの実態に迫る怒涛の衝撃作

パリ郊外(=バンリュー※1)に存在する、都市再開発を目前に控えた移民居住棟エリア=通称「バティモン5」。治安の悪いエリア一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除”vs“怒り”の衝突。本作では、恐れと不満の積み重ねが徐々に両者間の溝を深くし、憎しみのボルテージが加速していく様が息もつかせぬ緊迫感で描かれる。

このコミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることでバンリュー地区の実態、ひいては花の都パリの知られざる“暗部”を炙り出していく。

この街で不都合なものとは一体何なのか、望まれざる存在とは何を指すのか――その真髄を映し出した本作は、まさにラジ・リ監督の真骨頂と言えるだろう。2024年夏季五輪を控えて盛り上がりを見せるパリ。世界的な注目を集める大都市が人知れず抱え続ける問題を、サスペンスフルかつエモーショナルにクローズアップした衝撃作である。

※1:フランス語で郊外を意味する banlieue(バンリュー)は「排除された者たちの地帯」との語源をもつ。19世紀より労働者の街として発展し、戦後は住宅難を解消する目的で大量の団地が建設された。団地人気が低下する1960年代末より旧植民地出身の移民労働者とその家族が転入し、貧困や差別などの問題が集積する場となった。

壮絶で混沌とした戦いを予兆する衝撃的な冒頭映像

この度、解禁となった映像は、不安気な様子の住民に見守られる中、バティモン5エリアに立つ巨大な団地が、爆薬によって解体される様子を捉えたもの。市長の合図によって発火。轟音と共に一気に団地は崩壊していくが、なんとその衝撃と爆風で市長が倒れ込んでしまう。

<老朽化と再開発のため>という名目で破壊される団地、そこで起こった予想だにしない事態、混乱する政府関係者、そして、パニックになる現場。政府VS 住民、これから巻き起こる壮絶で混沌とした戦いを予兆する衝撃的な冒頭映像となっている。

それぞれの正義と信条を胸に突進していくキャラクターたち

冒頭映像のあと続くのは、本作に登場する主要人物たちのキャラクター紹介。

正義感に燃えてバティモン5の一掃に突っ走る新市長ピエール、自らもバティモン5に住み、移民たちのケアスタッフとして勤めるごく普通のスタッフだったが、ある事件をきっかけに自らで立ち上がることを決意したアビー、一見穏やかだが、誰よりも怒りに燃えるブラズ、移民たちと行政の間を狡猾にうまく立ち回る副市長のロジェなど、正解が無い中、それぞれの正義と信条を胸に突進していく彼らの想いを捉えた映像となっている。

画像: 『バティモン5 望まれざる者』本編映像解禁<冒頭映像>&キャラクター紹介特別映像!5月24日公開【STAR CHANNEL MOVIES】 www.youtube.com

『バティモン5 望まれざる者』本編映像解禁<冒頭映像>&キャラクター紹介特別映像!5月24日公開【STAR CHANNEL MOVIES】

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『バティモン5 望まれざる者』
5月24日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国公開 
配給:STAR CHANNEL MOVIES 
© SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023

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