主人公・ルシアスの母・ルッシラとして前作と本作を繋ぐ
本作の主要キャラクターで唯一、前作に引き続き登場を果たし、いよいよ来週に差し迫る11月4日(月・祝)に主演のポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、フレッド・ヘッキンジャーらとともにプレミアで日本を訪れることが決定しているのは、主人公・ルシアス(ポール・メスカル)の母・ルッシラを演じるデンマーク出身の女優コニー・ニールセン。
前作でヒロインともいえる重要なキャラクター・ルッシラに大抜擢されたニールセンは、激しい権力争いと政治的な駆け引きが黒々と渦巻く宮廷で、ローマ皇帝の娘として家族の絆と道徳的な葛藤との間で揺れ動く姿を繊細に演じ、その優雅さと持ち前の気品溢れるオーラで観客の心を虜にした。
ルッシラ役で一躍世間にその名を轟かせた後も多くの話題作へ出演し、「ワンダーウーマン」シリーズでは主人公の母でアマゾネスの女王ヒッポリタとして、単なる美しきお飾り王妃ではなくリーダーシップと母性を兼ね備えたキャラクターを体現。
近年ではボブ・オデンカーク主演のアクション映画『Mr.ノーバディ』(2021)において退屈な夫に心底うんざりしている実業家の妻をリアリティたっぷりに演じるなど、さまざまなジャンルの作品で存在感を示している。
本作では現皇帝のゲタ帝(ジョセフ・クイン)とカラカラ帝(フレッド・ヘッキンジャー)に都合良く利用されながら人質のような生活を送っており、再会を果たす息子のルシアスとも関係性は複雑――。
夫・アカシウス(ペドロ・パスカル)とルシアスへの愛情の板挟みに葛藤するという複雑な役どころだが、約25年ぶりに舞い戻って来たコロセウムでの撮影について、ニールセンは「正直なところ、撮影現場に足を踏み入れるまで何が起こるのか想像もつきませんでした。というのも、この長い月日でいろいろと変わってしまっていると思ったからです。しかし、驚いたことに実際にセットに入ってみると、あの頃の記憶が完全に蘇って、まるで故郷に帰ったときのような気分でした。あの闘技場(コロセウム)、宮殿。そしてリドリー・スコット監督さえも、この20年間何も変わっていませんでした。それに、アーサー・マックス(セットデザイナー)、ジャンティ・イェーツ(衣装デザイナー)、ジョン・マシソン(撮影監督)、プロデューサーのダグラス・ウィックとルーシー・フィッシャーまでもその場にいて、製作陣まで同じだったんです!」と興奮気味に振り返る。
自身のターニングポイントとなった伝説的名作の続編に、豪華スタッフと共に四半世紀ぶりの再集結を果たした奇跡のようなエピソードはニールセンにしか語れないエモーショナルなもので、偉大なる巨匠リドリー・スコットについても「彼はとても公平で、常に皆からのアイデアに耳を傾けてくれる。それによっての驚きや、彼自身の意思が変わることまでも期待しているんです」と変わらぬリスペクトを語っている。
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
11月15日(金)全国劇場公開
配給:東和ピクチャーズ
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