キングオブコント2020年の優勝に輝き、熱狂的ファンも多いコント師ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした珠玉の恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』。同作の実写化が決定し、ティザービジュアルとコメントが解禁された。
監督は映画『勝手にふるえてろ』(17)、『私をくいとめて』(20)、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(NHK/23)など、数々の話題作を手がける大九明子。個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことが多かった監督が、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦。観客や視聴者から絶大なる共感を呼ぶ大九監督の新境地にして最高傑作が完成した。
主人公の冴えない大学生・小西徹を演じるのは、萩原利久。映画化もされたドラマ「美しい彼」シリーズでその人気を確かなものにし、「降り積もれ孤独な死よ」(NTV/24)が記憶に新しい若き実力派俳優が、硬軟自在の魅力でスクリーンを支配する。大九監督作品には、「想ひそめし」(メーテレ/15)、『美人が婚活してみたら』(18)に続き、3作目の出演。小西が恋に落ちるヒロイン・桜田花には、話題のドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS/24)で一躍大ブレイクを果たした河合優実。以前からその演技力を高く評価されていた河合が、お団子頭が印象的な凛とした花を好演する。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」以来、2度目の大九監督作品出演で、萩原とは初共演となる。
また、今年4月6日~4月28日にかけて関西を中心に撮影が行われ、原作者・福徳の出身校である関西大学が、撮影に全面協力。原作の世界観そのままに、小西のリアルな日常を映し出すことに一役買っている。関西大学構内で撮影したティザービジュアルは、青空の下、出会う前の小西と桜田を切り取っていて、今後の2人に期待が膨らむビジュアルになっている。
今回の発表に際して、萩原は「世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います」とコメント、河合は「人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします」と振り返った。
大九は「“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております」と期待を寄せ、福徳は「最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です」と大絶賛した。
どこにでもいる2人が出会い、モノクロだった世界が急にカラフルに色づき始め、何でもない日常がたまらなく愛おしくなる。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が2人を襲うー。
▼コメント全文
主演:小西徹役/萩原利久コメント
小西を演じてみて、「本当に難しかったな」というのが率直な感想です。全体でもそうですし、シーン1つ1つを取ってみても常に掛け違えているんじゃないかと考えていました。とことん自由だけど、とことん考える、そんな現場でした。
河合さんと初共演して、すごく強くて、しなやかな方だなと思いました。小西と桜田さんのやりとりはこれっていう正解がなく難しいと思うんですけど、河合さんはしっかりと芯を持って演じられていて、とても頼りにさせてもらっていました。
世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います。
是非みなさん劇場でご覧ください!
ヒロイン:桜田花役/河合優実コメント
桜田花を演じました、河合優実です。
人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします。その答えのない営みを萩原利久さんはとてもまっすぐな力で、一緒にしてくれたと思っています。また、このような作品で大九明子監督と再会することができたことを嬉しく思います。この映画を通して出会ってくれたみなさんに感謝しています。
ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように。
監督・脚本:大九明子コメント
このシナリオを書き始めた2年前、私は命のことばかり考えていました。永遠だと思っていた身近な人の命や、紛争戦争で奪われる命のことなど。だからでしょうか、若い登場人物達がピリッと張り詰めて命を燃やす一瞬一瞬を、せめて私が撮る間くらいは間違いも含めて全部肯定したかったのです。お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております。
原作:福徳秀介(ジャルジャル)コメント
映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。
完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です。
この映画、皆さまに本気でオススメします。
皆さまの大切な2時間を、この映画にくださいませ。
見終わったあとは、放心状態になります。そして誰かと喋りたくなります。
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
2025年4月全国公開
配給:日活
©️2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会