(文・清水久美子/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『ビルとテッドの大冒険』© 1989 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.
キアヌ&アレックスの絶妙なケミストリー!
「ビルとテッド」シリーズ
ビル役のアレックスとテッド役のキアヌは、このシリーズで大親友の二人を演じたが、実生活でも非常に仲良し。1作目のオーディションの時から意気投合し、出会ってすぐにお喋りが盛り上がったという。そんな二人のケミストリーがそのまま映画に反映されているからこそ、観客の心をつかむ楽しいシリーズとなった。二人の友情はずっと続き、アレックスが共同監督&主演を務めた『ミュータント・フリークス』(93)にキアヌはノンクレジットで出演。2020年には第3作『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』の公開が実現した。
「ビルとテッド」シリーズとは…?
ロックスターを夢見るおバカな高校生コンビがタイムトラベルをしたり、地獄を荒らしたりする爆笑コメディシリーズ。『ビルとテッドの大冒険』(89)、『ビルとテッドの地獄旅行』(91)でのキアヌはおバカ演技があまりにもキュートで、筆者を含めハートを打ちぬかれるファンが続出。イケてなくても最高なキアヌが見られる。
キアヌ史上いちばん情けない!
『ノック・ノック』
愛する妻子と建築家としての成功を手にした主人公エヴァンは、家族の留守中に二人の美女(一人はアナ・デ・アルマス)にドアをノックされ家に入れてしまう。エヴァンは二人の誘惑に負け関係を持つが、その後に脅され拷問を受けることに。完璧に見える男性が、美女の魅力には抗えず一線を越えてしまう。みるみる情けない姿になるエヴァンを体現するキアヌは必見。
本人役なのに超ヘンテコ!
『いつかはマイ・ベイビー』
仲良く育った幼馴染の男女が一線を越えた後に、ふとしたことからケンカ別れ。15年ぶりに再会した二人の、素直になれないラブストーリーを描く本作に、女性の主人公のデート相手として「キアヌ・リーヴス」役で登場するキアヌ。ヘンテコなスピリチュアル風高級料理を涙を流して堪能したり、自ら頭で花瓶を割って血を流したりなど、変すぎる役を嬉々として演じている。
キアヌがまさかのキュートな猫役
『キアヌ』
溺愛する子猫のキアヌを強盗に誘拐されてしまった主人公が取り戻すためにギャング団に潜入までするコメディ。『ジョン・ウィック』のパロディ的な要素がある本作のP・アテンチオ監督の出演オファーをキアヌの代理人は断ったが、キアヌ本人が逆オファーして、猫のキアヌの声を演じることに。超絶かわいい猫に悶絶するが、猫からキアヌの声がするのが面白すぎる!
ノリッノリのキアヌを想像してハッピー
『トイ・ストーリー4』
おもちゃたちの冒険を描く感動シリーズの4作目。70年代に作られたカナダ出身のスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーンのボイスキャストを担当したキアヌ。カナダ人でバイク好きという共通点を持つデュークの声を収録する際、バイクの上でコミカルなポージングをするデュークのようにキアヌも体を大きく動かしてノリノリ! 完成したシーンは何度見ても楽しい。