わんぱく悪ガキッズの冒険映画『リトル・ワンダーズ』<10月25日(金)公開>の先行上映が新宿で行われ、来日中の本作の監督ウェストン・ラズーリが上映後の舞台挨拶に登壇し、映画作りや子役たちの演出方法についてトークセッションを行った。

『リトル・ワンダーズ』はわんぱく悪ガキキッズの冒険映画。悪ガキ3 人組“不死身のワニ団”、アリス、ヘイゼル、ジョディは大の仲良し。ある日、ゲームで遊ぶ代わりとして、ママの大好きなブルーベリーパイを手に入れに行くが、必要な卵を謎の男に横取りされる。奪い返すために男を追いかけた3人は、魔女率いる謎の集団“魔法の剣一味”に遭遇し、怪しい企みに巻き込まれてしまう。森で出会った、魔女の娘ペタルを仲間に、悪い大人に立ち向かう4人…果たしてこどもたちの運命は?無事にパイを手に入れ、ゲームをプレイできるのか…!?

今回の舞台挨拶では、ラズーリ監督は映画に込められた熱い思いや劇中の日本オマージュを吐露。覚えたての日本語「ヤバい」「最高」を交え、観客とのQ&Aに花を咲かせた。

15㎜フィルムで撮影した理由は?

ーー最初に一言お願いします。

「東京が世界一好きな街になりました!エネルギーを注入してくれる場所なので、すっかり時差ボケも直りました」

ーー本作制作のきっかけを教えてください。

「プロットを成立させつつ自分が見たいものを作りたいと思ったんだ」

ーー美大出身ですが、数ある表現方法のなかでなぜ「映画」を選んだのでしょうか?

「映画作りは色々なメディアを擁している。大学で学んだグラフィックも活かせると思った。監督って職業は、僕が小さい頃は無知だったせいで、タイトルから衣装から、全部自分で作っているんだと思ってた、というのもあるんだけどね(笑)」

ーー『リトル・ワンダーズ』には、俳優として出演もしていますよね。

「最初は自分の出演はイメージになかったけど、小さい頃から演劇にハマってたから一つの世界観をつくりだす最後のピースが、自分が出演することなのかも(笑)」

ーー15mmフィルムで撮影していますが、なぜフィルムにこだわったのでしょう?

「フィルムが大好きなんだ、様式や世界観をフェイクでなく感じてもらうにはフィルムがいちばんだと思った。シェフが最高の材料で最高の料理を作るように、最高の素材で撮ることで最高の映画を撮れるなら使わない手はないよね」

やんちゃな子供たちへ「ポイント制」を導入!?

ーー(鑑賞2回目だという観客からの質問)子どもたちへの演技指導で工夫したことは?

「一番楽しんでいたのは子供たちでした。彼らは好奇心旺盛で、テイク2をすぐやりたくてもすぐ小道具やカメラに夢中になってどこかに行っちゃうので、ポイント制を導入しました。例えば、元の場所戻るのが一番早かった子にはポイントをあげる、ポイントを貯めた子にはプレゼントをあげる、というふうに。でもポイント欲しさにカットかかる前に元の位置に戻ってしまう子もいましたけどね(笑)」

画像: やんちゃな子供たちへ「ポイント制」を導入!?

ーー(観客からの質問)呪術や魔女の子が出てくることが斬新でした!

「魔法というアイデアは後から入れたんだ。アメリカでは、映画プロットを3幕仕立てにすることが多く、3幕目をどうしようか、と考えた時に『魔法を使おう』と思いついたんだ。でもヤバイい力だから、使いすぎないように気をつけたよ」

ーー(監督の作品を初期の短編からすべて見ている観客からの質問)監督の制作過程について教えてください。

「スケールのでかい質問だな…作品によって変わるけど、短編は若い頃、キャンプに行く時にカメラと衣装を持っていってその場で撮影という迅速な方法だったんだ。今回のはキャラクターから描き始めたよ」

ーーお揃いのお守りや釣ったマスを大人に取られたりなどのエピソードには、監督自身の思い出も入っているのでしょうか。

「映画はフィクションだけど、彼らの環境は自分の子供時代に似ているよ。登場人物のアリスとヘイゼルがバスタブで結婚する話は自分の経験談だし、ペイント銃で大人たちを撃った経験もあります」

「未来少年コナン」や「ドラゴンボール」からの影響も!

ーーブルーベリーパイは日本ではそれほど普及しているものではないが、なぜブルーベリーパイを出したんですか?

「僕はパイが好きで、中でも1番ブルーベリーパイが好きなんだ。スーパークラシックアメリカンなものだよね。赤ずきんちゃんが森に入る時に持っていくようなイメージさ。アップルパイは一般的すぎるしチェリーパイはツインピークスにとられちゃったからね! 今回、日本橋の『sweetie shop GRANDPA』でも映画のレシピに沿ったものを作ってもらったんだ!」

画像: 「未来少年コナン」や「ドラゴンボール」からの影響も!

ーー子供たちがバイクに乗るシーンがすばらしいが、練習させたの?もともと乗れる子たちだった?

「運の良いことに3人のうち男子2人はダートバイクを持ってる子だったので指導はいらなかった。アリスは初めてだったので練習させたけど、オープニングで3人がバイクを乗り回すシーンはスタントだよ」

ーー映画『グーニーズ』からインスピレーションを受けている?

「『グーニーズ』は好きだし、はみ出しものと大人たちの組み合わせが共通しているけど、『リトル・ワンダーズ』のインスピレーション源はグリム童話や英国のおとぎばなし、昔のアニメ(監督は『ヴィンテージ・アニメ』と表現)、たとえば『未来少年コナン』や『ドラゴンボール』、あとは黒澤明監督作品だよ。(3人が乗るバイクのメーカー名はAkizuki/『隠し砦の三悪人』の秋月家から)」

ーー最後に一言お願いします。

「このあと新宿初めてだから冒険しに行こうと思うんだ。イケてるバー、知ってたら教えて欲しいな!」

トーク中に監督が「大好きだから」と登場させたブルーベリーパイのタイアップ情報は下記。
物語の鍵になるブルーベリーパイを「sweetie shop GRANDPA」が、ヘイゼルが思わず盗み食いしてしまうグリルプレートを「SKOOKUM HOTDOG DINER」が再現。どちらも10月18日(金)から販売開始となっており、コラボメニューを注文すると先着で限定ステッカーがついてくる。

◆タイアップ情報◆
「セリアのブルーベリーパイ」

販売店:sweetie shop GRANDPA/
東京都中央区日本橋本町3-11-5 COMMISSARY
販売開始:¥750(税込)「魔法の剣一味のグリルプレート」

販売店:SKOOKUM HOTDOG DINER
/東京都目黒区青葉台1丁目17-2 青葉台117ビル 1F
販売開始:¥1,780(税込)

脚本・監督・製作:ウェストン・ラズーリ
出演:リオ・ティプトン、チャールズ・ハルフォード、スカイラー・ピーターズ、フィービー・フェロ、ローレライ・モート、チャーリー・ストーバー
2023 年|アメリカ|5.1ch|シネマスコープ|英語|114 分|原題:RIDDLE OF FIRE|字幕翻訳:髙橋彩|配給:クロックワークス|PG12
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公式サイト:https://klockworx.com/littlewonders
10⽉25⽇(⾦)より新宿武蔵野館ほか全国公開

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