1960年代を中心に世界中でブームを呼んだBBことブリジット・バルドー。官能的で、ファッション・アイコンであり、数多くのロマンスで知られ、その解放的で自由奔放な生き方には多くの信棒者がいたという彼女が90歳を迎えることを記念して開催となるレトロスペクティヴのラインナップをご紹介。
(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
画像: 『可愛い悪魔』(1958)

『気分を出してもう一度』(1959)

画像1: © 1959 GAUMONT

© 1959 GAUMONT

 結婚したばかりの夫が浮気心をちらつかせると、運悪くその相手が殺されてしまい、犯人の疑いがかかった夫の無実を証明するために、新妻が素人探偵よろしくその真相を探ろうとするというライトなタッチのミステリー。愛らしいブリジットがダンス教室でマンボを踊る姿を披露。監督は名コンビのミシェル・ボワロン。共演はアンリ・ヴィダルら。

『私生活 4Kレストア版』(1962)

画像: ©1962 GAUMONT - STUDIO 37 – CCM

©1962 GAUMONT - STUDIO 37 – CCM

 ブリジットを主演にして彼女の人生を基にしたドラマを描こうとした名匠ルイ・マル監督の野心作。スイスで暮らしていたお嬢様ジルがパリに移って大スターに。だがゴシップやパパラッチに耐えられなくなったジルは故郷に戻り、以前から思いを寄せていた男性ファビオと結ばれるが……共演はイタリアの大物マルチェロ・マストロヤンニ。

『ビバ!マリア』(1965)

画像2: © 1959 GAUMONT

© 1959 GAUMONT

 BBとジャンヌ・モローというフランスの名花2人が豪華顔合わせしたルイ・マル監督の冒険コメディ。2人が扮するのは旅芸人一座の花形女優でともに名前がマリア。思わぬことから革命に巻き込まれた2人のマリアは、ユーモアと知恵を武器に、サン・ミゲルという架空の国に勝利をもたらす物語。2人がデュエットする“パリ・パリ・パリ”は必聴!

『ラムの大通り』(1971)

画像: © 1971 GAUMONT (FRANCE) / RIZZOLI FILMS (ITALIE)

© 1971 GAUMONT (FRANCE) / RIZZOLI FILMS (ITALIE)

 1920年代の禁酒法を背景に、カリブ海を舞台にした恋と冒険の物語。ラムの大通りとはジャマイカからニューオーリンズへの海路の通称で、酒の密輸ルートだった。密輸船の船長コルニーと彼が憧れる映画女優リンダが恋に落ち、夢のような冒険が始まる。BBと強面俳優リノ・ヴァンチュラの共演で、『冒険者たち』のロベール・アンリコがメガホンを取る。

『ブリジット・バルドー 誤解』(2013)

画像: ©2013 Gaumont Télévision / Christian Davin Production / Arte France / Institut National de l'Audiovisuel

©2013 Gaumont Télévision / Christian Davin Production / Arte France / Institut National de l'Audiovisuel

 ブリジットの熱狂的な崇拝者であるダヴィド・テブール監督が、彼女の子ども時代からキャリアのハイライトまで、大量のフッテージを駆使してビデオレターのような手法でその生涯を追う集大成的ドキュメンタリー。ブリジット自身が描いた自伝を女優ビュル・オジエが朗読する。ジャン・コクトーら多数の著名人も登場する。日本初公開。

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