MCUファンのお楽しみといえば、予告編からの読み解き。本作の予告編にも沢山のヒントが隠されている!? 本誌でおなじみのアメキャラ系映画ライターの杉山すぴ豊さんに最新予告映像を徹底考察してもらいました!(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』より ©2025 MARVEL.

ロス大統領/レッド・ハルク
今回のメイン・ヴィランなのか?

いよいよ公開(2月14日日米同時公開)が迫ってきたMCU/マーベル・シネマティック・ユニバース最新作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』。この予告編から読み取れることを解説していきましょう。まず本作はキャプテン・アメリカ映画としては4作目で、ディズニープラスのドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のその後のストーリー。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でキャプテン・アメリカを正式に襲名することになったサム・ウィルソンの戦いを描きます。

画像: 「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」最新予告|2025年2月14日(金)日米同時公開! www.youtube.com

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」最新予告|2025年2月14日(金)日米同時公開!

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この予告編の見どころはレッド・ハルクの姿がはっきり見えること。ハリソン・フォード演じるロス大統領が変身したものです。レッド・ハルクが重要な役割であることは間違いありませんが本作のメイン・ヴィランではないかもしれません。というのも、この予告の冒頭のくだり、収監された人物にサムが面会します。彼はイザイア・ブラッドリー。朝鮮戦争時代で活躍した、けれど歴史から抹消された超人兵士なのです。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではサムがその名誉を回復するというエピソードが描かれました。しかし予告編では、ホワイトハウスに招かれたイザイアがなぜかロス大統領を狙うという凶行に出ます。彼の言葉から何かに操られテロ行為に臨んだことがわかります。つまりイザイアを洗脳した主が本作のメイン・ヴィランか。大きな陰謀が動きだし、サムたちが翻弄され、かつロス大統領はなんらかの理由でレッド・ハルクにならざるをえない状況になるのでは?

画像: 予告編でも車を両断したサムの“翼”に注目

予告編でも車を両断したサムの“翼”に注目

予告に登場するキャラ
コミックではこんな人物

本作にはティム・ブレイク・ネルソン演じるサミュエル・スターンズというキャラが登場します。「黒幕は誰か?」と電話をかけている人物がそれです。このスターンズは2008年のMCU2作目『インクレディブル・ハルク』に登場した人物であり、コミックでは頭脳がハルク(肥大)化し“リーダー”というマッド・サイエンティスト系のヴィランになるのです。そしてレッド・ハルク誕生にも関わりがある人物。

その他の部分に注目すると「翼無しで何ができる」と言ってサムに銃を放つ男が出てきます。「マンダロリアン」「ザ・ボーイズ」でおなじみのジャンカルロ・エスポジートですが、彼が演じるのはサイドワインダーというキャラで、コミックでは“サーペント・ソサエティ”(サーペント=蛇、巳年にふさわしい名前ですね笑)という悪の秘密結社の創設者。またロスの側近で女性エージェントらしき人物が出てきますが、彼女はルース・バット・セラフというキャラでナターシャやエレーナ同様、元ウィドウの一人と言われています。

MCU屈指の名作を彷彿とさせる雰囲気

映像のトーンから本作がサスペンス・アクションを志向しているのがよくわかりますね。画面を2分割した予告編の作りには緊張感が漂うし、ストーリーは陰謀また陰謀の様相。このテンションはMCU屈指の名作と言われる『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を彷彿させます。

アクション面ではサムの人工翼が戦闘機や投げつけられる車を切断するという、これぞヒーロー映画的な見せ場がいっぱいです。サムは劇中、2パターンのコスチューム姿をお披露目しています。ヘルメットがナノ・テクノロジーで自動装着される白いバージョン、そしてスティーブ・ロジャースのキャプテン・アメリカを思わせるバージョン。空中戦のシーンで、ジェット機が向かう奇妙な巨大な岩に注目してください。これは『エターナルズ』で物質を変換させる能力を持ったセルシが覚醒しようとするセレスティアルズの大巨人ティアマットを“石”に変えた姿です。噂ではどうやらこの“石”がアダマンチウムらしいのです! そう、あのX-MENのウルヴァリンの爪や骨格に使われている超金属ですよね!このアダマンチウムをめぐる思惑もストーリーの要になっているらしいのです。いかがだったでしょうか?いみじくも映画の公開日はヴァレンタイン、だから本作はMCUから届けられる最高のプレゼントなのです!

見どころ1)“心”と“力”を継いだ者たち

サム・ウィルソンは超人血清を打っていない普通の人間。方やハルクは超人血清の研究の失敗から生まれました。キャプテン・アメリカの心を継いだのがサム、キャプテン・アメリカの力を継いだのがレッド・ハルクというわけです。

見どころ2)“翼”を使ったアクションに期待!

サム・ウィルソンのスーツは「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で明かされた通り、ワカンダで作られました。従ってこの翼もヴィヴラニウムということになります。翼を使った空中戦アクションも本作の見どころの一つです。

見どころ3)ロス大統領の“赤い”ハルク

画像: ロス大統領は“緑”ではなく“赤”のハルクに

ロス大統領は“緑”ではなく“赤”のハルクに

レッド・ハルク。ハリソン・フォードの顔だということがちゃんとわかりますね。コミックでは赤い宇宙線の影響もあり、体色が赤くなったという設定があります。なぜレッド・ハルクになるのかが物語のキーポイントです。

見どころ4)“日本”が物語の鍵となるかも?

画像: 平岳大演じるキャラ(左端)も鍵を握る予感

平岳大演じるキャラ(左端)も鍵を握る予感

平岳大演じるのは日本のオザキ総理大臣と言われています。この映画、レーダーのモニターにJPN(JAPAN)と映ったり、ワシントンの桜が出てくるなど“日本”という要素が目立っていますね。日本が物語の鍵を握っているのかな?

©2025 MARVEL.

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