これは全て実話である
長年アメリカに住み、この地で成功することを夢見てきたジェリーは、いまや妻と離婚し、定年退職。3人の息子とも離れて、独りで暮らしていた。ある日、そんな彼のもとに中国警察から緊急の電話があり、国際的なマネーロンダリング事件の捜査で自身が第一容疑者になっていることを知らされる。ジェリーがフロリダに持つ銀行口座を通して128万ドルが違法に移動されているというのだ。逮捕の上、中国に強制送還すると告げられたジェリーは、中国警察のスパイとして事件の捜査に協力させられるはめに。
その後、数週間、銀行を監視して写真を撮る、極秘の送金を行う、さらには隠しマイクを着けて窓口係を探るなど、国際的なマネーロンダリング事件に対する捜査を手伝うのだったが…。数カ月の間、この潜入捜査について隠していたものの、ジェリーはついに家族にすべてを打ち明ける。そして家族は、驚愕の選択をすることに――。
本作は定年退職した69歳の普通の“老人”が潜入捜査の一端を担わされるという実際に起きた驚愕の事件を本人が脚本を書き、主演俳優として出演し、リアルかつサスペンスフルな映画として完成させた。前代未聞、異色ずくめの実話映画である。スラムダンス映画祭やサンタバーバラ国際映画祭など40もの世界映画祭で多くの賞にノミネートされ、第38回シネマ・ジョベ国際映画祭最優秀主演男優賞を含む多数の賞を獲得。「最後の数分で、衝撃的な結末を迎える。―HindustanTimes」、「ジェリーに笑い、5分後には涙をこらえている。―The Harvard Crimson」、「まさに珠玉の映画。ASIAN MOVIE PULSE.COM」など、本作の類を見ない展開に、絶賛の嵐。“どこにでもいる平凡な男”だったジェリーが憧れてきたアメリカンドリームを実現させた作品にもなった。
監督・脚本 : ロー・チェン
ブルックリンを拠点として活動する映画監督、脚本家、プロデューサー。受賞歴も多数あり、劇映画やドキュメンタリー映画、動画広告はカンヌライオンズを19回、ウェビー賞を複数回受賞。Vimeoスタッフピックにも選ばれ、かつ世界中の映画祭で上映されている。本作は、ロー初めての長編作品となる。
『ジェリーの災難』
3月 20日(木・祝)よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国、驚愕のロードショー!
主演:ジェリー・シュー
監督:ロー・チェン
脚本:ジェリー・シュー/ロー・チェン
プロデューサー:ジョン・シュー/ロー・チェン
エグゼクティブプロデューサー:ジョン・シュー/ロー・チェン
2023年|アメリカ|75分|カラー|スコープ|DCP|原題:Starring Jerry As Himself|字幕翻訳:藤原由希
配給:NAKACHIKA PICTURES
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