カバー画像:© CJ ENM Studios Co., Ltd.
自らの努力と、稀有なギフト兼ね備え
「ソンジェ背負って走れ」で一気にスターダムへ
この春、韓国で放送された「ソンジェ背負って走れ」で主演を務め、目下大ブレイク中のビョン・ウソク。Instagramのフォロワーは1000万人を突破。さらに出演作の『ソウルメイト』(23)が韓国で再上映されるなど、”ウソク沼”にハマる人が続出している。
そんなビョン・ウソクは、1991年10月31日生まれの32歳。189cmの長身と、抜群のスタイルの持ち主だ。2010年よりモデルとして活動を始め、2016年にドラマ「ディア・マイ・フレンズ」で俳優デビュー。その後「医心伝心〜脈あり!恋あり?〜」(17)などに出演するが、オーディションに落ちることも多く、”10年頑張って芽が出なかったら、別の道を考えよう”と思いながら活動を続けたそうだ。転機となったのは、ドラマ「青春の記録」(20)。俳優としての成功を夢見る裕福な青年を好演し、注目を集める。その後「花が咲けば、月を想い」(21〜22)では世子を、「力の強い女 カン・ナムスン」(23)では悪役を怪演。映画『20世紀のキミ』(22)では30代にして高校生の初恋を瑞々しく表現し、演技の幅を見せた。
そして巡り会った運命の一作「ソンジェ背負って走れ」。命を落としてしまうバンドのボーカル・ソンジェの、初々しい19歳の時、少し大人びた20歳の時、スターになった34歳の時を演じ分けたウソク。瞳の演技やちょっとした表情の変化で、キャラクターの感情を丁寧に表現した。駆け出しの頃から鏡の前で表情演技を研究してきたというウソクだけに、それも納得。そして演技にさらなる説得力を与えたのが、年齢を感じさせない、透明感のあるビジュアルだ。色白の肌と少しぽってりとした唇は、演技によって10代にも30代にも見え、それぞれの時代に違和感なく馴染んでいた。
自らの努力と、稀有なギフト。両方を兼ね備えているのがウソクの魅力だ。これからどんな表情を見せてくれるのか、今後の活躍に期待したい!
“月曜病治療剤”ともよばれた!
「ソンジェ背負って走れ」は何故こんなにもヒットしたのか
Story
事故で両足の自由を失った女性ソルは、バンド“ECLIPSE”のボーカル、ソンジェの大ファン。ところが2022年最後の日、彼が亡くなってしまう。不思議な力で15年前にタイムスリップしたソルは、ソンジェの運命を変えようとするが…。
ビョン・ウソクと言えばコレ!
さらなる魅力を模索したいあなたに捧ぐ3作
自身とは真逆の境遇を演じた
「青春の記録」
パク・ボゴム、パク・ソダムとともにメインキャストを務めた一作。夢のために奮闘する男女3人の青春をリアルに描く。ウソクが演じたのは、裕福な実家の支援を受けながら芸能活動をしているヘヒョ。持ち前の品の良い佇まいが役柄にぴったりだが、ウソク自身の境遇は、後ろ盾もなく自身の実力だけで成功しようとするヘジュン(パク・ボゴム)に近く、考え方も似ているそうだ。
Point 共演したパク・ボゴムとは大の仲良し!
ウソクの大ブレイクについて「兄さんが注目されて嬉しい」と喜んでいたボゴム。一方ウソクも、ボゴムの新作の試写会に行ったりと撮影後も仲良しなのだ。尊い関係!
“国民の初恋”はココから!
『20世紀のキミ』
病を患う友人のため、彼女の片思い相手について調べることになった17歳のヒロイン(キム・ユジョン)。やがて、その友人(ビョン・ウソク)に惹かれていき…。撮影時30代ながら、10代の男の子の初恋を瑞々しく表現したウソク。体重を落として少年らしい体型を作ったという。本作の好演によって「ソンジェ背負って走れ」への出演も決まり、まさに転機となった一作だ。
Point ウソクの初恋は中学時代!?
初恋が題材の本作だが、ウソク自身の初恋は中学生の頃。相手の子とは仲が良かったが、告白はできなかったという。奥手な一面が垣間見える、可愛らしいエピソードだ。
▼『20世紀のキミ』で共演したキム・ユジョンと
狂気と悲劇に満ちたヴィランに変身!
「力の強い女 カン・ナムスン」
生まれながらに怪力のヒロイン、ナムスン(イ・ユミ)と、同じ力を持つ母、祖母の三世代の女性たちが麻薬組織に立ち向かう。ウソクが演じたのは、ナムスンの超人的な力を利用しようとする流通販売会社の代表リュ・シオ。感情を表に出さないサイコパスだが、やがてナムスンのことを女性として意識し始める。長身に映えるスタイリッシュなスーツ姿にも注目。
Point 素晴らしい表情演技は鏡の前で作られる?
無表情の自分を鏡で見た時に感じた怖さを、リュ・シオの表情演技に活かしていたというウソク。今までにない悪の顔を見せ、強い印象を残している。
▼美しすぎるスーツ姿にも注目!