カバー画像:Photo by Anthony Harvey/Getty Images
Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)
モードセレブも愛する前衛的デザイン
1992年に今は亡きアレキサンダー・マックイーン自身の名前を冠にして立ち上げたられた英国を代表するラグジュアリー・ブランド。独特の配色、素材選び、英国伝統のテーラリング、ウェアラブルなデザインは、前衛的でありながら同時にタウンウェアとしても魅力的で、リアーナ、レディー・ガガ等、モードセレブにも愛されている。
トム・ヒドルストン
襟先が少し尖ったピークドラペルのタキシードにはマックイーンの縫製技術の高さがみて取れる。2015年のBAFTAに現れたスタイリッシュなヒドルストン。
エディ・レッドメイン
2023年の英国アカデミー賞(BAFTA)のレッドカーペットに、マックイーンが’23年秋冬に発表したばかりのシルクのブラックフォーマルで登場したレッドメイン。
Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)
パンク精神×英国の確かな技術
1970年代に当時のストリートカルチャーであるパンクを服作りに取り入れて以来、多くの英国デザイナーの基本である確かなテーラリング技術と、環境保護や人権問題に対する啓発の意味を服に盛り込んだ独自のスタンスをキープ。デザインもその生き方も終始パンクだった英国ブランドの象徴的存在。ヴィヴィアン自身は2022年12月、永眠。
ユアン・マクレガー
2012年『インポッシブル』のロンドンプレミアにウエストウッドのアシンメトリーなチェックのウールジャケットとお揃いのパンツで現れたマクレガー。
ジョディ・カマー
ワインレッドのコルセットドレスで『ザ・バイクライダーズ』のロンドンプレミアを盛り上げたカマー。いつもは黒を選択することが多いカマーの意外な装い。
Anthony Sinclair (アンソニー・シンクレア)
初期「007」のボンドスーツに採用
ロンドンの高級紳士服街、サヴィル・ロウにブティックを構え、”コンデュイ・カット”と呼ばれる自然な肩のラインと盛り上がったスリーブヘッド、そして、張りのあるチェストが目をひくスーツが一世を風靡した。テレンス・ヤング監督がシンクレアの上顧客だったことから、初期の007シリーズでボンドが着るワードローブとして採用される。
ショーン・コネリー
『007/ゴールドフィンガー』でボンドが着用するミッドグレーのグレンチェック柄スリーピーススーツは、愛車アストン・マーティンと共に映画史に残る英国ブランド。
『007/ゴールドフィンガー』(1964)
ショーン・コネリーがクレバーで冷徹なMI6のスパイ、ジェームズ・ボンドに扮して、世界の金市場を支配しようとする悪人と対峙するシリーズ第3作。