映画にテレビに大活躍を見せ、ファンに愛されたスターや名作を生み出した映画人たちが2024年も次々とお別れの時を迎えました。彼らの功績を讃えながら、その思い出を振り返ってみましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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2024年も私たちを楽しませてくれた多くの映画人たちがこの世を去った。中でも日本人に大きなショックを与えたのは、60年代から長い間、日本で愛されたフランスの大スター、アラン・ドロンの死去だろう。世界一の二枚目として映画だけでなくCMなどにも出演し、ドロン=ハンサムの代名詞として一世を風靡したもの。

画像: アラン・ドロン

アラン・ドロン

またこの1年で目立ったのが、ブラックパワーの台頭を牽引してきた黒人スターたちが次々亡くなったこと。「スター・ウォーズ」のダース・ベイダーの声でも知られる名優ジェームズ・アール・ジョーンズや「ロッキー」シリーズのアポロことカール・ウェザース、『愛と青春の旅だち』でオスカー受賞のルイス・ゴセットJr.、大ヒット・ドラマ「ルーツ」の主人公クンタ・キンテを演じたジョン・エイモス、プロフットボールのスーパースターから俳優に転向したO・J・シンプソンなどなど。そして音楽界のレジェンド、クインシー・ジョーンズまで後進たちに道を作った大物先駆者たちが惜しまれながら他界した。

画像: クィンシー・ジョーンズ

クィンシー・ジョーンズ

画像: ジェームズ・アール・ジョーンズ

ジェームズ・アール・ジョーンズ

他にも映画、テレビ界でおなじみの顔だった俳優やスタッフが永眠。「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生で有名な英国名女優マギー・スミスや、『グロリア』『きみに読む物語』などの名女優ジーナ・ローランズ、『マッシュ』など多数の作品で個性的な演技を見せたドナルド・サザーランド、『シャイニング』などのシェリー・デュヴァル、『タイタニック』などのバーナード・ヒル、ドラマ「ビバリーヒルズ高校白書」などで人気を得たシャナン・ドハーティ、アカデミー賞受賞作『夜の大捜査線』などの名匠ノーマン・ジュイソン、数多くのB級作品を制作したロジャー・コーマンらが鬼籍に入った。彼らが遺してくれた多くの素晴らしい作品でその功績を追悼したい。

画像: マギー・スミス

マギー・スミス

画像: ジーナ・ローランズ

ジーナ・ローランズ

画像: ドナルド・サザーランド

ドナルド・サザーランド

画像: シャナン・ドハーティ

シャナン・ドハーティ

2024年映画界の主な物故人一覧
デヴィッド・ソウル (1月4日)
ティサ・ファロー (1月15日)
ノーマン・ジュイソン (1月20日、監督)
アニー・ベル (1月31日)
カール・ウェザース (2月1日)
ドン・マレー (2月2日)
ポール・ダマト (2月19日)
パオロ・タヴィアニ (2月29日、監督)
パーシー・アドロン (3月10日、監督)
M・エメット・ウォルシュ (3月19日)
ルイス・ゴセットJr. (3月29日)
O・J・シンプソン (4月10日)
バーナード・ヒル (5月5日)
ロジャー・コーマン (5月9日、製作者)
ダブニー・コールマン (5月16日)
トニー・ロー・ビアンコ (6月11日)
アヌーク・エーメ (6月18日)
ドナルド・サザーランド (6月20日)
ビル・コッブス (6月25日)
マーティン・マル (6月27日)
ロバート・タウン (7月1日、脚本家)
ジョン・ランドー (7月5日、製作者)
シェリー・デュヴァル (7月11日)
シャナン・ドハーティ (7月13日)
ボブ・ニューハート (7月18日)
ジーナ・ローランズ (8月14日)
アラン・ドロン (8月18日)
ジョン・エイモス (8月21日)
ジェームズ・アール・ジョーンズ (9月9日)
チャド・マックィーン (9月11日)
ジョン・アシュトン (9月26日)
マギー・スミス (9月27日)
クリス・クリストファーソン (9月28日)
ロン・エリ― (9月29日)
ミシェル・ブラン (10月4日)
リリー・リー (10月27日)
ポール・モリセイ (10月28日、監督)
テリー・ガー (10月29日)
クィンシー・ジョーンズ (11月3日、作曲家)
トニー・トッド (11月6日)
ジム・エイブラハムズ (11月26日、脚本家)
アール・ホリマン (11月25日)
ニエル・アレストリュプ (12月1日)
オリヴィア・ハッセ―(12月27日)

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