第1作以来、寄生した宿主のDNAに影響を受けるエイリアンには卵から幼虫期のほかにも、様々な種類の成体が描かれてきました。最新作『エイリアン:ロムルス』を見る前にエイリアンの進化の歴史をチェックしておきましょう。(文・米崎明宏/イラスト・うえむらのぶこ/デジタル編集・スクリーン編集部)
『エイリアンVSプレデター』
バトル・エイリアン
番外編『AVP』に登場するエイリアンで、プレデターと戦うことからこう呼ばれる。儀式のためにプレデターによって品種改良された種で、武器を持ったプレデターとも互角以上に戦える戦闘能力がある。
グリッド・エイリアン
バトル・エイリアンの中で、プレデターとの戦闘中にネットランチャーで頭部と肩にグリッド(網目)状の傷を負った個体を指す。他のエイリアンたちのリーダー格になれるほど体格も大きく知能も高い。
『エイリアンVSプレデター2』
プレデリアン
プレデターのDNAを取り込んだ混合体。本作中の特徴はバトルエイリアンに頭部のドレッドのような触手や4本の外顎などプレデター的な要素が見られる。プレデターの性質や能力も一部取り込んでいる。
『プロメテウス』
トリロバイト
映画に登場する遺跡内部で発見された黒い液体に汚染された人間との性交渉によって生まれた巨大な軟体生物。イカやタコのように複数の触手を持つ。フェイスハガーの亜種のような存在か。
ディーコン
トリロバイトがエンジニア(人類の創造主)に生みつけ、その体内から誕生したエイリアンの起源的生物。長い頭部と細長い手足で目や尾がなく、二重構造の口には魚類のような歯と舌を持つ。
『エイリアン:コヴェナント』
プロトモーフ
アンドロイドのデヴィッドがネオモーフやエンジニアの身体などを使い、「完璧な生命体」の創造のため様々な実験を繰り返した末に誕生した種で、外見からしてもゼノモーフの前身的な存在といえそう。
ネオモーフ
従来のエイリアンと違い、卵塊から噴出する胞子を飛ばして宿主の体内に寄生し、ディーコンのようにいきなり成体形で誕生する。ボディも全身が白色系で背中に棘があり口元もゼノモーフなどとは異なる形態。