大学時代に出会い、お互い一目惚れして結婚した<リク>と<ミナミ>。それから8年、小説家を目指していたリクは、歌手の夢を諦めたミナミのサポートのかいもあり、一気に人気のベストセラー作家となった。全てがうまくいっている、そう思っていたリクだったが、ある朝目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社に打ち合わせに行くも出会う人々と全く話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。なんと人気作家だったはずの自分は文芸誌のいち編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていた――。
主人公の神林リクを演じるのは、中島健人。演技の幅を広げて俳優としてのキャリアを重ね、本作では一変した世界で大切な人を取り戻そうと奔走し〈本当の愛〉を知っていく、等身大の役柄を共感性豊かに演じ、新境地を魅せる。
ヒロインの前園ミナミを演じるのは、シンガーソングライターのmilet。本作が映画初出演となり、夢を諦めた孤独な妻とカリスマ・ミュージシャンという振れ幅の大きい難役に挑戦。メガホンを取ったのは『今夜、世界からこの恋が消えても』『きみの瞳が問いかけている』など、あらゆる世代の心に響く珠玉のラブストーリーを送り出してきた名手三木孝浩監督。その確かな演出力のもと、唯一無二のラブスト―リーを織り上げている。さらにリクとミナミの人生を取り巻くのは、リクの大学時代からの親友・梶原恵介役に桐谷健太。ミナミの祖母・前園和江役に風吹ジュン、アーティスト・前園ミナミの音楽プロデューサーで恋人の田所哲斗役に眞島秀和、編集者となったリクが担当する新人作家・金子ルミ役に中村ゆりか、編集部員のリクを時に厳しく、時に優しく指導する編集長・春日研一役に八嶋智人、リクに仕事を教える先輩・小松みのり役に円井わんら実力派俳優が集結した。
中島は2024年3月にグループを卒業してからは、ソロとしてアイドル、歌手、俳優とマルチに活動中。アーティストとしては、キタニタツヤとの特別ユニット・GEMNとしてアニメ『【推しの子】』第2期のオープニング主題歌「ファタール」をリリース、そして、ソロデビューも決定し1stアルバム「N / bias」を12月25日にリリースしたばかり。俳優としては、7月期にはドラマで主演を務め、現在絶賛配信中のHuluオリジナル海外ドラマ「コンコルディア/Concordia」で海外ドラマデビューを果たすなど着実にキャリアを重ねている。そんな中島が今回演じるのは、小説家になるという夢を叶えて人気作家となり、最愛の人との結婚生活もうまくいっていると思っていた矢先、自分が小説家でもなく大切な人とも出会っていない<もう一つの世界>に迷い込んでしまうという、神様のいたずらに翻弄されるようなキャラクター。中島自身がずっと憧れていたという三木孝浩監督の作品でファンタジック・ラブストーリーに挑んでいる。
三木監督は今回の役柄について「大人になったのび太」をイメージし、「皆がまだ見ていない人間くさい中島健人を見てみたかった」という演出のもと、中島は大学時代の運命的な出会いから、環境が一変して戸惑い奔走しながらも成長していく一人の青年の姿を、共感性豊かに演じている。今回解禁となった場面写真には、大学時代に一目ぼれしたミナミ(milet)と再会し恋に落ちる表情や世界が変わり全てを失って今にも泣きそうなほど混乱する姿、そして、前園ミナミへの取材で初めて二人きりで話せたときに見せる戸惑いながらも愛しさのあふれる表情のリクの姿が切り取られている。
できあがった本編を観た中島は、「すっぴんを見られているようでちょっと恥ずかしいですね。僕の全部を一回お見せしますけどいかがですかって感じです。」と話す。三木監督も「観客がリクに共感し、同じ感情で心を重ねるということに対して、健人くんは一段二段ステップを上がってくれた」と振り返る演技で新境地を魅せている。リクのコロコロ変わる表情も魅力的な『知らないカノジョ』に注目だ。
“もしも”の世界を通して、いま隣にいる人の大切さを改めて思い出させてくれる、この冬いちばん切なく、愛おしいファンタジック・ラブストーリー『知らないカノジョ』は来年2月28日(金)より全国公開。
『知らないカノジョ』
配給:ギャガ
2月28日(金)全国ロードショー
©2025『知らないカノジョ』製作委員会