1960年代を中心に世界中でブームを呼んだBBことブリジット・バルドー。官能的で、ファッション・アイコンであり、数多くのロマンスで知られ、その解放的で自由奔放な生き方には多くの信棒者がいたという彼女が90歳を迎えることを記念して開催となるレトロスペクティヴのラインナップをご紹介。
(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

9月13日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

『恋するオペラ』(1955)

画像: ©1955 Régie du Film- Orsay Films / 2011 C. Roth-Meyer - Films du Jeudi

©1955 Régie du Film- Orsay Films / 2011 C. Roth-Meyer - Films du Jeudi

 ロジェ・ヴァディムが脚本を書き、マルク・アレグレが監督した恋愛映画。ウィーンの音楽学校を舞台に、美しい2人の女学生ソフィ(BB)とエルザが音楽教師エリックに熱をあげるが、彼にはオペラ歌手の妻マリアがいた…。共演はジャン・マレー、イザベル・ピア。「恋するレオタード」の題名でDVDリリースされていたが、今回日本劇場初公開。

『この神聖なお転婆娘』(1956)

画像: 『この神聖なお転婆娘』(1956)

 偽札騒ぎに巻き込まれたナイトクラブのオーナーが、娘ブリジットを守るためにクラブの専属歌手ジャンに彼女を匿うように命令するが、お転婆なブリジットはジャンの生活をハチャメチャにしてしまうというミュージカル風コメディ。ロジェ・バディムとミシェル・ボワロンが合作で脚本を書き、ボワロンが監督。共演はジャン・ブルトニエールら。

『裸で御免なさい』(1956)

画像: ©1956 TF1 DROITS AUDIOVISUELS

©1956 TF1 DROITS AUDIOVISUELS

 作家志望のアニエス(BB)だが、才能を認めてくれない父に怒り、兄を頼ってパリに家出。一文無しの彼女は留守中の兄の家と勘違いした館から一冊拝借して古本屋に売ると大金が手に入るが、それは大作家の希少本だった。これを買い戻すためにアニエスは賞金目当てでヌード・コンテストに出場することに! マルク・アレグレ監督のお色気コメディ。

『花嫁はあまりにも美しい』(1956)

画像: ©1956 - PATHE FILMS – STUDIOCANAL

©1956 - PATHE FILMS – STUDIOCANAL

 日本劇場未公開のままだったロマンチック・コメディ。田舎町で伸び伸びと育ったカトリーヌは、パリから撮影で来ていた雑誌編集長ジュディットとその部下で不倫相手のミシェルと出会う。カトリーヌが急病のモデルの代役としてスカウトされたことから始まる恋の駆け引き。監督はピエール・ガスパール=ユイ。共演はルイ・ジュールダンほか。

『殿方ご免遊ばせ 4Kレストア版』(1957)

画像: ©1957- TF1 Droits Audiovisuels – Pretoria

©1957- TF1 Droits Audiovisuels – Pretoria

『素直な悪女』がアメリカで大成功し、注目の的となったブリジットがミシェル・ボワロン監督と再度コンビを組んだロマコメ。仏大統領の一人娘ブリジットが意中のミシェルと結婚するが、彼の元愛人からの電話に嫉妬して自分も浮気すると宣言。彼女がロックオンしたのはなんと国賓として来仏したシャルル王配だった!共演はシャルル・ボワイエら。

『可愛い悪魔』(1958)

画像: ©1958 Production Raoul Levy / Les Films Marceau Concordia

©1958 Production Raoul Levy / Les Films Marceau Concordia

 フランスが誇る名優ジャン・ギャバンと新星だったブリジットが共演したクロード=オータン・ララ監督のクライム・サスペンス。天涯孤独で非行に走る若い娘イヴェットと彼女を自分のものにしようとして危ない橋を渡る高名な弁護士ゴビヨ。年の離れた2人だが、利害が一致したことから愛人関係となるが、やがて悲劇が訪れる…。未ソフト化作品。

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