舞台は、「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンション。配達員の青年・丸子は毎日のようにマンションに出入りするなかで、怪しげな住人の“秘密”を偶然知ってしまう。その日を境に、彼は思いも寄らない大事件へと巻き込まれていく――。冒頭から伏線が張り巡らされ、1シーンたりとも無駄がない驚異の面白さと、こちらの予想を鮮やかに裏切られる快感。鑑賞後、絶対に誰かに話したくなる唯一無二のミステリー・エンタメが誕生。
主人公・丸子を演じるのは、主演映画『交換ウソ日記』で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した高橋文哉。丸子の職場の先輩・荒川を演じるのは、「あなたの番です」や「おっさんずラブ」シリーズほか数々の映画・ドラマで圧倒的な存在感を放つ田中圭。ふたりが挑む謎めいたマンションの住人には、北香那、染谷将太、坂井真紀、袴田吉彦。そして警視庁の捜査官を菊地凛子が演じるなど、多彩な俳優陣たちが集結。
とあるマンションを舞台に、怪しげな住人の秘密を知ってしまった配達員が思いもよらない事件に巻き込まれていく“先読み不可能”ミステリー・エンタテインメント『あの人が消えた』。本作のメガホンをとったのが、2023年に放送され、社会現象化した人気ドラマ「ブラッシュアップライフ」で国内外の名だたる賞を総なめした最注目クリエイター・水野格だ。
1989年、平成元年生まれの水野は、ドラマ「ブラッシュアップライフ」(2023)（主演：安藤サクラ✕脚本：バカリズム／NTV）にて、国内外で数多くの賞を受賞し、自身も Asian AcademyCreative Awards 2023で最優秀監督賞を受賞するなど、昨年はエンタメ界の顔となり一世を風靡したが、今年は本作にて、劇場映画というフィールドでもその才能をいかんなく発揮した。
そんな水野の撮影スタイルは特徴的だ。本作のプロデューサー、櫛山は「無駄なカットは撮らないけれど、撮ると決めたカットは減茶苦茶撮る」と解説する。「いわゆる”押さえ”と呼ばれるようなオーソドックスなものに対しては回数を重ねませんが、“ここ”と決めたものについてはこだわりすぎるくらいこだわるタイプです。田中圭さんや染谷将太さんも“一つのカットでここまでこだわる監督は久々”とおっしゃっていました。ちなみに現場でも編集段階でも、ジャッジがとにかく速いのも特長かと思います。彼の中で明確なビジョンが見えているんでしょうね」と語る。水野は「自分が一番気にしているのは間。「ここでちょっとクスッとさせたい」「恐怖を演出したい」といった意図とズラさないために、「一拍ください」といった曖味な表現を使わず、「3秒間を空けて下さい」「いまのテイクより0.5秒遅くして下さい」といったわかりやすい伝え方を心がけている」といい、自らのこだわりの撮影スタイルについて明かす。
「楽しませて、驚かせる」を念頭に置いた脚本作りとこだわりの演出で、予測不能かつ“味変”する映画を作り上げた水野。キャストからも絶大な信頼を寄せられており、「「ブラッシュアップライフ」の水野監督が贈る予測不能なミステリー。この言葉だけでワクワクする」というのは、主演を務めた高橋文哉だ。「前向きで純粋かつひたむきな人」と監督から厚い信頼を得ている高橋は「水野さんは凄くユーモアに溢れる方でお芝居も凄く丁寧に繊細なところまで見てくださっていて、監督のイメージに追いつきたい！と思いながら撮影していました」と、水野監督によって、新たなフィールドに引き上げられたと感じている様子。
また、国内外で活躍しているベテランキャストからも、「水野劇団の一員としてとにかく出演をしたい！と思いました」（菊地凛子）、「水野監督とご一緒できたことも新鮮でとても楽しい撮影でした」（田中圭）、「細かいところまで目が離せない水野劇場を是非映画館で楽しんで欲しいです！」（染谷将太）と、全幅の信頼を寄せたコメントが集まっている。
次々と人が消える謎めいたマンションを舞台に豪華キャスト＆スタッフで贈る、完全オリジナル “先読み不可能”ミステリー・エンタテインメント『あの人が消えた』。「自分が「ブラッシュアップライフ」をやったことも影響していると思います。」と監督自身が「相当悩んだ」というラストが用意されている本作『あの人が消えた』は9月20日（金）全国公開。
『あの人が消えた』
9月20日（金）より全国公開
配給：TOHO NEXT
©2024「あの人が消えた」製作委員会
