【2025年に観たい映画、完全ガイド】次のオスカーを手にするのはどの作品か? 有力作を先取りチェック!

今度のアカデミー賞は2025年3月2日（現地時間）に開催。ノミネーションは1月17日に発表される予定です。すでに日本公開されている作品では『デューン 砂の惑星 PART2』『グラディエーターⅠⅠ 英雄を呼ぶ声』などが有力候補とされています。これから日本公開される有力作品もいち早くチェック！（デジタル編集・スクリーン編集部）
カバー画像：『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』より　©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.　©El Deseo. Photo by Iglesias Más.

1/31（金）公開
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』

巨匠アルモドバルが描く人生の終わりと生きる喜び

病に侵され安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友のかけがえのない数日間の物語。これが初の長編英語作品となる巨匠アルモドバルが人生の終わりと生きる喜びを描く。第81回ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞。

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』The Room Next Door
監督：ペドロ・アルモドバル
出演：ティルダ・スウィントン、ジュリアン・ムーア
配給：ワーナー・ブラザース映画

1/31（金）公開
『リアル・ペイン〜心の旅〜』

助演男優賞本命

正反対の性格の従兄弟同士の忘れられない旅

かつて兄弟同然に育ち、近年は疎遠になってしまった従兄弟同士が数年ぶりに再会し、亡くなった最愛の祖母を偲ぶため、彼女の故郷ポーランドを旅するロードムービー。俳優アイゼンバーグが監督・脚本・製作・主演。W主演カルキンの名演も話題に。

『リアル・ペイン〜心の旅〜』A Real Pain
監督：ジェシー・アイゼンバーグ
出演：ジェシー・アイゼンバーグ、キーラン・カルキン
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン

2/7（金）公開
『野生の島のロズ』

長編アニメ映画賞本命

ドリームワークス・アニメーションが傑作童話を映画化した感動作

無人の野生の島で起動した最新型アシスト・ロボットの「ロズ」にひょんなことから愛情が生まれ、動物たちと共に生き、島の危機を乗り越えていく感動アニメーション。『リロ＆スティッチ』監督が傑作童話を映画化。

『野生の島のロズ』The Wild Robot
監督：クリス・サンダース
声の出演：ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル
配給：東宝東和、ギャガ

2/14（金）公開
『聖なるイチジクの種』

国際長編映画賞本命

イランの監督が世界に問う“消えた銃”を巡る衝撃作

イラン政府を批判したとして有罪判決を受けた監督が国外脱出し世界に問う衝撃作。女性の不審死を機に激化する政府抗議運動を背景に、家庭内で消えた一丁の銃を巡る疑心暗鬼を描く。第77回カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。

『聖なるイチジクの種』The Seed of the Sacred Fig
監督：モハマド・ラスロフ
出演：ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ
配給：ギャガ

2/14（金）公開
『セプテンバー５』

五輪史上最悪の事件を追体験する圧倒的緊迫感の90分

1972年ミュンヘン五輪で起きた、パレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団の人質事件。『HELL』の新鋭監督が、五輪史上最悪の事件として語り継がれる歴史的な1日を、事件を中継するTVクルーたちの視点から描く。

『セプテンバー５』September 5
監督：ティム・フェールバウム
出演：ジョン・マガロ、ピーター・サースガード
配給：東和ピクチャーズ

2/21（金）公開
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』

パレスチナ人とイスラエル人の若手監督の決死の活動と友情

破壊される故郷を撮影し続けるパレスチナ人青年と彼を支えるイスラエル人青年、敵同士であるはずの二人の命がけの友情と決死の活動を追ったドキュメンタリー。第74回ベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞をW受賞。

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』No Other Land
監督：バゼル・エイドラ、ユーバール・アブラハム、ハムダーン・バラール、ラケル・ゾール
配給：トランスフォーマー

2/21（金）公開
『ブルータリスト』

作品賞・主演男優賞・助演男優賞本命

ホロコーストを生き延びた建築家の数奇な半生

第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカに渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの数奇な半生を描く、215分にわたる壮大な物語。第81回ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、A24が全米配給権を獲得。

『ブルータリスト』The Brutalist
監督：ブラディ・コーベット
出演：エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ
配給：パルコ ユニバーサル映画

2/28（金）公開
『ANORA アノーラ』

作品賞・主演女優賞・脚本賞本命

カンヌで最高賞に輝いたショーン・ベイカー監督最新作

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のベイカー監督の最高傑作との呼び声高い最新作。NYでストリップダンサーとして働く女性主人公のジェットコースターのようなロマンスと騒動を描く。第77回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞。

『ANORA アノーラ』Anora
監督：ショーン・ベイカー
出演：マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン
配給：ビターズ・エンド ユニバーサル映画

3/7（金）公開
『ウィキッド ふたりの魔女』

作品賞・主演女優賞・助演女優賞本命

20年以上愛され続けてきた不朽のミュージカルを映画化

世界中で愛される不朽のミュージカル「ウィキッド」を映画化。やがて世界に“悪い魔女”“善い魔女”と語られる二人の眩しくて切ない運命を描く。エミー賞、グラミー賞、トニー賞と数々の受賞歴を持つ実力派エリヴォとグラミー賞常連のグランデが主演。

『ウィキッド ふたりの魔女』Wicked
監督：ジョン・M・チュウ
出演：シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ
配給：東宝東和

3/14（金）公開
『Flow』

アヌシー4部門制覇！猫の壮大な旅路

洪水に呑まれつつある世界を舞台に、時に運命に抗い、時に流され漂う一匹の猫の冒険を描く。『Away』で鮮烈な長編デビューを飾った監督が制作に5年半を費やした長編2作目。2024年アヌシー国際アニメーション映画祭4部門受賞。

『Flow』Flow
監督：ギンツ・ジルバロディス
配給：ファインフィルムズ

3/20（木・祝）公開
『教皇選挙』

作品賞・主演男優賞・助演女優賞・脚色賞本命

『西部戦線異状なし』監督が描く次期教皇をめぐる極上ミステリー

全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大教派カトリック教会。次期教皇を決める選挙（コンクラーベ）とその舞台裏、ヴァチカンを震撼させる秘密を描くミステリー。アカデミー賞4冠『西部戦線異状なし』監督最新作。

『教皇選挙』Conclave
監督：エドワード・ベルガー
出演：レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ
配給：キノフィルムズ

3/28（金）公開
『エミリア・ペレス（原題）』

主演女優賞・助演女優賞・国際長編映画賞本命

名匠ジャック・オーディアールの異色クライム・ミュージカル

名匠ジャック・オーディアールと実力派女優たちのアンサンブルで紡ぐ、異色のクライム・ミュージカル・エンタテイメント。第77回カンヌ国際映画祭女優賞＆審査員賞W受賞。弁護士リタは麻薬組織のボスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」と依頼を受ける。

『エミリア・ペレス（原題）』Emilia Perez
監督：ジャック・オーディアール
出演：ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン
配給：ギャガ

3/28（金）公開
『BETTER MAN／ベター・マン』

伝説のポップスターの半生を描くミュージカル

『グレイテスト・ショーマン』の監督による新たなミュージカル・エンターテイメント。「テイク・ザット」のメンバーとして活躍し、ソロでも成功を収めた伝説のポップスター、ロビー・ウィリアムスの半生を斬新な映像表現と感動的な音楽とともに描く。

『BETTER MAN／ベター・マン』Better Man
監督：マイケル・グレイシー
出演：ロビー・ウィリアムス、ジョノ・デイヴィス
配給：東和ピクチャーズ

4/11（金）公開
『シンシン（原題）』

“演劇”を通じた更生プログラムに基づく感動実話

NYのシンシン刑務所で行われている“演劇”を通じた更生プログラムに基づく感動実話。無実の罪で収監された主人公役のドミンゴと、実際の元収監者で演劇プログラム卒業生によるリアリティあふれる演技が話題に。全米配給をA24が担当。

『シンシン（原題）』Sing Sing
監督：グレッグ・クウェダー
出演：コールマン・ドミンゴ、クラレンス・マクリン
配給：ギャガ

5/16（金）公開
『ザ・サブスタンス（原題）』

美と若さに執着する女優の末路をデミ・ムーアが怪演

“美と若さ”への執着から新しい再生医療に手を出し、狂気へと堕ちていく50歳を超えた元トップ女優をデミ・ムーアが怪演する衝撃作。第77回カンヌ国際映画祭で9分間のスタンディングオベーションを受け脚本賞を受賞。

『ザ・サブスタンス（原題）』The Substance
監督：コラリー・ファルジャ
出演：デミ・ムーア、マーガレット・クアリー
配給：ギャガ