新進気鋭の若手俳優たちにも注目が集まっている『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』。同作で、ローマ帝国の極悪非道な双子の皇帝のひとり・カラカラを演じたフレッド・ヘッキンジャーが初来日! “学ぶことが多かった”という共演者たちとの撮影時のエピソードやカラカラのペットの子猿・ドンドゥスとの撮影で苦労したこと、楽しかったことなどを語ってくれた。(インタビュー&文・奥村百恵/写真・久保田司/デジタル編集・スクリーン編集部)

フレッド・ヘッキンジャー プロフィール

1999年12月2日、アメリカ合衆国・ニューヨーク生まれ。2018年『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』でスクリーンデビュー。その後『アレックス・ストレンジラブ』(18)、『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』(21)、同年に配信された「フィアー・ストリート」シリーズや『ほの蒼き瞳』(22)などNetflixのオリジナル作品へ多数出演。その他「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」(21)や「パム&トミー」(22)など注目度の高いドラマシリーズで印象深いキャラクターを好演し、注目を集めた。カメレオン役を演じた『クレイヴン・ザ・ハンター』が公開中。

画像1: 今後の活躍から目が離せない新星スター!『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』フレッド・ヘッキンジャー初来日インタビュー

──『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』ではフレッドさん演じる双子の皇帝カラカラとゲタは実在する人物(ローマ史に残る暴君)です。どのように役作りされましたか?

「カラカラについていろいろと調べたのはもちろんですが、本作にはフィクションの部分もあるので、映画の中のカラカラがどう存在すれば良いかを一番に考えて役作りをしました。リドリー・スコット監督は歴史スペクタル映画を多く撮っていますが、史実に基づきながらも、さらに物語に奥行きを作ることに長けている監督だと思うんです。なので今回は史実からインスピレーションを受けて役に反映したところもあれば、僕の中のカラカラ像を大事に演じたところもあって、どちらも楽しんでいただけたらいいなと思っています。ある意味カラカラってメタ的な存在と言えるというか、現代にも通じるようなキャラクターなんですよね。余談ですが、ジョセフ・クイン演じるゲタと一緒のシーンでは、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスとジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)を意識したんですよ」

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──主人公・ルシアス役のポール・メスカルさんと、謎の奴隷商人・マクリヌス役のデンゼル・ワシントンさんと共演した感想をお聞かせいただけますか。

「デンゼルは子供の頃から憧れていた俳優で、彼の映画や舞台を見て“役者になりたい”と思ったぐらい影響を受けています。そんな素晴らしい方と共演できたことは自分の人生で一生忘れられないぐらい貴重な体験でしたし、一緒にお芝居をする中でたくさん学びました。そしてポールに関してですが、彼とジョセフと僕は同世代で、三人とも本作のような巨匠が手掛ける大作映画に出るのが初めてだったんです。だからクランクイン初日から三人ともドキドキしていましたし、仲間意識が強くて結束力も高かったです。カットがかかるたびにお互い顔を見合わせて、『ありえなくない? 信じられる? 僕らのこの状況!!』みたいなことを言って興奮していました(笑)。現場では三人で励まし合っていましたし、一緒にいてすごく心強かったです。最高の共演者でした」

画像3: 今後の活躍から目が離せない新星スター!『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』フレッド・ヘッキンジャー初来日インタビュー

──三人でどのような会話をされたのでしょうか。

「シーンについてや役のことなど雑談も含めてありとあらゆる話をしたのですが、中でも一番盛り上がったのが映画の話題。僕らは映画オタクなので(笑)、それぞれ好きな作品について熱心に語っていました。すごく楽しい時間でしたね。あと、撮影の合間にも三人で泳ぎに行ったりダンスをしたり、ディナーを食べたり。すごく仲良くなって、カメラが回っていないところでも彼らと素晴らしい時間を過ごすことができました。今回、ポールと一緒に憧れの日本に来られて嬉しかったですし、最高の夢が叶いました」

──個人的にとても好きだったのがカラカラと猿のドンドゥスが一緒にいるシーンで、カラカラはペットには優しいんだなと安心しました(笑)。

「あの子はシェリーちゃんという小猿で、撮影に入る2週間ぐらい前から一緒にトレーニングをしてコミュニケーションを深めていきました。同じ頃、ポールはグラディエーターになるための体作りや剣術のトレーニングを一生懸命していたんですけど、僕はシェリーちゃんと触れ合っていましたね(笑)」

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──シェリーちゃんとの撮影はいかがでしたか?

「共演者の方からおもしろいお芝居を引き出してもらった経験をこれまでにたくさんしてきましたが、それってすごく大事なことだと思うんですよね。今回、シェリーちゃんには当然ながら演技のロジックが存在しないので好きに動いてもらったのですが、そんなシェリーちゃんに合わせて演じるのはすごく楽しかったです。スコット監督は僕とシェリーちゃんのお芝居をたくさんのカメラであらゆる角度から撮ってくれたので、あまり失敗を気にせずに演じることができたのも大きかったのかなと。もしもカメラの台数が少なかったとしたらカラカラとドンドゥスのシーンは減っていたでしょうね(笑)。だからスコット監督に感謝ですし、素晴らしい現場を経験できて幸せでした」

──ドンドゥスがカラカラ帝の髪の毛を掴んでいるところもカットされずに使われていましたね(笑)。

「そうですね(笑)。当然ながら動物は演じているという意識がないので、フィクションという枠の中で思わぬ真実が生まれるとすごく感動します。ドンドゥスのちょっとした動きを見逃さないで欲しいですし、ドンドゥスとカラカラのやり取りに深い何かを感じながら観ていただけたらうれしいです」

『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』全国公開中

将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を亡くした戦士ルシアス。すべてを失い、ローマ軍と将軍への復讐を胸に誓ったルシアスは、胸の内に燃える怒りに目を付けた謎の男・マクリヌスの導きによりローマへと赴き、剣闘士としてコロセウムで待ち受ける死闘に身を投じていく。

配給:東和ピクチャーズ
©2025 PARAMOUNT PICTURES.

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